・『転夫、逆流性食道炎(疑)』編
ここ半月ばかり、主人が「ごほん!」「ごほん!」と
時折思い出したように勢いの良い咳払いをするのが、
私は少し、気に掛かっていた。
最初は風邪かアレルギーか?と思っていたのだが、
症状はその間遠な咳だけで、咳き込むというのとも違った。
それで昨夜、どういう具合なのか尋ねてみたらば。
「なんか、むせる感じ?嚥下機能に問題あるんかね?」
と主人はさほど気にしているふうでもなく言った。
思い返してみると、そういえば主人は先月の初め頃、
「あんまり胃の具合が良ぅないんよ~」
と言ったことがあった。
しかしこの人の胃の不調は割と一年中よくあることで、
しかもその『不調』の中身というのは大抵、
「昔は5人前食えたが、今は3人前でもキツい」
とかいうレベルの話だったので、私はまともに取り合っていなかった。
今回だって、先月初め以後は特に何も言わず、相変わらず御飯をおかわりし、
ビールもワインも飲み、山ほど食って満足そうにしていたので、
私はいつもと同じく、あまり真剣に考えていなかったのだ。
だが、胃部不快感とともに咳払いがセットとなると、
やはりそれは確かに胃が悪いのに違いなかった。
というか、これこそ今ハヤリの逆流性食道炎ではあるまいか。
「呑酸、ってヤツか」
とそばで話を聞いていた娘が言った。
転妻「どんさん?」
転娘「酸を呑む、って書くの。この頃よくテレビでやりよるよ」
そうなのか。
逆流性食道炎はテレビコマーシャルでも宣伝されていたのか。
ということで、今朝は主人を地元の内科に案内した。
いつも私が自分の血圧の相談に行っているクリニックだ。
果たして先生は、「胃が重い」「ゲップが多い」「むせたような咳がでる」、
等々という主人の訴えを聞き、
「典型的な逆流性食道炎の症状ですな」
と仰った。
カルテを見ると、何年か前の初診時の記録があり、
そこには既に『逆流性食道炎』と先生ご自身が書き込まれた跡があった。
主人も私もすっかり忘れていたが、前にもこのようなことはあったらしい。
一応、昨年秋の人間ドックの結果票は私が持参していたので、
胃バリウム検査で異常がないことはそこに記録されていたのだが、
先生はそれらのデータをカルテに書き写しながら、
「ま、できたら内視鏡検査をいっぺんやっとかれるといいんですがね」
と仰った。
それに対し、主人は「イヤです」ととてもわかりやすい返答をした(爆)。
それで、とりあえず逆流性食道炎の治療薬を二種類処方して頂くことになった。
「二週間分出しときますから。これで良くなかったら、検査行って下さい」
・『転妻、排石後フォローアップ』編
夕方は、私の尿管結石の退院後初診察があった。
退院して二週間ちょっと経っていたが、
お馴染みの例の総合病院で、何も珍しいことはなかった。
ここの泌尿器科は、ESWL(体外衝撃波)で治療した結石患者は、
退院時は飽くまでも「軽快退院」という扱いにしていて、
退院後二週間目と四週間目にフォローアップ診察を行い、
特に四週目のほうの画像診断で問題がなければ、初めて完治と見なす、
という段取りになっている。
きょうは、行くと尿検査があり、結果、何も所見はなかったのだが、
「じゃ、二週間後にレントゲン撮って、それで残ってなかったら、
もういいと思いますんで」
と先生は機械的に仰った。
やっぱりそうなるのか(T_T)。
これって、4月12日の診察のときとまるっきり同じだ。
3月の初回治療と違って、今回の入院は追加治療だったから、
もしかしたらきょうでもう、無罪放免になるかと
私はちょっと期待していたのだが、甘かったようだ。
尿検査および先生との1分間日本語会話のみで、本日の支払い740円。
いいんだいいんだ、ここまでなおして貰ったんだから(涙)。
Trackback ( 0 )
|