・暑いには違いなかったが、昨年夏に花火を観に行った神宮球場よりも、
よほど凌ぎやすかった。やはり9月も終わりになると違うものだと思った。
・1回表であっという間に巨人に2点入れられて、
カープファンの気持ちが沈みかけたとき、
スコアボード脇のスクリーンに、「弱気は最大の敵」という文字が出た。
あれは、今は亡き津田恒美投手の、座右の銘として有名な言葉だった。
ひとりの選手の足跡がこんなふうに今も生きているのだった。
1回の裏で、なんとカープは3点入れた。
・「○○を使うのは、もちぃと待ったほうがええんじゃないんか」
「ピッチャーのほうが、そろそろ替え時じゃろ」
等々と、私の斜め後ろのおじーさんがときどき呟き、
うちの主人がそのたびに「そうそう(^_^;」と頷いていた。
ブラウン監督よりナイス采配なおじーさんであるようだった。
こういうのを岡目八目という(爆)。
・カープがエラーなどすると、
「どしたんじゃ!ばりヘッタクソじゃのう!!」
「ばちくそハガエーのぅ!!やっとれんでよ!!」
「何しよんなら、わりゃ!!」
と周囲では典型的「怖い広島弁」が炸裂していた。
が、言葉は荒いが、勿論、罵倒しているのではなく「愛のムチ」だった。
このへんのニュアンスは、広島人でないとわかりづらいかもしれなかった。
・私の隣だけは、巨人ファンの男性だった。
ずっと、ひとりだけ周囲と逆のタイミングで声援を送っていたが、
どう見ても浮きまくりで、ご本人も巨人応援団のほうを見て
「あそこに行きたい(^_^;」と独り言を言い、
7回裏でカープがリードした時点で、早々と帰って行った。
どんなに居づらかったことだろう。
・下のほうの通路には、阪神のユニフォームを着た一般人がいた。
そっちだって、今、大事な試合の最中ではないのですか??
わざわざ阪神ファンであることを明確にしながら
こんな全然関係ないゲームを見に来ているのは、何故。
・球場座席が狭いのは仕方のないことだが、私の背後のオッサンが、
つま先を、後ろから私の席の座面に引っかけていて、
これを始終、ぐいぐいと動かしてくれるものだから、私は困った。
尾てい骨あたりをつつかれながらの野球観戦だった。
特に後半、カープが勝てそうになってからは、もう、
ぐぐっ、ぐぐぐぐぐっ、と小刻みに蹴りを入れられ、
私は試合とは関係ないことで幾度も起立しそうになった。
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