◉家じまい、人生じまい

2019年5月10日(金)
◉家じまい、人生じまい

親たちがいなくなったので、親たちの荷物あと片付けイコール自分たちの人生片付けになっている。親子とはそういうものだけれど、あと片づけを任せる子どもがいないので尚更だ。連休後も粛々と片づけ作業をしている。家じまい、人生じまいも兼ねている。

妻は今朝ギックリ腰をやって唸っている。もともと膝を折ってかがむことをしない人なので、腰を不用意に曲げやすい。退位された両殿下のお姿を思い出すべきである。なんど言っても性格と姿勢は直らない。

大量に粗大ゴミを捨て続けている。区の粗大ゴミ処理券を買いに行くたびに販売店のおばちゃんに「まだ足りませんか」と笑われている。笑われる回数を減らすため「親の荷物の片付けです」と言い訳し、少し多めに買ってストックした。

親の荷物片付けに便乗し、調子の悪かった仕事場のモジュール式オフィス家具のひとつを捨てることにして粗大ゴミ置き場に運んだ。壊れているのでガムテープでとめた引き出しが飛び出して難渋した。

このスチール製三段引き出しは 2011 年の大震災で破損した。激しい揺れにも耐え本棚から落下するものすらなかったのに、この引き出しだけが転倒した。重いものが取り出しやすいよう最上段に集中し、下に行くほど軽くなっていた。しかも地震発生時に最上段が引き出されてロックがかからなかった。揺れがおさまったあと妻と二人でよく引き起こせたと思う。

転倒でロック機構が壊れ、閉めても三段の引き出しツラ位置が揃わず開閉もギクシャクするようになった。運悪く上に置いてあった気に入りの写真レンズも押しつぶされて壊れた。良い機会なので処分することにし、粗大ゴミ処理 B 券 4 枚を貼った。

火災保険契約更新時に営業マンの説明を聞いていたら、どうやら引き出しも写真レンズも保険適用対象だったらしい。だが震災後も長いこと死者行方不明者の数が増え続け、終わりの見えない原発報道が続くなか、引き出しとレンズの補償申請など思い出せてもやる気がしなかったと思う。また同じことが起きてもそうだろう。だが保険はかけ続けている。

そんなことを思い出しつつ終日片づけながら仕事をした。仕事をしているパソコンの不調は、原因を切り分けて行ったら、接続ケーブルの劣化でもなく、システム起動に使っている SSD の寿命らしい。多分間違いないので新しいのを注文した。同容量のものがもう半値以下になっている。

1 Nikor 1:3.8-5.6 f=35-110 mm

鉢植えの小さな桜も若葉の季節を迎えた。梅雨前に枝の切り戻しをしろと言われたのだけれど、植物とはいえ生き物にハサミを入れるのは度胸がいる。ネットで調べると剪定はしないほうが良いという記事もあり、今年はこのまま肥料やりだけにする。

(2019/05/10 記)

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