駐車場フェンスのヘクソカズラの球果は、茶褐色をおびツヤツヤしていた。僕は、右にそれを見て通り過ぎる。
ヘクソカズラは、ヤイトバナ、サオトメカズラと言う名もある。それに、もうひとつ、ピンピンカズラ。どうしてピンピンなのか。その球果を弾いてみればいい。
西脇順三郎の詩集「旅人かへらず」の94に、ヘクソカズラが出てくる。
「失はれた浄土」は盲人の書いた地獄
へくそかづらの淡いとき色も
見えないただ
葡萄の蔓
へうたん
麦
がその庭の飾りで
ふるへてゐる
ヘクソカズラは、ヤイトバナ、サオトメカズラと言う名もある。それに、もうひとつ、ピンピンカズラ。どうしてピンピンなのか。その球果を弾いてみればいい。
西脇順三郎の詩集「旅人かへらず」の94に、ヘクソカズラが出てくる。
「失はれた浄土」は盲人の書いた地獄
へくそかづらの淡いとき色も
見えないただ
葡萄の蔓
へうたん
麦
がその庭の飾りで
ふるへてゐる