甘くても苦い記憶

2024-08-30 00:00:15 | あじ
あまりの暑さで、外出先の近くのモールに入っている倉式珈琲店でかき氷を注文。

「倉式珈琲店」はサンマルクグループの中のカフェ。サンマルクカフェとは方向性が異なる。もっともグループは23のブランドを持っていて、レストラン、カフェ、和食、回転寿司、中華、イタリアン、天ぷらなど幅が広い。ただ、パンを単体で売る業態(パン屋)がない。

以前、株主だったが、株主優待券のことを知らない従業員ばかりで、アルバイトへの実務教育全体があいまいな感じだった。飲食店を多くの分野で展開する会社にありがちな欠点だ。社長が亡くなった後、本社のある岡山の銀行から社長がやってきて、株価が半分になったので、慌てて売却したことがある。

岡山県の会社なのだから「倉敷珈琲店」でなく、なぜ「倉式」なのかわからないが、倉敷には「倉敷珈琲館」という有名な珈琲店があるからなのかな、と推測。

本題のかき氷だが、岡山はかき氷が以前から有名で、倉敷駅近くには、かき氷が有名なうどん屋まである。

私的な思い出だが、母方の祖父&祖母が岡山の出身だったので、半世紀ほど前のこども時代に何回か夏の岡山に行ったことがある。その灼熱地獄の中で唯一の楽しみは祖父に連れられてかき氷屋に行くことだった。かき氷の種類はイチゴとかレモンとメロンの皮の色を模したシロップを掛けたものから、小豆やミルクのかかった高級品まであるのだが、当時の祖父は不動産業などを経営していて金回りが良かったようで、最高価格のミルクと小豆と、緑の宇治茶のかかった丼型の器に氷が山盛りになったものを食べさせてもらっていた。

その後、祖父の歿後、母方の実家は惣領が二代続けて軽薄であったため、ほぼ総ての換金できる財産を失うことになる。(幸い、私には何の影響もないが)



ということで、岡山のことを思い出しながら冷房のよく効いた店内で一休みする。

氷を含めて4つの素材を自分で混ぜ合わせるので、味に大きな差はないのだろうが、しばらくぶりの味を楽しむ。

ただ、昔のかき氷の容器は、サラダボウルというかどんぶり型だったと思うが、ここのは朝顔の花のように極端に尻つぼみで容積を減らしている。テーブル回転数を上げるためだろうが、客に悟られるようでは、株価復活はまだまだ先かもしれない。

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