履き心地良好


D800E + AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G

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早速トリッカーズのプレーントゥを履いて出かけてみた。
今まで買ったトリッカーズの中で、サイズ的には、一番僕の足にフィットするようだ。
半日ほど歩いたが、どこかが当たるという事はなく、ほぼ快適に歩き通すことができた。

試着の時に、小指の周辺部が当たるのが気になった。
そこで、少しでもスムースにいくようにと、新品のうちに靴の内側の小指の辺りにクリームを塗っておいた。
コロニルの1909シュプリームの無色である。
靴の内側にクリームを塗る時は、こういうさらりとした質感の製品を選ぶ必要がある。

しかしいざ靴を履いてみると、意外にも小指部分は余裕があり、ほとんど当たる様子はない。
すっぽりときれいに足が納まった。
靴下の厚みや足の浮腫み具合などが関係するのだろうが、試着の時の第一印象は必ずしも当てにならないものだと思った。
重量が軽いこともあって、踵が外れることもなく、靴がしっかり足にくっついてくる。
革靴というより、スニーカーのような感覚で履くことが出来る。



靴が軽いというのは、必ずしもいいことではない。
いちいち足を持ち上げないと、次の一歩が進まない。
重量級のバートンだと、何も考えなくても、振り子の法則で足が前に出て行くが、この靴の場合は、そうはいかない。
靴が軽いと、長時間歩く時は、かえって疲れるかもしれない・・と思った。

途中しゃがんで靴が折れ曲がった時、足の甲に革が当る感じがした。
さすがに甲高の僕の足に、そこまで完全にはフィットしていないようだ。
実はハーフサイズ大きいモールトンでも、同じことが起きる。
もう少し履き込めば、変形して落ち着くかもしれない。

材質のCシェイドであるが、硬い革・・という印象があったが、この靴の場合、むしろしなやかで柔らかい素材に感じる。
どうやら、ベースになるソール部分が柔らかい材質だと、その影響で靴全体が柔らかくなるようだ。
レザー・ソールやダイナイト・ソール、コマンド・ソールなどは、もっと硬質で、歩くとコツコツと地面に当たる音がする。
しかしこのブリック・ソールは、ほとんど音を出さずに、ひたひたと歩くことが出来る。

Cシェイドのような明るいブラウン系の色は、なかなか服と合わせるのが難しい。
どうしても、靴だけ浮き立って見えてしまうのだ。
特にこの革の単調な質感は、プレーントゥの、のっぺりとした大味な印象を強調する傾向がある。
使い古して少し貫禄がついた頃に、やっとしっくりくるのだろう。

デザインはカジュアル・シューズそのものであるが、そうは言ってもトリッカーズのカントリー・コレクションに属する靴である。
ある程度ヘビーな使い方にも耐える作りなのだろう。
Cシェイドは耐水性が高いことで知られており、ウレタン製のソールとの組み合わせは理に適っている。
恐らく雨にも強いはずだ。
まさに普段履きのトリッカーズ・・という感じである。
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