▼氷川参道ケヤキ並木

 


東京都北区王子の小学校では、低学年の遠足は埼玉県さいたま市にある大宮公園に出掛けていた。そのせいか、口のまわりにご飯粒をつけたまま歩いていると
「おべんとつけて どこいくの~ おおみやこうえん ひとまわり~」
などと囃されたものだった。

この囃し言葉は大宮公園を中心にした広汎な地域で、広い世代にわたって用いられていたらしく、今もインターネットで検索するとたくさんヒットするし、仕事などで会う人々と大宮の話題になるたびに、知っている人が多いことに驚く。はたして北区王子より大宮から離れた地域でも、この囃し言葉を覚えている人はいるのだろうかと、分布範囲の実態が気になっている。



6月12日、氷川参道にて。



JR大宮駅前からバスに乗って義父母が入所中の特別養護老人ホームに向かう道すがら、車窓から見事なケヤキ並木が見え、それは旧中山道からおよそ2kmにわたって南北に延びた、大宮氷川神社に参るための道になっている。明治時代、大宮氷川神社の社有林を開いて設置された公園が大宮公園であり、遠足の際には一体である神社にも詣でたはずなのに、生まれて初めて見たクジャクの記憶は鮮明でも氷川神社自体の記憶がない。



氷川参道一の鳥居。ここが参道入口になる。



大宮区吉敷町、旧中山道との分岐点に大宮氷川神社一の鳥居がある。その場所からケヤキ並木を振り返ると、歩いてきた道の延長上、突き当たりに氷川神社と大宮公園がある。



氷川参道一の鳥居を出るとJRさいたま新都心駅になる。



1995年に義父母が富山から上京して以来、新年は近所にある駒込吉祥寺、天祖神社、富士神社に家族揃って参っていたけれど、来年の正月は義父母とも大宮で迎えることになる。人出が毎年全国十位以内に入るという大宮氷川神社に、来年は初詣ということになるかなと思い、それは半世紀近くまえ遠足で訪れた大宮公園再訪となる。

 
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