弁理士の日々

特許事務所で働く弁理士が、日常を語ります。

PCT国内移行後の処理開始時期

2006-03-12 11:05:33 | 知的財産権
ある発明について、一昨年の夏の日本出願を優先権基礎として、昨年の夏にPCT日本語出願をしました。すぐに日本国内書面を提出し、昨年の秋には、国際調査報告の到着と同時に審査請求(日本)も行いました。早期審査の事情説明書まで出しました。

ところが、事務所の昨年の経理をまとめてみたところ、予納口座から上記PCTの審査請求料が引かれていないことに気付きました。
さっそく、特許庁(国際出願課・指定官庁)に電話で問い合わせてみました。

そこでわかったことですが、国内書面をどんなに早く提出しても、特許庁の方式は国際公開がなされた後でないと一切動き出さないようなのです。優先日から1年6ヶ月経過後に国際公開され、そのタイミングで日本特許庁が国際事務局に何らかのリクエストを行い、さらに数ヶ月経過後に出願番号が付与され、すべてはそれから始まるようです。
従って、私が払ったつもりの審査請求料・出願手数料は、まだ予納口座から引かれていなかったのです。つい先日に国際公開されましたので、今から数ヶ月後に出願番号が付与され、その後に予納口座から引かれるということです。審査もそれからですね。早期審査にかけているにもかかわらず・・・。

何で国際公開まで待たなければならないのか、理由が不明です。また特許庁に聞いてみましょう。
コメント (2)
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