転妻よしこ の 道楽日記
舞台パフォーマンス全般をこよなく愛する道楽者の記録です。
ブログ開始時は「転妻」でしたが現在は広島に定住しています。
 



昨日の日本シリーズ第3戦、今季一番かという面白さだった。
カープは再三、リードを奪われながらも追いすがり、
最後、1点差まで追い詰めて、結果、惜しくも敗れはしたのだが、
ホークス相手にこんなに凄い試合がやれるとは、
申し訳ないが私は全然、予想もしていなかった。
「今年のカープは過去3年で最弱、パ・リーグには全く通用しない」
というのが私の一貫した見解だったし、そもそも2013年以降の日本シリーズでは、
セ・リーグのチームが相手の本拠地で勝ったことは一度もないので、
カープなんか、どうせ序盤で大差をつけられて終わる試合ばかりだろう、
と思っていたのだ。
それが、ここまで熱い展開になろうとは。
さしものホークスの面々も工藤も、あれは怖かったじゃろ(^^)?

……と、それはともかく、昨夜Twitterを見ていたら、
「平日のヤフオクドームに、なぜこんなに大勢カープファンが来ているのか?」
というtweetがあって、
「……え(^_^;?なんでおらんと思うん(^_^;?」
と、私にはそのほうが大変意外に感じられた。
ここ3年、急にリーグ優勝できるようになったカープに対して、
地元ファンは文字通り、頭に血が上っており、
彼らのチケットへの熱意は、ただごとでない。
広島で完売になったとき、まだ博多で売っていれば、そりゃ買うって。
遠征しないで地元でだけ観戦するなどということが、ある訳がない。
しかも、広島から博多なんて、
夕方になってからでも思いつきで行って来られる近さだ。
新幹線ならほぼ1時間、車でも高速を使えば3時間半。そりゃ行くって。
中区の自宅からうちの村まで片道1時間半ということを考えてみたまえ、
私なんか実家より博多のほうが、よほど簡単に行けるのだぞ(爆)。

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怒濤の10月が終わるorz
今年も、ここまであちこちの神社の秋祭りの手伝いに行ったが、
この週末のは、実家から車で20分くらい山奥に入った場所で、
土曜の前夜祭など寒くて寒くて、私は到着して半時間で鼻声になり、
玉串にする榊に紙垂(しで)をつける作業を手伝っただけで
この秋になって初めて指先がひび割れた。

あちこちで、うちの親がどうしているかと尋ねられ、
皆々様の、並々ならぬご関心の高さがうかがわれたが(^_^;、
もう開き直って、某老人ホームに入っていると答えることにした。
人の口に戸は立てられないという通り、
黙っていたってどのみち地元の人達はいろいろなことを言うのだ。
だったら、私本人が具体的に話したほうが良いと思った。

実家が留守宅に近い状態であることをあまり宣伝するのは、
防犯上、好ましくないかなとも一瞬、考えたが、
私がこうして村に姿を現しているのだし、
完全な空き家でないことは、皆が感覚的に了解しているだろうと思い直し、
「ホームからの外出は自由なので、両親が家に帰っていることもある」
という程度の補足を、一応、した。それもまた事実だし(^_^;。
すると早速、「ホームに面会に行きたい」というお申し出があった。
いと、まめまめし(^_^;!!と感心した。

************

ときに、9月から10月にかけて頑張った、自分の機嫌を取ろうと思い、
きょうの昼、ちょっとした隙間時間に某ペルシャ絨毯展示会に出かけ、
120×80のシルクの玄関マットを新調してやった。
かつて、別の会社の絨毯展示会を見に行ったとき、
65万円の玄関マットを勧められたことがあったが、
今回は、100万円台の絨毯作家作品を次々と案内された。
これは売り場担当者にとって、訪れた人へのルーティーンなのか、
それとも私は、よほど良いカモに見えるのであろうか(^_^;?

玄関の演出が「家」にとって大切なものだという点には、私も同意する。
家の者は、一日に複数回は必ず玄関を通るのだし、
部屋に入られない用件のお客様でも、玄関まではお通しするのだから、
ドアを開けて最初に目に入る玄関ホールの床は、家の「顔」の一部であり、
住居において最重要ポイントであることは事実だろう。
そういう場所の敷物に、手抜きをしたくない気持ちは、私にもある(^_^;。
だから、今回は自分比では、それなりの品を選んで、購入を決めた。
まあ、さすがにお勧めの品々とは桁が全然違ったけれども(笑)。
冷やかしではなく、最初から買う気で行ったのだし、
昼休憩の1時間弱を展示会場で過ごして、大いに目の保養になり、
様々に本職さんの説明も聞かせて戴き、得るところが多かった。
納品は、来週以降になる予定だが、それまで楽しみに待っていようと思う。
やっと、長年の懸案であった玄関マットに結着をつけたぞ(^^)!!

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NHKラジオの第二外国語講座は、毎年10月から後期の新開講、
ということで、フランス語とスペイン語のテキストは、買った。
しかし、ろくに勉強は、できず(汗)。

とにかく目下、忙殺されているのだ。
会社の仕事もそれなりにあるうえ、実家の始末、両親の介護関係、
実家関連の仕事等々で、9月このかた、ほとんど休みがない。
土曜など、昼のド真ん中に会社の仕事が最低4時間は入っているので、
早朝出発で実家まで一往復、
昼前に市街地に戻って来て、通常どおり会社で仕事をしたあと、
再度、夕方から深夜にかけて実家まで一往復、
とやったことも幾度かあり、公共交通機関を使うと片道1時間半だし、
タクシーを使うと片道3700円だしで、体にも財布にも厳しい。

「なんとかしてこの生活から早く抜け出したい」
と毎日念じているのだが、しかしどうやって抜け出すかというと、
最も手っ取り早い方法は、勤め先である会社を辞めることで、
それはいくらなんでも不本意だ。
あとから否応なしに入り込んで来た実家関連の種々雑多のために、
自分が独力で獲得した仕事のほうを、むざむざ犠牲にするなどと。

むしろ、正直なところ望んでいるのはその反対で、
なんとかして実家関連の仕事や用事を減らし、
以前並みに、自分のペースで暮らせるようになりたい、ということだ。
具体的には、会社に週3回だけパートで勤め、
生活面では主人(と娘)のことだけに気を配り、
合間に、語学をやったり、ピアノを弾いたり、地元の演奏会に行ったり、
ときどき平日を利用して歌舞伎その他のために遠征したり、
……という日常生活をすることが、私の理想なのだ。
まあ、そのような在り方が、ある種の自己中心だというのも、
うっすら自覚はしているけどもよ(^_^;。

ということで、現在、ラジオを「点ける」ことだけは継続しているものの、
語学の勉強などやれた日々を、今は懐かしく思い起こすばかりだ。
結果的に介護の狭間のようだった数年間に、
多少なりとも各種語学資格の取得をしておいて、本当に良かった。
あれの御蔭で今の会社の仕事が得られたのだし、
現在のような境遇になっては、もう全く自分の勉強など不可能だ。
幸い、これらラジオの語学講座については、
開講してしばらくは入門期の学習に終始しているため、
本気を出さなくてもついて行ける(^_^;。
その点だけは助かっており、気分良くラジオを聴くことはできている。
ラジオを聞き流しつつ、
「そうそう、こういう表現があったなあ」
などと、消極的に記憶の上書きをしている、今日この頃です(^_^;。

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私自身は昔から、リーグ優勝ほどには、
ポストシーズンに切迫した情熱を持っていない。
優勝後の豪華な余興、くらいの感じだ。
しかしまあ、勝たないより勝ったほうが良い、程度には思っている。
カープの日本シリーズ進出お祝い・応援セールで、
デパートその他は相変わらず盛り上がっているし、
日本シリーズをマツダスタジアムによべることになり、
地元への経済効果の点では、確かに今年はツイていると言うべきだ、
と私なりにカープに感謝している(^_^;。

昨年は、地元でのリーグ優勝決定→胴上げ、という展開が、
決して不可能ではなかったのに逃してしまったうえ、
その後の日本シリーズ進出も無く、地元財界から球団に、
相応の苦情が行ったのではないかと推察されるのだが(^_^;、
今年はとりあえずその両方を実現させたのだから、
もう、御の字というものだろう。
私の中では今シーズンは、事実上、既に完結しとるぞ(^_^;。
日本シリーズは、カープとソフトバンク・ホークスの対戦となり、
広島―福岡というご近所同士の行ったり来たりなので、
「西日本シリーズ」である、というカキコミを先日Twitterで見た(笑)。

………と、そのような中、先週末、うちの会社のお客様から、
「ティファニー製のセ・リーグ優勝トロフィーが、期間限定で展示されている」
と教えて頂いたので、きょう仕事で東の方面に出向いた帰り道、
会場である福屋広島駅前店に寄ってみた。
警備員さんが立っており、撮影したい人たちが順番を待っていて、
存分にあちこちから写真を撮ることは出来なかったが(^_^;、
人だかりというほどの混み具合ではなかったので、大変よく見えた。
そういえば、このトロフィーは去年か一昨年か、やはり見たことがあった。
Tiffany & Co.の製作だったのか(O_O)……。



その他、日本シリーズの開始を待つ間、各所で引き続き、
祭りが行われている(笑)。
丸選手がイメージキャラクターを務めるもみじ銀行本社ビルは、
「壁面いっぱいのカープ坊や」(別名「鉄格子のむこうのカープ坊や」)
が今年もお目見えした。
写真は逆光で見えづらいものになってしまった。
夜、周囲が暗くなって建物内に照明がついてからのほうが綺麗に見えるようだ。
『3連覇』パネルの前の植え込みは、「CARP V9」の形に刈り込まれている。
ちなみに、写真には綱と紙垂(しで)が写っているが、
これは丸選手を祀っているのではなく(爆)、地区の神社の例祭が近いので、
この時期のみ、参道としてたまたま注連縄が張られているだけだ。

 

広島銀行は本店が建て替え工事の最中で、仮店舗が西蟹屋町にあり、
CS後に初めて行ってみたら、今年は横断幕と懸垂幕があり、
いずれも「リーグ優勝」版でなく、既に「目指せ日本一」版に変わっていた(汗)。

 

三越のライオンは、日本シリーズ進出を祝ってお色直しをしていた。
リーグ優勝時は赤いビジターユニだったが、今度は白いホームユニ。
背番号25新井さん、になったライオンである(^^)。
写真を撮る人や、前脚を「なでなで」してから店に入る女性らがいたりして、
普段より人なつっこそうに見えるライオン像なのであった。
八丁堀電停近くの、某ランジェリーショップでも、
小さいカープ女子ドールと、カープ坊やプリントの赤い下着がショウウインドウに。
カープ女子たるもの、勝負下着は「赤」ですな(笑)。
地下街シャレオから広島そごうに上がる階段は、全体が赤+Vになっており、
『祝!SMBC日本シリーズ進出!』バージョンへとドレスアップしていた(^_^;。
本来は「西武そごう」の筈なのだが、レギュラーシーズンの頃からここは
一貫して「広島店」であることだけを看板にしている(^_^;。

   

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なかなか連絡できなくてすみません。久しぶりにお食事でもご一緒できればと考えているのですが、来週は忙しいですか?

という、差出人不明のメールがスマホに今朝届いた。
一読して迷惑メールの類いだなと思ったので、黙殺した。

誰だっけ?とは全然、思いもしなかった。
なぜならば、私と食事をしようと思うくらいに近所で、かつ、親しい、
という間柄の友人であれば、『久しぶり』だろうがなんだろうが、
私が、9月からの3ヶ月間、特に10月最後の2週から11月前半は、
文字通り死ぬほど忙しいことを知っているからだ。
誇張ではない。
私は近々、寝込むか倒れるかしても何の不思議もない毎日を送っている。
何が『久しぶりにお食事』か(--#)。神経に障る脳天気なヤツだ。

そのまま放って、私は午前中は実家母の通院介助をした。
この忙しい中、きょうが唯一の私の休日だったのだが、
それを母の通院介助に使わざるを得ず、
しかもあれこれと不愉快な言い様を黙って聞かねばならず、全く疲弊した。
しかしそれらはもう、何もかも、ムっとして(^_^;やり過ごすのみだ。
母の脳みそは萎縮し、母は壊れたのだ。
あれはもう、私の母とは50%くらい違う人間なのだ。
そうでも思わないと、私は往来で噴火する(^_^;、と思った。

このところ土曜も日曜も全く休んでいないので、
きょうは心身の不快感が半端なかった。
とにもかくにも、能面のような表情で通院介助をやりおおせ、
疲労の自覚とイライラ感のあまり、
胃から喉元まで塞がっているような感じになり、
もはや母をホームに送る気力体力が自分には無いと思ったので、
電話で介護タクシーを呼び、母をホームまで送って貰うよう頼んだ。
そして私は市街地のクリニックで母と別れて1人になり、やや清々し(殴)、
午後2時過ぎ、ようやく某カフェで遅い昼食を始めようとした、
そのとき、
またしてもスマホが鳴り、朝と同じメールアドレスからメールが来た。

朝もメールしましたが、宜しければ来週時間が作れるので久しぶりにお会いしたいと思っています。来週は忙しいですか?

迷惑メールなのだから、私宛に送ってきているのでないことは明白、
というか、おそらく手当たり次第に発信している類いだろうと思うが、
それにしても、無神経な内容に感心するやら呆れるやらだ。
相手の返事も待たずに、しかも半日も経過していないのに、
自分の都合だけで、同じ日に同内容で2通目を送って来るような人間とは、
私なら金輪際、お付き合いはお断りだ。
共通の友人知人の生き死にに関するほどの緊急時ならともかく、食事だと?
それともアレか、マルチ商法か何かにハマって、
食事にかこつけて会いたい事情でもできたのか?

私が長続きしている友人たちは、私から音沙汰なしでも意にも介さず、
「今はアカン(^_^;」と察して、サっと離れていてくれる人達ばかりだ。
(皆さん相手に合わせて人間関係を築く達人たちであると
本当に頭が下がる。ありがとうございます<(_ _)>。)
私自身もまた、自分の送ったメールに返事がなくても、気にならない。
忙しいか、私あるいは私の言っていることに全く関心が無いかのいずれかだ、
と思うので、原則的に深追いしない。

ちなみに私の場合、LINEなんかは、
「既読スルー」の山になることがわかりきっているので、
今に至るも、主人と娘との3人のLINEしかやっていない。
普通の感覚でLINEをされる方々とは、私が滅多に返事をしないことが原因で
ほぼ間違いなくトラブルになるだろう、と思っている(^_^;。
私は性格的に、普段でも人恋しくならないほうだが、
極端に忙しかったり自分が不調だったりすればするほど、その傾向に拍車が掛かり、
誰とも口を利かずに済むよう、放置しておいて貰わないと、自分を修復できない。
『来週時間が作れるので』だと?
心底、羨ましい。私は来週も再来週もその次も、休日は無いわ(--#)。

こういうメールでも「ごめんなさい、どなたでしたっけ」とか
「すみませんが、お間違いではありませんか」みたいな
返信が本当に期待できるものなのだろうか。
だとすれば世の中、随分と優しい人や丁寧な人が多いということだな(^_^;。


追記:夜になって、更にもう一通来た。
メールだから気付いていないのでしょうか?それともメールが届いていないのか…。届いているのであれば一度お返事下さい。

うへぇ。
日に3度も同じ用件でメール、そのうち2度が御返事の催促。
こういう人種とは、私は絶対に駄目だ。
これを機会に、積極的に疎遠になりたいと思いますので、
どうぞ他の方々と仲良くなさって。

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10月20日は、イーヴォ・ポゴレリチの誕生日だ。
今年でちょうど60歳、アジア風にいえば還暦ということになる。
彼の住むヨーロッパに「賀の祝い」的なものがあるかどうかわからないが、
特に名前がついていなくとも、60歳が節目の年であることは確かだろう。
彼のように偉大で特異な芸術家と、同じ時代を共有できたことは、
自分にとって素晴らしい幸運であったと、私はしみじみと思っている。
そして、私人としての彼が、今も行く先も、どうか幸せでありますようにと、
遠く、太平洋のこっちの極東から、私は今日も、心を込めて祈る。

マエストロ・ポゴレリチ、お誕生日おめでとうございます。

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「家族で一丸」さすが広島の長男新井さん代打同点打(日刊スポーツ2018年10月19日)
『<セCSファイナルステージ:広島4-1巨人>◇第2戦◇18日◇マツダスタジアム』『新井さんで王手! セ・リーグ王者の広島が、8回に一挙4点を奪う逆転勝ちで巨人に連勝。優勝のアドバンテージ1勝を含めて3勝0敗とし、クライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ突破に王手をかけた。雰囲気を一変させたのは新井貴浩内野手(41)。2死二塁から代打で同点適時二塁打を放ち、菊池涼介内野手(28)の決勝3ランにつなげた。今季限りで現役引退する大ベテランを旗頭に、2年ぶり日本シリーズへと歩を進める。』

昨夜はジョンソンが今季最高と言える投球で8回まで頑張ったが、
ジョンソンが女房役に指名する石原は打撃が得意でなく、
懸案のサードも手堅い小窪を起用していたがやはり打撃が振るわず、
更に緒方が賭けた(のか?)5番メヒアもさっぱり打てず、
打線が沈黙したまま終盤に突入、最終的に僅か3安打での逆転勝利、
という結末になった。

同点打を決めた新井さんと、3ランを放った菊池とが、
直後のベンチ前でもヒーローインタビューでも、シッカリと幾度も抱き合い、
「結婚ーーーー(^^)!」みたいなツーショットが各記事に掲載された(笑)。

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山の上にある実家墓の移転開始の祭祀を、来月初めに行うことに決め、
昔から懇意にしている某宮司さんに正式に依頼をし、
きょうの午前中、打ち合わせと下見を兼ねて、
その宮司さんと二人で再度、登山してきた(汗)。
「わ~、猪が、えっと(=たくさん)、道を、掘り返してからに」
「こりゃ確かに、墓参りが、大変じゃね!」
「この道じゃあ、墓石を降ろすんも、簡単じゃない、じゃろうね」
等々と、宮司さんの息切れの合間のコメントを拝聴しつつ、
竹藪の間の山道を案内しがてら一緒に登った。
既に結構、朝晩は冷えるのだが、ヤブ蚊も相変わらず活動中だった。

墓地の現場で、宮司さんは今時らしくiPadで写真を撮影され、
当日どういうふうに竹を立てるかとか、
全部で何代分の人々の墓があると祝詞に読み込めば適切か、等々、
計画を立てられている御様子だった。
「しかしまわりじゅう、孟宗竹が凄い立派なね。門松にええね」
「墓までの途中の山は、地主は誰なんかね。ええ竹藪が続いとるわ」
「こっちは榊の木じゃね。あっちも、これもじゃね。こりゃ凄いね」
というご感想もあり(^_^;、神主さん的には、
この環境は「宝の山」であるらしかった。

それから下界に降りて(汗)、実家の敷地内の竹藪にも御案内し、
無縁仏の五輪塔を見て頂き、ここでもお祓いをして頂くよう御願いした。
「移転先になる霊園で、ほんなら地鎮祭も一緒にやろうか」
と宮司さんが仰ったので、それも併せて御願いすることにし、
都合、竹?笹?が8本必要ということになった。
山の上の墓地の四隅と、霊園の墓地の区画にも四隅に、と。
その場で霊園の担当の方に電話をして、竹の件、御願いをした。

注連縄、祭壇、三方、平皿などは、宮司さんが当日、持参して下さるそうだが、
玉串にする榊は、どうなるのだろう?花屋さんで買っとく?
墓へ行く道にいくらでも生えとったから、切って使えばいいのか(爆)。
いや、そうじゃない、あれは人様の土地か(爆爆)。
お供えものは、私が用意するのだよな(^_^;?
山の上に持っていくのは「水・塩・酒・米・煮干し」くらいで良いだろうが、
地上の地鎮祭って、もうちょっと正式なのにしないといけないのかしら。
玉串料と、石屋さんへのご祝儀、…じゃない、心付け?も用意しないと。
追記(10月19日):我が家の墓移転の話を耳にされた町内会長さんと、
地元氏神様の神社の総代長様とが、山の上での祭祀に列席して下さることになった。
大変有り難いのだが、それでは皆様に引き出物?か何かわからないが(汗)
菓子折でもお配りしたほうが良いのだろうかね???墓って、内祝(爆)??)

「これで墓の件は安心じゃね。良かったねぇ。お父さんも喜んどってじゃろ(^^)」
と昔から我が家をご存じの宮司さんは言って下さったが、
いや~、父はやっぱり家の裏の竹藪に葬られたいみたいで、
別にさほど嬉しそうではないんですねぇ(爆)。
しかしそんな、自宅敷地内に新しい墓が建ってしまうと、
実家が「以前の所有者の墓つき物件」になってしまうんで、
将来手放そうとしても誰も寄りつかなくなるから、絶対駄目(^_^;。
母のほうは、地上のバリアフリー霊園に関して、
「これでようやく、私らの入るところができる」
と言ってくれているので安心なのだが。

ということで、山の上の墓のほうの祭祀は、出席は私だけだが、
地鎮祭もすることになったので、そのほうは、もし当日お天気が良ければ
ホームから両親にも来て貰えるかもしれない、と思っている。
駐車場が広く、段差が一切なく、車椅子も入る広い通路、
という条件の場所に墓地を定めた強みが、今こそ生きる!!
霊園の方のお話では、年内に新墓が完成して御霊入れができるだろう、
という予定なので、どのみち、新しいお墓が完成したときには
両親にも祭典に出席して貰うことになると思う。

墓への登山も、残すところ、多分、式典当日の1回だけになったな(汗)。

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10日に名古屋・御園座顔見世の昼夜を観て、
その夜に東京に移動、11日に歌舞伎座昼の部を観劇、
11日夜はポリーニを聴く予定だったが、公演延期になったため、
空いた時間にシアターサンモールでスタジオライフを観てきた。
半死半生というくらい忙しいときに何をやっているのか、
という二泊三日だったが、広島から離れたほうがよほど休めるので
結果論だが休息になった。

新装相成った御園座だが、昼の部に一階席を奮発したのが失敗で、
客席の勾配が緩やか過ぎる上、席が縦にも横にも直線的に配置され、
前列の席の間から見るようになっていないため、
私のように上背のない者にとっては、舞台のほぼ中央が
完全に前の人の後頭部に遮られ、大変観づらかった。
二度と、御園座の一階席は買うまいと心に誓った。

夜の部は二階席の後ろのほうだったのだが、こちらは大変良かった。
はっきりと傾斜がついていたので、全景を見下ろすことができ、
列と列の間も思った以上にゆったりと空けてあった。
今後御園座で見ることがまたあったら、私は二階後方の一択だ。
これは私の個人的な趣味の問題でもあって、
私は「近い」ことより「全体が見える」ことのほうが重要なのだ。
あちこちの劇場でいろいろ試して、結局、そのあたりに落ち着いた。
歌舞伎座なら一階の二等席は「近い」うえに「全体が見える」ので
両方を満たした、かなり良い場所だと私は常々感じており、
「これぞ」という演目のときには気合いを入れて買っていたのだが、
同じことは御園座には言えないと、このたび知った。

演目は御園座・歌舞伎座、どれも大変良かった。
行った甲斐があったと思っている。
ポリーニが演奏会を延期したために、11日夜の時間ができ、
スタジオライフの『はみだしっ子』を見ることも叶った。
原作を知っていて、大変興味を持っていたのだが、
今回の日程では観られないと思って諦めていたのが、
思いがけず、機会が得られて、これまた大変良かった。

マウリツィオ・ポリーニは、御本人の腕の疲労のためとかで
11日の演奏会が21日に延期されたのだが、
これと併せて、18日のリサイタルのプログラム変更も発表された。
私はもともと、18日のほうで当初予定されていた、
ベートーヴェンの『ハンマークラヴィーア』が大変聴きたくて、
自分の行く予定だった11日の演奏会には、これが入っていないことを、
とても残念に思っていたのだが、今回の延期と曲目変更の発表により、
どちらの演奏会に行っても結局、べートーヴェンは演奏されないとわかり、
予期していなかったことだが、すっぱりと未練がなくなった。
行ける筈だった演奏会が、自分の行けない日へと延期され、
しかも、それなりに執着を感じていたハンマークラヴィーアそのものが、
残りの来日公演プログラムから完全に姿を消してしまった。
今回のポリーニの来日公演と自分とを繋いでいたものが全部なくなり、
つまり、私はポリーニとは縁が全く無かったのだ、
という、大変はっきりした納得感が得られた。
巡り合わせというのは、そういうものかもしれないな(^_^;。

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山の上の実家代々の墓を地上に降ろす目処が、ほぼ、ついた。
5月に業者さんと登山したあと、7月の豪雨災害で業者さんの工場に被害があり、
しばらくは作業どころではなくなっていたのだが、
9月になって、なんとか復旧出来たとのことで、改めて見積もりをして頂き、
提案された幾通りかのプランの中から、希望と予算の折り合うものを選んだ。
半世紀前に父が建てた祖父(父の父)の墓だけは、そのまま地上に降ろして、
他は墓石から読み取れる限りの姓名と没年月日を記録して霊標にし、
それら先祖の遺骨等は、新墓地に移した祖父の墓に合葬し、
隣にもうひとつ、「(実家)家之奥津城」を新規に一基建てることになった。
そこには私の両親が入ることになる。
奥津城(おくつき)とは神道の墓のことだ。

それで本日、霊園現場に出かけて、どの区画を申し込むかを決めてきた。
霊園は実家に近く、私の居住地域からも、遠いながらもバスで直通、
駐車場から墓地エリアすべて完全バリアフリー設計なので、
高齢者でも子供でも、ラクに墓参りができる。
区画は、まだそこそこ空いているので選択の余地があり、
水場の近くで、車椅子でも不自由のない広い通路に面していて、
入り口から入ってまっすぐ進めば、初めての人にもすぐわかる場所、
……という基準で、業者さんのお勧めの中から私が独断で選んだ。
正式な契約は今月半ばになる予定で、来月、神官さんと山の上の墓に行き、
名称は何というのかわからないが、墓を移転させる祭祀をして頂き、
然る後に業者さんが墓石を山から降ろし、
新規の墓と並べて霊園の敷地内に建て、そこでまた神式の御霊入れ?を行い、
年内には完成させる、という計画になっている。

直接の使用者となる私本人以外に、住所の異なる親族の名を、
霊園に届けておく必要があり、それには娘の名を書くほかない(^_^;。
祭祀財産は通常、権利者の死後は遺族が受け継ぐものだから、
私の実家の親戚などは、直接にはそれに該当しないだろう。
墓の管理費は今後は年払いで私の口座から引き落とされるのだが、
30年払い、50年払い等の前払いも可能とのことなので、
私がいつまで生きるか不明だが(爆)、ある程度のところで
50年分くらい一括前払いをしておければと思っている。

(ここで転夫ころもん曰く、「一括前払いにしたら割引は無いんかね?」。
「だって取りはぐれが無いんよ?ふつう3割引とか、ならん(^_^;?」
さ、さぁ?それは質問しなかった。今度、訊いてみるか(汗)。)

今回建てる墓に入るのは、今の状況のままなら私の両親が最後だろうから、
死後50年まで墓が管理されれば、もう「墓じまい」をして良いだろう。
神道でも仏教でも、死んで50年もすれば弔い上げだ。
娘には一応、因果を含めて(^_^;おくつもりではあるが、
今日この瞬間から50年後と考えても、娘でさえ70代半ばになっているわけで、
実際には、娘の子供たち世代(居れば)の話になるかもしれない。
いずれにしても、彼ら末裔に期待されることがあるとすれば、
それは最後に「墓じまい」の承諾をする役目だけだ。

関係者(多くの場合は子孫だろう)が墓じまいの意思表示をして、
墓地の使用権を手放せば、墓石の処分は霊園がしてくれるそうで、
遺骨は、うちの実家の場合は神道であるため、
明治以前に某神社の別当寺だった、某・真言宗寺院で、
宗派を問わない供養塔に合祀して貰うことが可能であるそうだ。
その他、散骨などでも良いと私は思っているが、何であれ、
そのとき最も都合の良い方法で終わらせてくれれば良い。
また、管理費の支払が途絶えた段階で、
もし関係者の誰とも連絡がつかなくなっていたら、墓は霊園で処分され、
遺骨の行き先についても、関係者の意向が確認できていないとなれば、
自動的に経営母体の浄土真宗の寺院に移され、
集合墓のようなところに集められて永代供養されるとのことだ。

勿論、更に管理費を私にかわって子孫の誰かが支払続けるなら、
将来に渡り、長く墓を維持することは可能なのだが、
会ったこともない「母方の(おばーさんの?)実家の誰か」の墓に
そうそう執着する必要もないのでは、と私は思っている(^_^;。
墓がなくなることに対して、故人を再度喪ったような喪失感を覚える、
という人間は墓じまいは出来ないだろうが、
私の孫か、それ以上に遠い縁の者ともなれば、普通、大丈夫だろう。
まあ、50+α年後のことなんて、誰がどうなっているか全く不明だし、
今の私にどうこうできる範疇を超えているので、
つまり、どうなってもいいんだけど(爆)。

山の上に墓が放置されているのを承知していながら、
荒れ放題にしたまま自分が死ぬほうがよほど嫌なので、
今の自分にできる最善がコレだ、と私は思っている。
これ以上のことは、人脈・体力・資金力すべての面において、無理。
ご先祖様、もし異議がおありでしたら、伏してお詫び申し上げます<(_ _)>。


追記(10月14日):実家の敷地内の竹藪に昔からあった無縁仏も、
この機会に霊園の業者さんに引き取って貰い、
そのまま、寺院の集合墓に入れて頂くことになった。
実家の母屋の北側に竹藪があり、
そこには昔から、「お侍さんの墓」と言われている石があって、
実家では、お盆にはここにも榊を供えたり灯籠を立てたりしていた。
四面体みたいな不思議なかたちをした石が地面から顔を出しており、
横には四角い石も横たえられていて、それを今日、業者さんに見て頂いたら、
「これは五輪塔ですね」
とのことだった。
もとは、円形や三角形、半月形などの石を積み上げた墓であったものが、
年月の流れの中で横倒しになり、半分埋もれたようなかたちになって、
今に至っている、ということらしかった。
誰のどういうものかは突き止めようもないが、やはり墓ではあるとわかったので、
実家の墓所を移すときに、ここもお祓いして一緒に回収して貰うことになった。
ちなみに、「お侍さんの墓」の隣には、ねこのミーコちゃんの墓もあるのだが、
こっちは、私が心の中で祝詞か念仏を唱えて石を除けば、もう良いだろう。
ミーコちゃんが死んで既に40年以上経ち、
生前の彼女(笑)と暮らした記憶を持っているのは実家両親と私だけで、
もはやその全員が、この家には住んでいないのだから、
ミーコちゃんもまた、私の手で「終了」させてやるべきだと思う。

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