先日のホワイトハウスでの、米大統領・副大統領と
ウクライナのゼレンスキー大統領の会談のときに、
スーツを着たらどうなのか・持っていないのかと
保守派記者?から服装を咎められたゼレンスキーが、
「この戦争が終わったら衣装を着る」
と返答した、と日本語の記事に書かれていて、
意味はわかるが変な言い回しだなと思っていたところ、
本日、友人某氏がSNS上で、
「フランス語でスーツ(背広)のことをcostumeという」
と書かれていたので謎が解けた。
会談の映像をあたってみたら、なるほどゼレンスキーは
"I will wear costume after this war will finish."
と発言していたのであった。
"I will wear a suit when this war is over."
の意味で言ってたのですね(^_^;。
聴く側にフランス語の前提が無くても
前後関係から彼の言うcostumeが何を指しているか明白だし、
これは和訳する側がわかってあげて欲しかった。
っていうか誤訳やないかい(爆)。
ときに、ゼレンスキーが常に身につけているのは、
ウクライナの国章の入った、
「略式軍服」とか「軍用服」などと言われるものである。
戦時下では軍服こそが「正装」である。
それでも「略式」なら、さすがに「正礼装」より格が下がると(私は)思うが、
かつてチャーチル英首相も、空襲時用に自身が考案した「つなぎ」を着た姿で
ホワイトハウスを訪問した写真が残っているので、これはこれでアリなのだろう。
一方で、メンズ・スーツはというと、こちらも国際儀礼では「平服」であり、
「正礼装」や「準礼装」よりドレスダウンした服装ではある。
つまるところ、言うほど両者は不釣り合いではなさそうな気がするのだが、
現在のホワイトハウスには、他所とは異なる決まりがあるのかもしれない。
ドレスコードはそれぞれ独自のものがあっても不思議ではないから。
Trackback ( 0 )
|