X100V


FUJIFILM X100V

大きな画像

重いカメラを使う時は、必ず軽いカメラも揃える。
今までもずっとそうだった。
重いカメラを毎週持ち歩くのは辛い。
時折軽いカメラを持って「気軽にお散歩する日」も混ぜよう・・ということだ。
つまり重いカメラと軽いカメラはセットなのである。(言い訳にしか聞こえないが・笑)

Zニッコールの50mmf1.2は素晴らしい性能であるが、重量があるし扱いも難しい。
気合を入れて持ち歩かなければならない。
まあ昔なら50mmf1.2の重さ(レンズが約1キロ)くらい何でもなかったのだが、最近は歳が歳なのでけっこう辛い。
カメラも年齢に応じたものを選ぶべきなのだろう(笑)

気軽に持ち歩ける軽くて小さいカメラが欲しいな・・と思い物色していた。
あれこれと悩んだが、結局富士フイルムのX100Vを買った。
35ミリの単焦点レンズを搭載したコンパクトデジタルカメラである。

この分野の2強ということで、最後までリコーのGRⅢとどちらにするか悩んだ。
どちらも定番のモデルである。
誰もが同じ事を考えるようで、国内はもちろん海外でも、この2機種を比較するサイトや動画が溢れている。
重さだけで言ったらリコーの方が軽いのだが、自分の使い方や好みを考えて、より品質感の高いX100Vの方を選んだ。

富士フイルムのカメラは、かつてS5 ProやS3 Pro UVIR(赤外線・紫外線撮影用)を使用し、ここにもたくさん写真を載せている。
X100Vで何枚か撮影してみて、やはりフジの色だなと、あの頃を思い出した。
解像度感に関しては、あの頃より進化しているが、独特のヌルッとしたタッチの柔らかさは相変わらず健在である。
ニコンには無い色なので、組合せとしても両立できて面白い。

使ってみると、重量が軽いばかりでなく、気楽に写真が写せること自体が、大きなメリットであると分かってきた。
被写界深度の極めて浅いZニッコールの50mmf1.2はピント合わせがシビアで、車で言えばレーシングマシンを操るようなところがある。
しかしX100VならAFまかせでパチリパチリと撮るだけで特に問題は無い(と思われる)。
重量だけでなく操作面でも身体への負担が少ない。

やはり普段のスナップにはこういうカメラがいい。
散歩に出かけてもフットワークが軽くなる。
実際重いカメラなら撮らなかったであろうショットも、このカメラだと軽い気持ちでシャッターを押すことが出来る。
35mmの単焦点・・というレンズの選択も理想的だ。

一応付属のマニュアルには目を通したが、ほぼ直感的に操作できて、それほど戸惑うことは無かった。
重量も程々で、一日首からさげて歩いても疲れは少なかった。
大袈裟なリュックなど背負わず、最低限の身軽な装備で出かけたくなる。
・・・どんどん楽な方に流されていきそうで怖い(笑)

現像にはとりあえずFUJIFILM X RAW STUDIOというソフトを使ってみた。
カメラ本体をUSBでパソコンに繋いで、カメラ内部の画像処理エンジンを使って現像するという画期的なソフトである。
面白いアイディアなので、しばらくそれを使ってみる。

撮った画像をプライム・フォトにバックアップしたら非常に時間がかかった。
(300枚程度なのに翌朝になっても終わらなかった)
そういった撮影後の運用の面で、まだよく分からないところがある。
これからいろいろ試していこうと思う。
コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )