古事記、八俣の大蛇とそれに続く段。
須佐之男命は、出雲の国に着き、「すがすがしい」と言う。そこは、気持ちが落ち着くいい場所なのだろう。乱暴者の面影は消えている。
須佐之男命は、八俣の大蛇に食われることになっていた娘(櫛名田比売)を娶り、その大蛇を酒に酔わせて退治する。そして、尾のなかに剣を見つける。草薙の剣である。
その大蛇は、次のように表現されている。
「その目は赤かがちの如くして、身一つに八頭八尾あり。またその身に蘿と檜・椙と生ひ、その長は谿八谷・峡八尾に渡りて、その腹を見れば悉に常に血に爛れたり」
吉野裕子の「山の神」にあったが、そのイメージは、山並みである。そして、山裾は、赤い土・岩がむき出しになっているようである。海に突き出した岬などを思い浮かべるのもいいかもしれぬ。
そして、須佐之男命は、櫛名田比売との間に子をつくるが、その末裔(神裔)に、大国主命が生まれる。
大国主命には、五つの名がある。古事記を読むうえで、覚えておいた方がいい名前である。
大穴牟遅神(オホナムチノカミ)
葦原色許男神(アシハラシコヲノカミ)
八千矛神(ヤチホコノカミ)
宇都志国玉神(ウツシクニタマノカミ)
また、この段には、須佐之男命が作った歌が載っている。
「八雲立つ 出雲八重垣 妻ごみに 八重垣作る その八重垣を」
須佐之男命は、出雲の国に着き、「すがすがしい」と言う。そこは、気持ちが落ち着くいい場所なのだろう。乱暴者の面影は消えている。
須佐之男命は、八俣の大蛇に食われることになっていた娘(櫛名田比売)を娶り、その大蛇を酒に酔わせて退治する。そして、尾のなかに剣を見つける。草薙の剣である。
その大蛇は、次のように表現されている。
「その目は赤かがちの如くして、身一つに八頭八尾あり。またその身に蘿と檜・椙と生ひ、その長は谿八谷・峡八尾に渡りて、その腹を見れば悉に常に血に爛れたり」
吉野裕子の「山の神」にあったが、そのイメージは、山並みである。そして、山裾は、赤い土・岩がむき出しになっているようである。海に突き出した岬などを思い浮かべるのもいいかもしれぬ。
そして、須佐之男命は、櫛名田比売との間に子をつくるが、その末裔(神裔)に、大国主命が生まれる。
大国主命には、五つの名がある。古事記を読むうえで、覚えておいた方がいい名前である。
大穴牟遅神(オホナムチノカミ)
葦原色許男神(アシハラシコヲノカミ)
八千矛神(ヤチホコノカミ)
宇都志国玉神(ウツシクニタマノカミ)
また、この段には、須佐之男命が作った歌が載っている。
「八雲立つ 出雲八重垣 妻ごみに 八重垣作る その八重垣を」