「みとのまぐはい」

2008-10-14 | 読書
 古事記の伊邪那岐命と伊邪那美命の話を読んでいる。
 はじめに、「みとのまぐはい」、そして「国生み」。
 「みとのまぐはい」では、伊邪那美(女)から伊邪那岐(男)に声をかけて交わると、水子が生まれ、その逆に、男から女に声をかけて交わると、元気な子(国)が生まれたとある。そのような考えについて、「夫唱婦随」という中国思想の影響という説明もあるが、それは、表面的な言い方かと思う。以前にも書いたと思うが、生命体としての男と女の生理的差異への認識に由来しているのでないだろうか。
 男が先ずその気にならないと、なんとも役に立たないという、きわめて明白な実際を根源にしていると思うのだ。
 二神は、それで、うまくやり、大八島国を生み出す。その順番は、淡路、四国、隠岐、九州、壱岐、対馬、佐渡、本州である。その後に、小豆島などである。これらの島の名前に、植物名が出てくる。穀物である。

白く輝く御胸に

2008-10-14 | 【樹木】ETC
 ベランダの薔薇の赤い花は、すっかりひらいた。
 前三世紀の女流詩人、ノッシスに「薔薇」という詩がある。薔薇も白い胸をしたひとも女だな。沓掛良彦訳。
  紅の薔薇になりなばや
  この身をば手折らせたもうて
  飾りたまえや
  雪のごと白く輝く御胸に