【近くへ行きたい】までの道案内

 西ヶ原不動院で「滝不動までの道は説明しにくいから誰か案内人を見つけた方がいいよ」というある種とても親切な石の道標(地図①)を見たので、朝の散歩で実際に自分を道案内するつもりになって滝不動まで歩いてみた。
 巣鴨方面から旧東京外国語大学脇を通って飛鳥山へ向かう道があり道端に石の地蔵(地図②)などあっていかにも古道っぽい。

その地蔵のある場所から左へ折れて行く道もいかにも古いので、滝不動方面に向かうならこの道しかあるまいと思って辿って行くと、古道は明治通りと首都高で分断されている。横に歩き横断できる場所を探して反対側に渡り、横歩きしたぶん引き返すとまた分断された古道の延長がある。

その古道を音無川方面に向かうと北区立滝野川紅葉中学にぶつかる丁字路があるので右折し、ちょっと行くと「たきふどう」と大書され傾いた石の道標(地図③)がある。その数十メートル先左手が滝不動正受院参道になる。

 西ヶ原不動院前からその旧東京外国語大学脇の道にぶつかるまでまっすぐ行けば、あとは要所にお地蔵さんや道標があるので、道を口頭で伝えるのも大した手間ではないように思うのだけれど、明治初年の地図を見たらそんな道は影も形もない。

 西ヶ原不動院を出たら畑を避け右折して高台に上り、茶畑にぶつかったところで現在もある北西へ向かう道を歩く。実は学生時代の四年間をこの道沿いで過ごしたのであり、土地の人にこの道は鎌倉道なのだと聞いた記憶がある。明治初年の地図ですら点線なのだから、江戸時代はもっと心細い道だったのだろうなと思う。というわけで確かにこの道順を石の道標に刻んで案内するのは難しい。

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