フネに先立たれた54歳の波平が
ひょんなことで知り合った20歳年下の若い女性と再婚
これはこれで羨ましい話ではありますが
サザエ、カツオ、ワカメにとっては、新たな配偶者に
２分の１の財産を持っていかれてしまうのですから
猛反対も当然と言えば当然です。
そのうえ、この女性の思惑は
「波平の
財産なのでは」といった疑惑が見え隠れしているとしたら
これはもう、この再婚の無効を家庭裁判所に訴えたくなるのも
これまた当たり前なことでしょう。
ところが・・・。
結婚は本人の自由な意思に基づくことは
憲法で保障されている権利ですから
波平の真意が揺るがないのであれば
この再婚相手の若い女性も相続権を持つことになります。
たとえ"財産目当て”であっても 
ただし、最近よくある痴呆症のお年寄りに婚姻を迫り
勝手に届を出すケースなどは
少し話が変わって来ますが…。
一概には言いきれませんが
明らかに真意でないのであれば
婚姻の無効を家裁に提起することができるのですが
このように、事前に本人から何の相談もなく
家族がその気持ちを知らなかったとしても
意思表示がはっきりできる状態の本人が
すでに入籍して、法律上の配偶者としてしまった今となっては
どうすることもできないのです
年老いた親の再婚は心配な出来事なのですから
それに限らず、普段から本心が話せる雰囲気を
家族のなかに作っておくことが大切なのでしょう。
と、専門家は言いますが
「言うは易し、されど今さら…」ですねぇ。
