パニック


D810 + Carl Zeiss Otus 1.4/55 ZF.2

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露天のコーヒー屋さんで、アイスコーヒーを飲みながら立ち話していた。
ふと見ると、自分の顔の周りを、蚊が飛んでいるのが見えた。
全員が、ウワッと悲鳴を上げて飛び上がり、パニック状態になった。
蚊は今一番恐れられている生き物だ。



NUNN BUSH社のロングウイングチップ。
80年代のデッドストック、色はバーガンディだ。
サイズは7-1/2の3E。

1912年創業で、今も続いているブランドであるが、例によって現在のものは品質が低下している。
このサンプルは80年代の製造で、クラスとしては中級程度だと思うが、それでも現代の靴よりしっかり作られている。
もう少し時代が古ければ、さらに出来がいいのだろう。

ただし、もともとNUNN BUSH社自体が、それほど高級な靴メーカーというわけではない。
それゆえ、このデッドストックも販売価格は安めであった。
当時の普及価格帯の製品である。

バーガンディのロング・ウイングチップは、アメリカン・ジェントルマンのものをすでに持っていて、非常に気に入っている。
チノパンなどと組み合わせると抜群にいい。
バーガンディは一番好きな色なのだが、今回あえてもう一足買ったのは、交互に履くことができるからだ。

アッパーはガラス加工と思われるレザーで、最初からやんわりとした光沢を放っている。
この時代からガラスレザーの製品はけっこうある。
水に強い素材と言われているが、製造後時間が経っていることもあり、表面のコーティングが硬化している可能性もあり、使い初めは注意が必要だ。

手に持ってみると、普通の靴より重量が軽い。
同社は靴を軽量化する技術を誇っていたようなので、それが生かされているのかもしれない。
サイズは7-1/2のEEEということになっている。
見た目はそれほど幅広には感じないが、履いてみると確かに幅には余裕がある。
外観からわからないのは、ラストの設計が優秀なのだろう。

靴のサイズ感は、微妙でありながら、ラフな面もある。
特にこの当時の靴は、しっかりコルクが沈み込んで、半日も履いていると、靴のほうで足に合わせてくれる。
そのため、かなり広い範囲のサイズの靴が、実際に履いてみると「何とかなってしまう」のだ。
日本でのサイズが25.5の僕の足でも、お店にあるストックのうち、7から9くらいまでは試着してみる価値があり、意外なほど守備範囲は広い。

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