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絵本のセミナー

2017-08-21 | 図書館
昨年に引き続き、今年も絵本に関するセミナーに出席しました。
場所は東京臨海地区の東京ビッグサイト、同日に様々なイベントや会議等があったらしく、朝は大混雑!

福音館 こどものとも社主催で「21世紀の文化を創造する」というセミナーです。
セミナーの内容は

・全体会① 「絵本がひらく、経験の地平」 矢野智司 氏
・全体会② 「お話しの階段」 小風さち 氏
・全体会③ 「絵本でできること」 田島征三 氏
・記念講演「生きる力を育てる教育」 齋藤孝 氏

すべての講演が興味深く、学ぶことの多いお話ばかりでした。

矢野智司さんは、教育哲学者、講義の内容が哲学的でたいへん興味深く、
人が自分を取り巻く世界と関わる時に利用する様々な媒体についてのお話でした。
その媒体(メディアとよんでいらっしゃいました)は、言葉、道具、遊び、絵本、などで、
その存在によって世界は広がり、そうすることによって自分も大きく広がっていくというお話しでした。
センダックの『かいじゅうたちのいるところ』の絵の部分の大きさが変化するという指摘に、
初めて気づいてビックリ!その効果的な仕掛けにある意図がこめられていたとは!
著書の『大人が子どもにおくりとどける 40の物語: 自己形成のためのレッスン』
赤ちゃんから20歳までの必読書40冊を挙げていて、選書の参考になると思います。
 
ここでランチタイム♪

午後の一つ目の講義、筒井頼子さんは、人気のある絵本『わにわに』シリーズの作者です。
ゆったりとしたお話の中に、天然の面白さを意図せず交えてお話しされ、会場はクスクス笑い♪
紹介されていた『わにわにのかるた』手に入れてチビちゃんたちと遊びたくなりました。

 

田島征三さんは、『ちからたろう』などの力強い挿絵で知られる画家です。
お話しも絵と同じく力強く、魂のほとばしる絵でなければ価値がないとおっしゃっていました。
日の出村の廃棄物広域処分場建設に反対したり、廃校となった小学校を丸ごと絵本にしたりと、
絵画という芸術を通して社会的な活動もされています。
木の実を使った絵本『ガオ』におチビの名前を入れてもらってサインしていただきました♪

最後の記念講演は斎藤孝先生、午後3つ目の講義、聴く人たちもやや疲れてきた感じでしたが・・・
齋藤先生のお話しと動きがエネルギッシュで、面白くて、会場は爆笑の渦となり、みんな生き生き♪
500人以上の人をあっという間にひきつけて、さすが!と思いました。
SNSなどに切り取った言葉を載せないでくださいね、と言われましたのでここでは紹介できませんが、
日本語、母語、日本人の心、感性、ということについて大変勉強になるお話がいっぱいでした。

言葉や絵本の持つ力を再認識し、子どもの発達と教育をじっくり考えさせられた実り多い1日でした。
友人とお気に入りの駅中フレンチでディナーしながら、さらに絵本と日本語についてまだまだ語り合いました!
 

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