酔生夢死浪人日記

 日々、思いついたさまざまなことを気ままに綴っていく

香港、ベイスターズ、将棋etc~硬軟取り混ぜ初秋の雑感

2019-09-06 12:13:32 | 戯れ言
 京急線の快速電車が踏切に進入したトラックと衝突した。ケガをされた方々の一日も早い回復を祈りたい。俺が運転や輸送の仕事に就いていたら、注意力欠如で確実に事故を起こしていた。〝きちんと〟が求められる公務員や教師を生業にしていたら、ストレスを爆発させ不祥事(暴力沙汰や痴漢)でお縄についていただろう。職業選択は間違っていなかった。

 ようやく秋の気配が忍び寄ってきたが、残暑は当分続くという。今回は硬軟取り混ぜ初秋の雑感を記したい。まずは〝硬〟から。

 雨傘運動のリーダーだった黄之鋒氏が台湾を訪れ連携を呼び掛けた。蔡英文総統も一定の理解を示したという。香港と台湾が<反中国>で結集する……、こんな事態を避けたい中国共産党の指令を受けたのか、林鄭月娥行政長官が「逃亡犯条例」の完全撤回を発表した。中国が策謀を巡らせていることは明らかで、第二の天安門事件を防ぐためには国際世論の注視が必要だ。

 EU離脱に向け、英国が混乱している。女王を政治利用するなど横暴な議会運営を非難された〝ミニトランプ〟ジョンソン首相は、野党が提出した「合意なき離脱」阻止法案が可決され、解散に打って出ようとしたものの頓挫する。米国のサンダース議員同様、左翼を自任するコービン労働党党首が首相の座に就く日が来るかもしれない。

 韓国の文在寅大統領が法相に任命した側近の曺氏に、数々の疑惑が浮上する。メディアを含め嫌韓派は盛り上がっているが、身びいきという点で安倍首相も負けていない。身内に便宜を図った森友・加計問題は追及を逃れ、親しいジャーナリストはレイプを免罪される。倫理や道徳はこの国で死語になった。

 続いて〝軟〟へ。NFL、欧州サッカーをメインに様々なスポーツに関心を持っていた時期があったが、今はベイスターズの試合と競馬があればいい。火曜は横浜スタジアムに足を運んだが開始早々、落雷でノーゲームになり、その直後に降り出した篠突く雨で濡れ鼠になる。半世紀近く前、阪神-中日戦(西京極球場)以来、野球では2度目の雨中だった。

 翌日は中華街から山下公園、大さん橋、赤レンガと定番の観光を楽しんだ。中華街で人だかりが出来ていたが、輪の中心に長身の松重豊がいた。松重を発見したのはVシネマ「闘牌伝アカギ」(1995年)の矢木役、21世紀の邦画史に燦然と輝く「EUREKA」(2001年)での刑事役、連続ドラマW「悪党~加害者追跡調査~」での探偵事務所所長役が印象に残っている。個性的なバイプレーヤー、いや主演級の俳優として今後も活躍を続けるだろう。

 昨年度のPOGはロジャーバローズのダービー制覇で帳尻を合わせたが、今年度も骨折、肺炎とアクシデントに見舞われる指名馬が続出している。エース格のダーリントンホールは連対を確信していた札幌2歳Sでよもやの3着。重厚な欧州血統ゆえ、スピード勝負になるクラシックは厳しそうだ。馬場の荒れたホープフルSが晴れ舞台ではないか。

 POGで競馬への知識は深まったが、古馬になっても指名馬から馬券を買ってしまう。もちろん、当たらない。愛はギャンブルに不要なのだ。POGを再開して11年、ジョッキー地図も大きく塗り変わった。真剣にレースに接するPOG参加者の間でルメール以上の支持を得ているのが川田将雅だ。もしダーリントンホールに川田が騎乗していたら連を外さなかったと思う。

 竜王戦挑戦者決定3番勝負は豊島将之名人が木村一基九段を2勝1敗で下し、広瀬章人竜王に挑む。まさに棋界頂上決戦だ。第3局は互角の戦いが続き、AIの判断は78手目の8七角を指した時点で木村優位だった。ところが79手目の7七金で形勢は一変し、豊島が一方的に押し切った。木村は「急ぎ過ぎた」と悔いていたが、将棋というゲームの恐ろしさを実感させられた。

木村にも雪辱を晴らす機会は残されている。豊島との〝炎の十番勝負〟最終章である王位戦で連勝し初タイトル獲得……、そんなドラマを切に願っている。45歳の壁を越えた木村は棋界の常識を覆した。<記憶に残る名棋士>として、既にファンの心に刻まれている。
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