サイズについて


D810 + Carl Zeiss Otus 1.4/55 ZF.2

大きな画像

先日のオールデンのサイズ表記の問題であるが、あの書き方では正しくないことが判明した。
米国の靴の大きさは、サイズとワイズの組み合わせで表示される。
たとえば、8-Eであれば、サイズ8のワイズEということになる。

サイズは長さで、ワイズは幅・・・
縦横の二つの数値が揃うのだから、大きさはほぼ決まるように思えるが、実はそうではない。
メーカー、さらには製品のラストにより、その基準が異なり、共通性が無い。
同じサイズ8だとしても、寸法が統一されているわけではないのだ。

もちろん最初に靴を選別する時は、とりあえずその数値を信じるしかない。
ところが実際に足を入れてみたら、予想と全然違う大きさだったりする。
日本のように、JISで寸法まで決まっていて、たとえば25.5-2Eといえば、どのメーカーも同じ基準で作られている・・ということの方が、むしろ珍しいらしい。

で、その中でもオールデンの表記は特殊だという。
ワイズがひとつ大きくなったら、サイズをハーフサイズ減らすことで、全長に関してはほぼ同じ大きさになるよう作られているらしい。
もう少し具体的に書くと、たとえば、9-C、8.5-D、8-E、7.5-EEの4つのサイズは、靴の長さはほぼ一緒になる。
ただし、幅に関しては、上記の順番に後ろにいくほど広くなる。
つまりサイズの数値が小さい方が、大きな靴になるという不思議な結果になるのだ。(すべてのモデルでこうなっているかどうかはわからないのだが・・・)

前回も書いたが、バリーラストのオールデンは、8-Eと7H-3Eを持っているのだが、7Hの方はかなり緩めで、踵に指を入れることが出来る。
ところが8の方は、そこまで緩くはない。
どうしてサイズの小さい方が、全長が大きいのだろう・・と、ずっと疑問に思っていた。
最初は、製造部門の管理が行き届いていなくて、バラツキが大きいのではないかと疑っていた。
自分の足に合ったサイズを選びたくても、これでは何を選んでいいのかわからない。

しかし法則性を心得ていれば、上手く利用することが出来る。
長さは丁度いいのだが、幅がもう少し広ければ・・と感じたら、サイズを半分落とし、ワイズをひとつ上げる。
そうすれば、長さが同じで幅だけ広がった靴になる・・はずなのだが・・・
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