今朝起きてスマホをチェックしたら、
某ホームにいる父から、午前2時51分に
「誕生日」という題の変テコなeメールが来ていた。
開くと、HAPPY BIRTHDAYのデコメール(のテンプレートそのまま)。
なんじゃ、これは(^_^;。誰の誕生日でもないが?
だいたい、なんでまた、こんなとんでもない時間に携帯をいじっていたのか。
父はもっと元気な頃でも、メールなどやらなかった筈だが…??
もしや、父の携帯が何者かに乗っ取られた……?
しかし父はホームから外出しないし、
恐ろしく古い機種のガラケーでWiFi接続もない筈だし、
日常ほとんど携帯操作そのものをやらないから、
変なウイルスメールを開いたり、不用意にURLをクリックしたり、
などということを自分でやったとも、考えにくい。
容態がおかしければホームのスタッフさんから私に連絡がある筈なので
それがない以上、夜中に私に連絡を取る必要があったのでもないだろう。
……等々と不審に思っていたら、さきほど私のスマホが鳴り、
見ると母の携帯からの発信で、出てみたら父が、
「もしもし?わしゃね、今、本当に困っとるんじゃがね。」
声は普通で、特に体調が悪そうでもなかったが、
「どしたんね。何を困っとるんね?」
と訊ねてみたらば、
「もう12月じゃが。10月は隣村の、11月にはうちの村の神社のがあるんよね、
それの案内を、全然しとらんかったんじゃが、どうしたらええかと思うて。」
「祭のことじゃろ?」
「ほうよ」
3年ぶりに思い出したんですね。
父はなぜか突然に、「神社の仕事をしていない」ことに気付いたらしくて、
私に連絡を取り、それらをやるように命じておかなければならない、
という考えに取り憑かれたらしかった。
それは、昨夜というか今朝の3時前に始まったのだろうか?
それで電話をしようとあちこちいじり、
私に誕生日おめでとうデコメをくれてしまったのだろう。
父の携帯の電話帳登録がどうなっているかよくわからないが、
ほかの人に何か送ったり電話をかけたりしていないだろうね(^_^;?
全然誕生日じゃないのに、すげーじーさんから丑三つ時に突然祝われたら、
なんの呪いかと、普通のヒトはビックリするよ(^_^;?
神社の社務関係は私が遺漏無くやっているから心配ない、
と一応、言い聞かせて終わったのだが、納得したのかどうか(汗)。
続いて母が電話に出てきて、
「さすがに90過ぎたらもう、お父さんも私もマトモやない。
電話のかけかたがわからんようになった。
あんた、毎週いつと決めて、必ず電話して来るようにしてくれへん?」
と私に要求していたが、
私からかけても、大半、出ないじゃないか。
これまでだって、用のあるときもただの御機嫌伺いのときも、
私からかけてみたことは幾度もあった。
しかし二人とも、最近は、かかってきた電話に応答する能力がなくなった。
鳴らしてもまず出ないし、着歴を見てかけなおして来ることも皆無だ。
父の電話など、電源が入っていない、又は充電切れになっていることも多かった。
自分からかけてきたときに、私が応答できるタイミングであれば、
電話での会話がうまく成立する、という状態を、もう数年は続けて来たのだ。
母はこのところ、電話をかけて来るたびに、
「電話のかけかたが、とうとう、わからんようになった、と絶望している」
という話を繰り返していて、どうも、電話がマイブームらしい。
ちょっと前までは「ものが不味い」話に終始していたものだったが。
昨日も神社に行くまえに昼食の差し入れをしたのだが、
それはもう完全に忘れているらしく、きょうの電話でその話は全く出なかった。
今更、礼を言われたくてやっている訳ではないけどもよ。
父はさきほどは一応、話に納得したようなしないような感じだったが、
頭の具合によっては、また真夜中に電話して来るんですかねぇ(^_^;。
こちとら、神社がいよいよ年末年始で、手一杯なんスけど(^_^;。
「まあ、90過ぎてもこうしてまがりなりも話ができて、
それは幸せやと思うとんねん。もうこれ以上、望むこともないほど恵まれとぅ」
と母はそれでも、良い言葉も、まだらに言っていた。
「今度からはおじいちゃんに『こないだ、よしこと電話ちゃんと出来たやないの』て
言うとくわ、それなら納得しはるやろ」
とも母は言っていたが、いや、だから『電話』は母の心配事キーワードであって、
父のほうは、『祭ができとらん』ことに、今は熱中しとるのだと思うがね(^_^;。
『神社のことは、よしこが全部やっとぅから何も心配いらへん』
と言っといて貰えませんかねぇ(^_^;。この台詞を覚えるのは無理か(^_^;。
追記:さきほど19時30分頃、またしても父から電話がかかってきた。
「明日、こっちへ来られん?」
と言うので、何があるのかと訊ねたら、
「12月の祭の案内状を、まだ出しとらん」。
話が秋祭から年越祭へと進んだが、やはり神社の仕事が気になっている(汗)。
夢の中でありがちな「試験・発表会・仕事etc当日なのに準備できてない」的に、
「祭なのに案内状その他に全然手を着けていない」という設定になって、
父は目下、ひとりで焦っているようだ。
年越祭は先日既にあったので、
「全部やってあるけぇ。もう祭も終わっとるし、何も心配せんでええんよ」
と言ったのだが、父は実感が持てないようで、安心した様子はなく、
「ほうお?ほいじゃあ、もう、放っとくよ?ええんじゃね?」
と妙にエラそうだった(爆)。
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