弁理士の日々

特許事務所で働く弁理士が、日常を語ります。

永田議員って何者?

2006-03-02 00:17:02 | 歴史・社会
民主党はメール事件でぶざまなことになっていますね。メールのFrom: To:の部分まで黒塗りで渡されたメールを、「仲介者が信用できるから」というだけの理由でホリエモンからの真実のメールであると信じちゃったのですかね。二大政党の一つが・・・。
政治はオトナの世界だと思っていたのですが、最近はまるっきりコドモの世界に成り下がりましたね。

それにしても永田議員とは一体どんな人なのでしょうか。本人のホームページで確認したところ、以下のような経歴であることがわかりました。

民主党 衆議院議員 永田ひさやす

1969:昭和44年9月2日生まれ
1988:慶應義塾志木高等学校 卒業
1993:東京大学卒業、大蔵省入省
1995:UCLA 経営学修士課程へ留学
1997:経営学修士課程修了後運輸省へ出向
1999:大蔵省を退職、公設秘書となる
2000:第42回 衆議院選挙にて初当選
2003:第43回 衆議院選挙にて当選
2005:第44回 衆議院選挙にて当選

何とすごい経歴ではありませんか。彼は東大で、大蔵省で、カリフォルニア大学で、一体何を学んできたのでしょうか。

村上春樹の著書に「やがて哀しき外国語」というのがあります。彼は1991年から2年半、アメリカのプリンストンに住み、プリンストン大学と関係を持っていました。そのときの経験をつづったのがこの本です。

その中の「ヒエラルキーの風景」の章で、日本の官庁からプリンストン大学等に派遣留学で来ている人の話が出てきます。こういう「超エリート」の特徴として、会っていちおうの挨拶をした次の瞬間から「いや、実は私の共通一次の成績は何点でしてね」と、滔々と説明を始めるような人が多いらしいのです。共通一次、今のセンター試験ですね。
「よくわからないのは、自己紹介がわりに共通一次の点数を持ち出す人間の神経である。いったい何を考えているのだろうか。こういう人たちがエリートの役人として、日本で幅をきかせてエバっているのかと思うと(アメリカに来てもかなりエバっていた)、これはちょっと困ったことなんじゃないかという気がする。」
官庁から派遣された超エリートですから、東大卒は当たり前、○○省も当たり前、自慢できるのは、あるいは優劣が付けられるのは共通一次の成績だけ、というわけでしょうか。

村上春樹は、もちろんアメリカに来ている官庁派遣の人たちがみんなこんな風だというわけではないが、でもはっきり言って、ちょっと変な人が多いことも事実だと言っています。
「こういう人たちはアメリカのエリート大学なんかに派遣しないで、1年ぐらい自分の働いているビルの掃除でもしてもらったらどうかと僕は思う。あるいは僻地でヴォランティアの仕事をやってもらえばいい。その方が絶対に日本はよくなる。」
そのとおりですね。永田先生も、UCLAに留学する代わりに別の苦労を積んでいれば、今回のようなみっともないことにはならなかったでしょうに。
コメント
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