【葬式(葬儀)費用の平均】
地域や葬儀の内容などによって千差万別ですが
だいたいの金額がわかると目安になると思います。
平成22年10月に日本消費者協会の調査
葬儀費用一式 1,266,593円
飲食接待費用 454,716円
寺院の費用 514,456円
葬儀費用合計 1,998,861円
(合計は個別の費用不明等を含むため個別の合計とは異なります)
葬式費用を誰が負担すべきか定めた法律の規定はありません。
学説や裁判例を総合すると、葬式費用はまず香典で賄い
その不足分は相続財産の中から支払い
さらに不足するときは相続債務に準じ
つまり、被相続人の負の遺産として、その相続人が
相続分に応じて負担すべきもの、と考える見解が有力です。
香典…葬式費用の一部を負担して
遺族の負担を軽くすることを主たる目的とする
相互扶助の精神に基づいた金銭その他の財物の贈与
本来、香典をどう使うかは
受取人である喪主の自由ではあるのですが
このような性質を考えますと、まず葬式費用に充てるべきと言えるでしょう。
もっとも、前述のように法律上決まっているわけではありませんから
地方の慣習や故人との関係などを考慮しつつ、関係者の話し合いによって
誰がどの程度負担するか決めるのが望ましいと言えるようです。
ただ、不相応に盛大な葬式を行ったために費用が多額になった場合には
これを主張または支持した人がその分を負担すると考えるのが妥当と思われます。
以上より、葬式費用を負担した人は
自ら負担するつもりで拠出したのでない限り
香典や相続財産から支払を受けることができる、ということになります