昨日、母が某眼科クリニックで白内障手術の一回目を受けた。
火曜日は私が仕事で付き添うことができなかったので、
たまたま帰省していた娘に頼んで実家に行って貰った。
娘も既に20歳なので、身内で成人ということで立場的には全く問題なく、
「なんか必要あったら同意でもサインでもしといて」
と私は言ったが、そのような事態にもならず、すべて滞りなく進行した。
「眼科に着いた」
「今、順番待ってるとこ」
「(手術を)モニターで見てるけど、やっぱり怖いですな(^_^;」
「あ、終わったみたい」
「おわたおわた」
等々と娘から適宜、実況メールが入っていたので、
私は会社にいても、あまり心配せずに待つことができた。
手術が終わると、先生が両腕を頭の上にあげてOKのサインをして下さったそうだ。
クリニックでの滞在時間は全部で2時間ほどだったようだが、その間、
受付をしたり説明を聞いたり支払をしたり薬局に行ったりタクシーを呼んだり等、
何もかも娘がやってくれた。
ありがたいことだった(T_T)。
母はときどき、娘が顔も知らない親戚の誰彼のことを話題にして、
娘が「会ったことがない(^_^;」と言っても「そんな筈はない」などと言い、
どうも娘と私を間違えているようなところがあったらしいが、
何しろ90歳近いのだから、多少のことはもう仕方がないと思うべきだった。
娘も特に逆らわず、適当に受け流してくれたようだった(^_^;。
そして、本日はその手術翌日で、検査と診察が予定されていたので、
今度は私が朝から実家に行って、クリニックまで付き添いをした。
母は、昨日は疲れはしたが元気で、痛みも特になかったと言っていた。
小雪の舞う中、実家からタクシーでクリニックに出向くと、
母は、もうこれで何度も同じ眼科に来ているのに、
相変わらず、車を降りたあとどの方向に歩けば良いか、
全く把握していなかった。
母「ふぅん!眼科は二階にあったん!」
私「そうや(←毎回なので投げやり)」
母「こんなとこからも入れるようになっとったんやね」
私「いつもここから入っとぅやん(^_^;」
母「なんべんも来とんのに、ちっとも覚えられへんねん」
私「いつも言われるままに歩いとぅから、覚える機会がないだけや」
母「それもそうやね。せやけど、だいたい私は昔から方向音痴やねん」
私「そうやったな」
母「そのうえ、今はもう目ぇも見えへんし、足も悪いし」
私「三重苦や」
母「せやねん(^^)!!」
さて、手術直後から、右目に母は特殊な眼帯をされていたが、
きょうはまず看護師さんがそれを剥がして、すぐ点眼をし、
眼圧や視力の検査等をして下さった。
それによると、母の右目は術後の今0.9の視力を得ており、
本人の実感としても大変鮮明に見えるようになったとのことだった。
それから、診察室には私も一緒に入ったが、モニター画面を見ていると、
水晶体が人工レンズに置き換えられたお蔭で、
目の中心の濁りが全くなくなっているのが、素人目にもよくわかった。
とても巧く行っています、と先生が笑顔で仰り、
「せんせのお蔭で、大変よぅ見えるようになりました」
と母も両手を合わせて先生を拝んでいた(笑)。
年齢のせいか、かなりはっきりした結膜下出血があって、
白目が真っ赤になっていたが、これは今後一ヶ月前後で、
徐々に吸収されるので心配ない、ということだった。
来週は左目の処置をする予定なので、まだ道半ばではあるが(^_^;、
明らかな改善が実感できたことで、母はとても喜んだ。
幼い頃から近視だった母にとっては、裸眼で0.9まで見える、
ということ自体、生まれて初めて(今年で87歳・汗)体験する、
素晴らしい世界だった。
……ということで、めでたく眼帯もとれたので、
きょうの昼から早速、家で1日4回の点眼をすることになった。
3種類の目薬を、それぞれ5分ずつ感覚をあけて連続的に点眼する、
という作業を、朝昼夕と寝る前、に忘れないようにしなくてはならない。
昨日から飲み薬の抗生剤フロモックスも処方されており、
これも術後3日目までは朝昼夜と食後に服用することになっている。
更に、次の左目の手術に備えて、今度の土曜日からは、
左目に術前の感染予防の点眼も開始しなくてはならない。
つまり土曜日からは、右目に点眼3種類、左目に点眼1種類、
を毎日4回、することになるのだ。
母がとても覚えられないというので、私はきょうカレンダーを作成し、
どの日の何時に何を服用し、何を左右どちらにどの順番で点眼するか、
すべて書き出した。
薬袋の表にも同様に、何日の何時・何番目にどのように使うものであるかを記入し、
済んだら赤ボールペンで、該当の日時に○をつけて行くように決めた。
母がそれらを見ることを忘れなければ(^_^;、なんとかなるなだろう。
目薬の苦手な母は、点眼を父に手伝わせていた。
母「ほんなら、お父さん、これ入れて。お父さんの仕事や」
父「もちぃと、仰向けになりんさい」
母「こう?(椅子の背に首を乗せる)」
父「よっしゃ」
母「………!あ、今、巧いこと入った入った!」
父「『入った』んじゃない、ワシが『入れた』んや」
母「そやった、ありがとう、巧いこと入れてくれた」
……という会話を、二人は私の前で、5分おきに三度繰り返した。
これを今日から一日4回リピートするわけである(^_^;。
ぐゎんばれ。
次の受診日は、明後日。
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