古事記の上巻を読み出し、思っていたより早く最後の「章」にいたった。自分なりの理解を読書メモのようにして記してきたが、これが出来たのは、上巻にある話と言うのは、よく知られているものが多いこと、以前、現代語訳で、古事記を何種か読んでいたからかと思う。中巻に入るとどうなるか分からない。
とりあえず、次は、火遠理命(ホヲリノミコト)にまつわる話である。その第一段は、海幸彦と山幸彦。
木花之佐久夜毘売(コノハナカクヤビメ)が生んだ火照命(ホデリノミコト)が、海佐知毘古(ウミサチビコ)、火遠理命(ホヲリノミコト)が山佐知毘古(ヤマサチビコ)である。海幸彦、山幸彦という。
海幸彦は海のさちをとり、山幸彦は山のさちとっていたが、ある時、その仕事を交替してみる。そして、山幸彦は、海幸彦の使っていた釣り針をなくしてしまう。山幸彦は、剣をつぶして釣り針を作り、許してもらおうとするが、海幸彦は、かたくなに、元の釣り針でなくてはダメだと言い張る。
海幸彦のかたくなさが、話の展開のもととなっている。
海幸彦が、「剣までつぶすことなかったのに。これでいいよ」と言っていたら、それで一区切りだった。