電脳六義園通信所別室
僕の寄り道――電気山羊は電子の紙を食べるか
【粘土ゲーム】
【粘土ゲーム】
ことばは粘土のようなものだ。眠くなるための暇つぶしに、誰かが書いた適当なことばをネット上からひとつかみすくいとり、それを眼の前の台に載せてする粘土あそびは楽しい。
ひとつかみのことばを台に載せて眺めると、誰だか知らない他人が、難しいことを難しく捏(こ)ねて丸めて、それが “ひとかたまりのことば“ という粘土になっている。たとえばこんなふうに。
“個個の主体によって体験される出来事を、外部から基本的に制約し規定するもの、もしくはそうした出来事の基底となる一次的な場のことである“
というひとかたまりにされた、ことばの粘土をいじって遊ぶ。
ひとつひとつ、おのおの、ひとりひとり……と、同じことばを並べると個個というものになる。
人間という個個は同じものが並び合い、押し合い、押され合いながら、互いが個と個であることを確かめ合って生きている。
個個の間で、自分が主(あるじ)であると思えば相手は客(きゃく)であり、自分が客だと思えば相手が主になる。そういう相互的な均衡が生じている場を “現実(リアリティ Reality , アクチュアリティ Actuality )” という。個ではなく個個の場、個個いちばんこそが現実なのである。
「じぶんが何に対してじぶんであるかという、その相手方がいつもじぶんを計る尺度である」(キルケゴール)
……とかなんとか、ことばをいじっていると楽しく時間がつぶれる。言語ゲームは粘土ゲームである。
2024/08/09 土をこねて瓦を焼く窯を見る前に、小麦粉をこねてパンを焼く窯のある
『スペイン石窯 マルコ デュ パン』(静岡市清水区渋川3丁目)に行ってみた
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チェコスロバキア民謡
を公開。
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