【近くへ行きたい】不動院から滝不動まで

 駒込駅前でおばあさん二人連れに
「ちょっとお訪ねしますけど旧古河庭園はどっちでしょう」
と聞かれたので
「この道を真っ直ぐ下ってください。下ってまた登りますが登り切って道が左に折れた所が入口です」
と教えた。丁寧に礼をされてよたよたと歩いて行かれたが、ふと気になって時計を見たら16時10分だった。

 「旧古河庭園に入園されるんですか?」
と聞くのが本当の親切ではなかったかとしばらくして気づいた。もし旧古河庭園に行くなら、あの足取りで歩くと着く頃には16時30分で入園終了時刻なのだ。まぁ、行くだけ行ってみた事による満足というのもあるし、歩けば介護予防にもなるし、と言う事でよしとしたが気になる。

|西ヶ原不動院の道標|

 旧古河庭園裏手、霜降橋交差点から旧東京外大方向へ向かう道があり、右側が学生時代を過ごした西ヶ原になる。アパート裏手に一度も行った事のない寺があって不動院という。境内に珍しい道標が保存されているというので見に行ってきた。「滝不動までの道は説明しにくいから誰か案内人を見つけた方がいいよ」という意味の事が刻まれているそうで、こういう親切もある。

 本当の親切は引っぺがしたら裏が壁になっているような平面的なものではない。「平面的な助けに頼るな、人は立体的なのであなたの困難に合わせる可塑性がある。物怖じしないで人を見つけて頼れ」という助言もまた、立体的で親切である事を教える、江戸時代の道標を思い出して見に行った話だ。

【追記】
日記もどきをツイッターでつぶやいたらこんな書き込みが流れてきてほっとした。
「散歩をしていたら、旧古河庭園が5月26日まで夜間開園でライトアップというポスターを見かけた。TL のおばあさん二人組も堪能されたに違いない、などと勝手に想像」
よかった、あのおばあさん二人は無事に夜間ライトアップを堪能したことだろう。

コメント ( 2 ) | Trackback ( )
« 小さな穴掃除... 【近くへ行き... »
 
コメント
 
 
 
道案内 (川の土手)
2013-06-23 22:35:47
食事の帰り良く道をたずねられ、よくあたふたする。
気が付くと清水より名古屋が永いがどうしても道案内するほどしっくりこないなー。
 
 
 
道案内 ()
2013-06-24 16:12:49
清水は平野部が狭いから道案内が楽な気がしますね。
東京はもちろんですが平野の広い埼玉あたりだとお手上げです。
道を聞かれたくないなぁと思います。
 
コメントを投稿する
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。