変化


D810 + AF-S NIKKOR 24mm f/1.4G ED

大きな画像

あるシューフィッターの方に足を見てもらったら、僕の足は決して幅広ではないと言われた。
幅は普通だが、甲が非常に高いという。
靴を履く時は、その部分で革が必要になるので、幅広の靴でないと合わないのだ。

言われてみれば、確かに思い当たることがある。
内羽根式の靴を買う時、いつもフィッティングが難しいのは、押さえられた羽根の部分に、出っ張った甲が引っかかるからかもしれない。
それで外羽根式の方が好きなのだ。
また、外羽根式の靴でも、足はすっぽり収まったのに、歩き出すと甲の部分が当ることがある。

一方、別の場所で、まるで逆のことを言われたこともある。
幅は広いけれど、甲の高さは普通だ・・というのだ。
もう何が何だかわからない。

前々から思っていたのだが、もしかして僕の足って、形がどんどん変わっているのではないだろうか。
靴を一日履いて脱ぐと、何だか足が靴の形になっているように見えることがある。
あれは錯覚かと思っていたのだが・・・



キャロライナのワーク・ブーツ。
70年代から80年代にかけて製造されたブーツのデッドストック。
要するに米国製ブーツの古靴である。
サイズは不明なのだが、履いたところ7-1/2くらいか。

どういうわけか、ブーツというものに、時折心が惹かれてしまう。
革製品が好きな男なら、当然のことだろう。
今回も、まったく買うつもりは無かったのだが、見ているうちに欲しくなってしまった。
試しに履いてみたのが失敗で、サイズがまたピッタリだったのだ(笑)

紳士靴に比べて、価格がかなり安いこともある。
ほとんど半額以下で、あれっ、こんなに安いの?・・という感じだ。
もちろん細部の作りは少々荒っぽいが、革の使用量を考えると、ブーツのほうが高くてもおかしくない。
例によって、現在製造されているブーツは質が落ちているので、この頃の物量投入型の製品を見せられると、単純に革製品としても欲しくなる。

ネットで調べてみると、キャロライナというメーカーのデッドストックは珍しいものではなく、市場にかなりの数が出回っているようだ。
あちこちのストアで販売しているのを見かける。
メーカーは1955年の創業だそうで、日本での知名度こそ程々であるが、本国ではそれなりの存在らしい。

このモデルは、いわゆる安全靴仕様で、先端部に鉄板が入っている。
手で触れてみると、つま先部分はガチガチに硬い。
普段工場内を歩く靴として使用したくなるが、ちょっと目立ちすぎるかもしれない(笑)
色が明るいこともあり、外観は迫力満点で圧倒されるほどだ。

それでいてライニングにはクッションが入っており、足を入れると柔らかく包み込んでくれる。
履き心地は抜群で、ソフトな布団の中のような心地よさがある。
靴底は厚く、樹脂製らしき硬い素材のウェッジソール。
踵部分が後方にポコリと飛び出した形が何とも面白い。

ズボンの裾を靴の上から被せれば、編み上げ部分は見えなくなる。
しかしその下の部分だけでも、十分に存在感があり、まるでロボットが歩いているようになってしまう。
ジーンズとの相性はよさそうなのだが、これで普段に使えるのかどうか、難しいところだ。
いずれにしても、実際に使うのは、もう少し涼しくなってからだが・・・

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )