いぶろぐ

3割打者の凡打率は7割。そんなブログ。

原点

2017-03-24 23:08:17 | せんせいとよばれて
僕は小学生の頃、先生もグルになって徹底的に干されるという、
割と陰湿なイジメを受けた経験がある。
かなり長い間、僕は基本的にいつでも仲間外れにされていたし、
たまに仲間に入れてもらえたと思ったら、示し合わせて手のひら返す
(「じゃんけん荷物持ち」の果てに橋の上からランドセルを捨てられたこともある)
などなど、あの手この手でずいぶんと傷つけられたことがたくさんある。

だけど、幼な心に死にたいとまで思えたあの経験ですら、
いまの仕事にとても役立っている面がある。
ことの程度によらず、加害者側はいつだって冗談半分、ふざけ半分。
だけど被害者側は言われなき差別だったり迫害だったりで本当に辛い。
あの気持ちはやられたことのある人間にしかわからないと思う。

やられたことのない大人に限って
「いじめられる側にも原因がある」とか「こんなのイジメじゃない」なんて
わかった風なことを平気で言い放てちゃう。

大切なのはイジメの原因を特定することでも、
イジメかどうかなんていう基準や定義でもなくて、被害者の正しいケア。

「僕だけは君の気持ちわかるよ」
「私だけはあなたの味方よ」

なんて言いたいだけの、自己満足のために子供の味方を気取る、
正義感ぶった大人が何人寄ってきても、
過保護で終わるか、加害者の逆恨みを買うか、水面下に潜るか、
いずれにしても解決には至らない。

イジメはどこにでも生まれうる。
そもそも好き嫌いは誰にでもあるし、
それを言動に表すかそうでないかの違いでしかないし、
嫌っている側の力が強ければイジメと呼ばれるだけ。

だから、解決なんかできっこない。
遠ざけるしかない。
合わないヤツとは距離をとる、これに限る。

実際、僕は小学校がイヤでイヤでたまらなくて、
遠く離れた理想の学校を受験すべく頑張った。
嫌がらせの一つ一つをエネルギーに換えて、
厳しい勉強に心が折れそうなときはそれで乗り切った。
合格してから世界のすべてが変わった。

そういう経験のおかげで、
僕は同じような境遇にある生徒たちの相談にも明確な答をあげることができる。
君の良さをわかってくれる世界へ行くために、一緒に頑張ろう、
ここはそういう場なんだよ、と。
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1 Comments

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Unknown (noriko.s.)
2017-05-19 03:24:09
私は幼稚園から干されてたよ〜。(保育園には行ってないけど、行ってたらもしかして...かも?!)
だもんだから、自分がおかしいのか?と思わざるをえない事もなくはない。
だけど、死を選ぶ事はなかったなあ→ただ単に私の頭にはなかっただけ...。
学校へ行きたくないとは思った。でも唯一の友達が毎朝ウチへ呼びに来るの。そしてまた、”サボる”という事も頭になかった...。

いつしか、「苛めるヤツはきっと暇を持て余してるんだろうな〜、楽しい事なんてないんだろうな〜。だから私を苛めて面白がってるんだ。かわいそうに」って思うようになり(上から目線)、先生に対しても「バカじゃないの」と鼻で笑うようになり...嫌な小学生ですよね(苦笑)。
そして自分が興味のある方向に突っ走っていったので、音楽やら理工学系になったわけだけども。

結局は自分の事は自分で守らなきゃいけないわけだから、そこをどう考えるか(対処するか)でしょうね。
当たり前だけど、ずっと中学・高校生のままじゃない。その先に世界は広がってるんだからー。
呪縛のような過去があって、今の自分があるんだから、ソレは一つの自慢だよね。(”だけど”じゃなく)”だから”生きてんだぞ!って。
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