▼電気機関車

子どもの頃地図を見るのが好きで、日本地図上に描かれた鉄道路線上を眼で辿るとき、その膨大な路線同士が孤立しているのではなく互いにつながっていることを、すごい事だと感心していた。


そしてもしできるなら多くの車両を引っ張ってではなく、たった一台の電気機関車を自分で運転し、好きな路線を選んで旅に出られたらどんなに楽しいだろうと夢想した。



6月15日、JR新大久保駅ホームにて。



想像もしなかったような年齢のおとなになってしまったが、今でも駅のホームで電車待ちをする際に、多くの車両を引っ張ってではなく、たった一台の電気機関車がいかにも自由なひとり旅をしているように通過していくのを見かけると、子ども時代の憧れを思い出してうらやましく思う。



6月15日、高橋是清翁記念公園前にて。



もう子どもではないので、たった一台の電気機関車が自由気ままに走っているわけではなく、運行ダイヤで決められた時刻に決められた線を通って回送されていくのだということはわかる。わかるけれど、たとえ決められた時刻の決められた線であったとしても、決められた通りしっかり走って行くことが、やっぱりすごいことだと思っている自分がいて、そういう感心の仕方ができるようになることが、おとなになるということなのだなと思う。

 
コメント ( 4 ) | Trackback ( )
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コメント
 
 
 
いたずらきかんしゃ (薬局の末息子)
2010-06-17 10:54:45
 いたずらきかんしゃちゅうちゅう という、バージニア・リー・バートンの絵本が好きでした。
 先日細君が、古書店で見つけて買ってきたのですが、訳が村岡花子先生。
 どおりで、ちゅうちゅうの言葉遣いはやんちゃ坊主の割に丁寧なんだと、思ったのでありました。
 
 
 
チャタヌーガ・チューチュー ()
2010-06-17 14:03:17
知らない絵本なので
ネットで概略を読みました。
良さそうですね。
奥さんが買ってきたというのが微笑ましい。
 
 
 
ちゅうちゅう (naga)
2010-06-19 18:43:36
薬局の末息子さんと同じように、この絵本を思い出しました。「だから男の子はこの絵本が好きなんだ」と合点がいきました。家になぜか2冊あります。次の機会にお渡ししますね。読み継がれてきた いい絵本ですよ。
 
 
 
絵本と読み聞かせ ()
2010-06-20 17:00:36
読み聞かせの会の取材をさせて貰うことになったので、清水ライナーでの帰省時に。何ともー不思議な成り行きが楽しく、どちらも楽しみにしています。お孫さんは女の子だけど気にいるかしら。
 
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