(下のつづき)
電話を寄越した○○銀行の用事というのは、
書類に訂正箇所があるので、主人の実印を持ってきているか、
ということだった。
それは、手続き書類を貰いに行ったとき銀行から指示されていたので、
私は勿論、持って来ていた。
「でしたら、手続き可能です。続行します。すみませんでした」
と銀行員は答えて、電話を切った。
私は殺気を込めた目で郵便局員女史を眺めたぞ。
ほれ見ろ。銀行は実印があれば訂正できると言ってるじゃないか。
それから、更に半時間ほど、商店街で時間をつぶしたあと、
さきほどの銀行に戻り、訂正欄に実印を押して手続きを完了し、
銀行関連は、きょうだけで、無事に、名義書換が完了した。
銀行は更に、自動引き落としになっている公共料金について、
今後、どういう手続きをすれば良いかも教えてくれた。
そのあと、今度は姑のいるT園に行った。
先日提出した、国民健康保険証の正式な預かり証を発行して貰い、
昼食までの間、姑と喋った。姑はきょうも元気だった。
抱腹絶倒な展開が無かったのがやや、物足りなかったが、
姑は、15日、15日、とさかんに私に確認していた。
15日ってなんだろう?誰の誕生日でも結婚記念日でもないと思うが。
次に、舅宅に行った。
いつもお世話になっていた植木屋さんに電話して、
今後の庭の維持について相談した。
「ほんとに、つい、こないだまで、元気でいらしたのに。
こんなことになるなんて。どう言うてええやら、ほんとに」
と植木屋の女主人が沈痛な声で言ってくれて、
なんだかこちらまでしんみりしてしまった。
そうだ、じーちゃんは庭いじりが大好きだった。
夏、青葉になった桜の木の下で、
ランニング姿で椅子に座り、タバコをふかしていた舅の姿が、
不意に、思い出されて、切なかった。
・・・・・・(T.T)。
それから、約束していた車の査定の業者さんが来た。
舅の車にはもう、我が家では誰も乗らないので、
個人売買のかたちで知人に売ろうかと思っているのだが、
客観的な査定をして貰って、相場を知っておきたい、ということで、
知人のほうからも頼まれていたので、主人が昨日、手配したのだ。
もし相場があまりにも高いものだったら、買い取れないかもしれない、
ともその知人は言っていたから、
値段によっては、査定に来た業者さんにそのまま任せる、
ということになる可能性も、あった。
久々にキイを入れ、エンジンをかけると、懐かしい音がした。
ああ、じーちゃんの、車の、音だった。
この音をさせて、じーちゃんは、毎日のように、
機嫌よく、出かけて行ったものだった。
・・・・パチンコに(爆)。
で、業者さんは、舅の車を子細に見て、
『傷がない。新品みたいだ!』と感嘆し、
『シートにもカバーをかけて丁寧に使われている。
隅々まで手入れされていて、素人の仕事とは思われない』
と誉めてくれた。
当たり前だ、じーちゃんは元モータースのおやっさんだぞ?
舅はかなりの人気車種に乗っていたので、
業者さんは舅の年齢を聞いてびっくりしていた(^_^;。
しかし、査定されて出てきた値段は、
知人の提案した価格の、半分にも満たない額だった。
確かに、仲介業者さんの手数料や、オークション出品料や、
陸送代、クリーニング代などを引かれることになるのだから、
ある程度は仕方がないのだろうとは思うが・・・・。
まあ、別に、じーちゃんの車で儲けるつもりは今更、ないが、
ここはやはり、見ず知らずの業者さんに任せるより、
最後まで仲良くして貰った知人に譲って、
これからも愛着を持って乗って貰えるならば、そのほうが、
じーちゃんも喜んでくれるかもしれないな、と思った。
そんなこんなで、予想通り、娘の塾の面談に辿り着いた頃には、
私は目がイっていたと思う。
字が汚いということを注意されたのは記憶しているのだが、
結局、どういう話をしたんだっけな????
センセイ、すびばせんでした。
・・・・パタっ(←倒れた音)
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