弁理士の日々

特許事務所で働く弁理士が、日常を語ります。

サッカー日本代表対ドイツ戦

2023-09-13 00:04:04 | サッカー
サッカー日本代表対ドイツ代表の試合、私は【動画】日本対ドイツ戦のハイライト部分を見たあと、フル試合の動画も見ました。
---試合経過-----------------------
日本1点目(前半11分)
タッチライン際に開いてボールを受けた菅原は、何とディフェンスに走り勝ってゴールライン際から低いクロスをニアサイドに送った。これを伊東がコースを変え、ゴールした。
右サイドの菅原が相手ディフェンスに競り勝って絶妙のクロスを供給したことにまず驚きました。そして、伊東のボールタッチが絶妙でした。ボールは、狭い角度でキーパーの脇を抜け、ネットを揺らしました。あのボールタッチは、女子ワールドカップ決勝アメリカ戦における澤穂希のゴールに匹敵します。

日本2点目(前半22分)
大外を駆け上がる菅原は蒲田からボールを受け、右サイドからクロスを入れると、伊東が触ってコースが変わったボールに上田が反応し、ゴール右下に流し込む。
ボールのコースが変わって突然足下に来た速いボールを、上田はよく反応して絶妙のゴールを決めたものです。

日本3点目(後半45分)
最終ラインの相手ディフェンスへのパスを久保が瞬時に奪い、ゴールに向かって独走。浅野も久保の左を独走しており、最後はフリーの浅野に横パス、浅野は無人のゴールにシュートを決めた。
まず、相手ディフェンスから瞬時でボールを奪って独走態勢に入った久保が絶妙でした。不思議なのは、浅野がこれまた独走で伴走できたことです。浅野の近くにいたドイツディフェンスは、久保にボールを奪われたあと即座に自陣にダッシュするのではなく、ぼんやりしていました。私もこのプレーには「あれっ」と思ったのですが、案の定、下に紹介するように、ドイツ国内で大顰蹙を買っているようです。

日本4点目(後半47分)
後方から久保へのフィードをディフェンスと競った久保は、瞬時で相手ディフェンスを置き去りとし、切り返して左足でクロスを供給。完全にフリーになっていた田中のヘディングシュートがゴールの左隅に決まった。
またまた、瞬時で相手ディフェンスを置き去りとした久保のプレーがまずは秀逸でした。久保から田中へのクロスがドンピシャで、ヘディングでゴール隅にシュートした田中のプレーも絶妙でした。

冨安の守備
前半、左サイドゴール際でのドイツフォワードの突進とシュートをスライディングで阻止
後半、右ゴールライン沿いでドイツフォワードを跳ね飛ばしてボールを奪取
---試合経過以上-----------------------

ワールドカップの日本対ドイツ戦(昨年11月)では、客観的に実力はドイツが上であるものの、たまたま日本が勝てた、といった試合でした。ドイツのディフェンスに問題があった、日本を甘く見ていた、浅野が絶妙のトラップからゴールを決めた、といった敗因があったでしょう。
それに対して今回の日本対ドイツ戦、ハイライトとフル試合をビデオで見た限りですが、実力でも日本がドイツを上回っていました。
1対1では負けていない(むしろ勝っている)し、パスやドリブルで相手を崩せているし、セカンドボールもよく拾えているし、ボール奪取、クロス、シュートのいずれも、極めて絶妙でした。
日本人選手は、いつの間にあんなに上手になったのだろう?

それに対してドイツは、「これがあのドイツか?」と目を疑うような試合ぶりでした。
ドイツ人選手は、いつの間にあんなに下手になったのだろう?

さて、日本3点目の場面で浅野がフリーで久保に伴走できた点について。
「無気力な振る舞い」独代表DFの”怠慢プレー”に地元メディア憤怒! 「チームが抱える問題を的確に表面化」と辛辣評価 9/12(火)THE DIGEST
『ドイツ代表DFの緩慢なプレーが、非難を浴びている。』
『90分を迎えたときだった。同点に追いつこうと、最終ラインをハーフウェーライン付近にまで押し上げていたドイツ。その際、ビルドアップに参加していたセンターバックのアントニオ・リュディガーが味方にパスすると、察知した久保建英が猛然とボールを奪取。一転してドイツが大ピンチに陥った。ところが目の前で起きたにもかかわらず、リュディガーは追走を諦めたかのように緩いランニングに終始したのだった。
一気に敵陣まで独走した久保はゴールキーパーと1対1。これを冷静に浅野拓磨へパスを送り、ゴールをお膳立て。日本代表が決定的な3点目を挙げる。
リュディガーの怠慢プレーは、当然国内メディアでも批判の対象となった。・・マーロン・イルバッハー氏は・・、「アントニオ・リュディガーの無気力な振る舞いは、現在のドイツ代表が抱える問題を的確に表面化している」と指摘。覇気のない守備を痛烈に断じた。
日本戦の大惨敗を受けた翌日、ドイツサッカー連盟はハンジ・フリック監督の解任を決定。』

ドイツの人たちが、この敗戦のショックから立ち直るのは非常に困難なことだろうと推察します。
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三笘が受けた反則は間接フリーキック対象

2023-08-27 23:34:50 | サッカー
「PKにならずに幸運だった」PA内で倒れた三笘薫にウェストハムDFが激昂! “ノーペナルティ判定”に現地メディアが異論
8/27(日) 16:11配信
『三笘薫が所属するブライトンは現地8月26日に開催されたプレミアリーグの第3節でウェストハムとホームで対戦。1-3と今シーズン初黒星を喫した。
【動画】PKなしは妥当? 三笘薫が倒れ、ウェストハムDFが激昂した問題のシーン
85分に三笘がペナルティエリア内で倒れるシーンがあったが、ファウルの笛はならず。PKを取ってもらえなかった。
ボックス内でジョアン・ペドロとのワンツーを試みて、敵DFウラジミール・ツォウファルにブロックされたこのシーンについて、現地メディア『PUNDIT FEED』は「PKが認められなかったのは幸運だった」と主張している。
チェコ代表のツォウファルは倒れた三笘に激昂していたが、同メディアはファウルを取られてもおかしくないシーンだったと考えているようだ。』

私も動画を見ました。三笘がワンツーパスを受けようとしたとき、ディフェンスに邪魔されてパスを受けられませんでした。これって、「オブストラクション」(進路妨害)でしょう。この場合の罰則は直接フリーキックではなく、間接フリーキックです。ペナルティエリア内で間接フリーキックの反則が生じた場合、PKにはなりません。ペナルティエリア内のその場所で、間接フリーキックを打つことになります。

しかし、今回の三笘のケースについて、ネットで調べましたが、「オブストラクション」「間接フリーキック」ということに触れた発言は皆無でした。どうなっているのでしょうか。
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三笘の超絶ドリブルシュート

2023-08-22 16:04:35 | サッカー
一昨日、ブライトン-ウルブス戦での三笘のドリブルシュート-ゴール!!にはびっくりしました。この動画では、動画の途中1分30秒頃から話題のドリブルシュートのシーンとなります。

タッチライン沿い、センターラインに近い位置でボールを受けた三笘は、前に布陣している敵ディフェンスを次々と抜き去り、最後はキーパーと1対1となって冷静に右隅にゴールを決めました。
相手ディフェンスは皆、何故か置き去りにされます。まるで魔法にかかったみたいです。私は動画を何十回も見てしまいました。

三笘のドリブルシュート、先のワールドカップの日本対クロアチア戦の延長で目にしたのを覚えています(動画)。このときはゴールにはなりませんでしたが、三笘の実力なら、このような状況で2回に1回はゴールを決めているでしょう。あの試合、PK戦で日本は敗退しましたが、延長で三笘のゴールで日本が1点入れていれば、試合に勝っていた可能性が高いです。あの試合に勝つということは、日本がベストエイトに勝ち上がるということです。ワールドカップは大変なことになっていました。
あのドリブルシュートに接して、解説の本田圭佑は「三笘さんやばいですね。これ、W杯終わったらビッグクラブでしょう」と叫びました。

一昨日のブライトンの試合、三笘はアシストも決めています(動画)。あの場面、普通のストライカーだったらパスは選ばず、自分でシュートに持ち込んだでしょう。三笘は、どうも周囲が見えすぎているらしいです。フリーの味方が見えてしまうので、ついアシストのパスを出してしまうそうです。
監督はそのような三笘に対して、ゴール数のノルマを課しています。「パスの方が有利だと思っても、自分でシュートしなさい」という指示であると受け止めています。一昨日の試合、三笘はすでに1得点してこの試合でのノルマは果たしていると考え、この場面では自分でシュートを打たずにパスを選択した、ということでしょうか。

さて、三笘のドリブルシュートです。
日本人のサッカー選手にはずっと、ドリブル技術がワールドクラスの選手が出現しませんでした。そのため、日本代表の戦術としてはパスサッカーを追求してきたわけです。
その日本にとうとう、ワールドクラスのドリブル技術を持っている選手が出前しました。テレビ番組を観ていると、三笘以外にもドリブル技術に傑出した日本人選手が現れているようです。
日本のサッカーも、これら選手の出現によって異次元の世界に突入していくのでしょうか。
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WCでのクロアチア

2022-12-12 15:47:42 | サッカー
(カタールW杯・至言直言 中村憲剛)クロアチアという深い森
至言直言 中村憲剛 2022年12月11日 日経新聞
『ブラジルは準々決勝でまたも敗退した。彼ら自身、なぜ負けたのかわからずにいるのかもしれない。前回のロシア大会から延長戦とPK戦を制し続けるクロアチアの不思議な磁力、ブラジルさえ押さえこむ引力には理屈を超えたものを感じる。
爆発力はそれほどないし、スタイルもはっきりしない。戦術的な縛りが少ない分、個人に委ねられる余白は大きい。選手のタイプもさまざまで、ボールを運べる者、クロスを打ちこむ者、そこに点で合わせる者がいる。明確なスタイルがないゆえの手札の豊富さと、アイデアを共有できる瞬発力が、クロアチアの実像を見えづらくしているようだ。
・・・
とりわけ、モドリッチの立ち位置は名人芸。時にライン間をただよい、時に最終ラインまで降りてきて、寄せ手が一歩届かない場所でボールを受けてブラジルの攻撃を鎮めてしまう。戦況を膠着させる。その「間」がそのまま、延長戦まで味方の足を長持ちさせる小休止の時間になっていた。』

[日本対クロアチア戦]
今回のワールドカップでは交代5人まで許されます。グループリーグで、日本は5人交代枠をフルに使ってきました。それに対してクロアチアは、グループリーグで交代枠をあまり使っていません。これでは選手に疲労が溜まります。アベマの解説の本田圭佑は、「この監督のやり方は信じられない」と盛んに述べていました。
日本対クロアチア戦で、日本は前半の初めから全力で走り回り、プレスをかけてボール奪取を試みました。疲労が蓄積しているだろうクロアチア選手を疲れさせ、後半で足を止めよう、という作戦と見ました。特に37歳のモドリッチについて。
ところが試合が終わってみると、延長を含めて120分、疲労による足の止まり方は、日本もクロアチアもあまり変わりませんでした。

アベマでの本田圭佑語録(日本対クロアチア戦)
前半に前田がゴールを決めたことから、、(本田)「これでハーフタイムに前田を交代させづらくなった」
実際、ハーフタイムで前田は交代せず、後半早々にクロアチアに得点を許しました。(本田)「結果として交代時期が裏目に出た。」

クロアチアの攻撃戦術は、パスをつなぐのでもなく、スペースに走り込んでパスを受けるでもなく、漫然と前方のフィールドにボールを放り込むばかりです。普通だったらワールドカップを戦うチームの戦術とは思えませんが、本田は「結果としてこれが戦術になっている。クロアチアは不思議なチームだ」との主旨の発言をしていました。
敵味方の密集の中に漫然とボールが放り込まれても、それをマイボールとすることができる個人技に裏付けられているのでしょう。上記中村憲剛の「明確なスタイルがないゆえの手札の豊富さと、アイデアを共有できる瞬発力が、クロアチアの実像を見えづらくしているようだ。」と共通の指摘のようでした。

延長戦、三苫が高速ドリブルでひとりで持ち上がり、最後は強烈なシュートで終わるまでのプレー(動画)について、(本田)「三笘さんやばいですね。これ、W杯終わったらビッグクラブでしょう」
予言が現実になりそうです。

今回WC日本戦での本田圭佑の解説は、「解説」というより「フリートーク」でした。そのフリートークの内容が、そのときの試合の流れやプレーの意味の本質を鋭くついているように感じられました。相方のアナウンサー(ゴールキーパー出身)が本田の秀逸な発言を引きだしていたし、ピッチサイドの槙野(元日本代表)との相性も良好でした。
日本は4試合で5得点を挙げました。堂安は5得点中2ゴール(ドイツ戦1点目スペイン戦)と、2つの得点に直結するクロス(スペイン戦2点目、クロアチア戦)で、得点場面では最大の立役者です。三苫は1アシスト(スペイン戦2点目)と得点に直結する南野へのパス(ドイツ戦1点目)で貢献しました。浅野は一世一代のトラップとゴール(ドイツ戦2点目)を決めました。田中碧と前田は、折り返しをきっちりゴールに決めました。
これら選手の活躍が、今回WC日本戦でのヒーローとなるわけですが、私の中では、本田圭佑の印象が最も強く残っているから不思議です。少なくとも「サッカー解説」の従来の殻を打ち破ったことは間違いなさそうです。

ところで、WCでのクロアチアですが、24年前のフランス大会、グループリーグでの日本対クロアチア戦、準決勝でのクロアチア対フランス戦、いずれも克明に記憶しています。
対日本戦では、スーケルのゴールで1対0、クロアチアの勝ちでした。中田英のクロスから中山の惜しいシュート(動画)も印象に残っています。今見ると、中田英から中山へのパスもドンピシャ、中山のトラップもぴったり、枠内に入る強烈シュートでしたが、クロアチアのキーパーが左拳一つでボールをはじきました。
このときは、日本対アルゼンチン戦もバティストゥータのゴールで1対0,クロアチアもアルゼンチンも、日本相手では省エネサッカーでした。
クロアチア対フランス戦(ハイライト動画)では、先制したのはクロアチアのスーケルでした。オフサイドにすべきところ、フランスのテュラムが自陣ゴール近くに残っていたため、オフサイドになりませんでした。するとそのあと、そのテュラムが大活躍です。ディフェンスなのに2ゴールを上げ、フランスが勝利しました。あのときテュラムに何があったのか、興味津々でした。ウィキには「準決勝のクロアチア戦において自らのミスにより先制された後、オーバーラップにより挙げた貴重な2得点(2-1で勝利)は後の語り草となっている。」と紹介されていました。また、このテュラムの息子が、今回のフランス代表メンバーに入っているとのことです。
スーケルはこの大会で得点王になりました。
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対スペイン戦

2022-12-03 22:08:16 | サッカー
また、サッカーネタです。
ワールドカップ 日本対スペイン戦、ライブでは観戦せず、朝起きてからネットニュースにて日本の勝利を知りました。
得点場面についてはテレビニュースなどで確認し、しばらくしてからアベマにて全体を観戦しました。

1点ビハインドで迎えた後半開始直後、堂安による同点弾が生まれました。
日本は、後半開始直後から相手陣内深くで積極果敢なボール奪取を試み、それが見事にハマって、堂安の弾丸シュートで実を結びました(動画)。
(“”内は本田圭佑の発言)
“イエス! 来たよ! いやワンチャンやで。”
伊東純也が自分のマークを捨ててボールを取りに行き、奪取しました。“伊東さんのプレイにも注目して欲しい。”
こぼれ球を拾った堂安がフェイントで相手をかわしてペナルティエリア外から左足弾丸シュート。“堂安さんがMVP間違いないけど”
キーパーが手に当てたがボールはゴール内へ。“いやーこれを決められるって言うのは。触っているんだけど・・・ワールドカップこういうの入るんですよね。“(本来ならキーパーに防がれてもしょうがない、という意味か?)
”いや、あるぞ”(さらに日本が加点するという意味か?)

対ドイツ戦、対スペイン戦、いずれも日本の1点目は堂安によるゴールでした。
対ドイツ戦では、三苫の切り返しで南野へのフィードが秀逸、それを受けた南野のシュート気味フィードが秀逸、そのボールをキーパーがはじいてこぼれたところに堂安がいた(動画)。あのシュートでの堂安の功績は、①あそこにいたこと、②蹴ったボールが枠内に入ったこと、であったでしょう。
それに対して対スペイン戦のゴールは違います。伊東純也の積極的守備で生まれたこぼれ球を堂安が拾い、そのあとのワンステップのフェイントで相手ディフェンスをかわすと、ペナルティエリア外から左足で弾丸シュートです。見事でした。この得点は堂安のMVPシュートでした。

そして日本の2点目です。
右サイド、ボールを受けた堂安がフェイントをかけ、ディフェンスの股抜きでファーサイドにグラウンダーでクロスを送りました。ここでも、堂安のフェイントと股抜きクロスは見事でした。ボールはゴールラインへ向かって転がります。
左サイドを走り込んだ三苫が、ボールがゴールラインを割る直前で追いつき、センタリングを上げました。
田中碧が体でボールを押し込み、2ゴール目!(動画
(“”内は本田圭佑の発言)
得点場面直後、レフェリーが笛を吹かないので“まてまてまて”
左斜め後ろからの映像を見て“出てたっぽいで槙これ。これ出てるかもしれへん。”
ゴールラインの真上からの映像を見て“えっ、出てないかも!”
VARでゴールが認められ、試合再開。“これ長いよ、こっから。”

まず、三苫のセンタリング直前にボールがゴールラインを割っていたか否か、という点について(FIFAの動画)(写真)。ネットニュースでは「誤審だ」「いや正しい」という情報が錯綜したようです。しかし確かめると、「誤審だ」という発言はサッカーのルールを理解せずの反論だったようで、あっという間に沈静しました。

何といっても、三苫の俊足と、アウトになるかも知れないボールを諦めずに追いかけたことが、この得点につながりました。

私は55年ほど前、高校でサッカー部に入っていて、一時期ポジションがレフトウィング(フォワード)でした。本来は俊足で上手な選手のポジションです。東京・メキシコ・オリンピックでレフトウィングを務めた杉山隆一のように。私は鈍足で下手くそでしたが、たまたまレフティーなので一時期このポジションにいました。本職はフルバックでした。
あるとき、右サイドからゴール左に向けてフィードされたボールを、ゴールライン際で追いついてセンタリングする練習をしていました。今回の2点目と同じです。私の番が来て、フィードされたボールがゴールラインを外れそうだったので、私は途中で全速疾走をやめました。
そこに、たまたま練習に参加していた卒業生の方がやってきました。多和さんという先輩で、当時慶応大学ソッカー部で同じレフトウィングで活躍されていた方です。私に「途中で諦めちゃいけない。たとえボールがゴールラインを割ってから蹴り込んでも、見過ごされて認められることもあるんだから。自分のプレーでもそのようなことがあった。」と指導されました。55年経った今でも、そのご指導を鮮明に記憶しています。

今回の三苫選手は、諦めずに自分の俊足を信じて飛び込み、VARでも認められるプレーを実現しました。あと数mmボールが外へ出ていたらゴールは認められずにゴールキックですから、本当にきわどいプレーでした。

今回対戦したドイツ、スペインのいずれも、ディフェンスの力量が十分ではなく、それが日本の勝利の要因になったように思います。
ドイツ戦
1点目については、三苫の切り返しからのフィードを許し、それを受けた南野にシュートを打たせてしまった。
2点目については、浅野の近くにいたディフェンスは浅野の後ろから追いかけるだけであった。オフサイドトラップを狙ったらしいが、1人のディフェンスがゴール近くに残っていたためにオフサイドにならなかった。
スペイン戦
1点目、2点目いずれも、堂安にフェイントからの強烈シュート、フェイントからの股抜きクロスを許してしまった。

それと、今回の日本代表チームとの相性もあるのかもしれません。ドイツもスペインも、「確かに実力は日本より上なのだが、不思議と日本が勝ってしまった」といった相性です。コスタリカは相性が悪かったです。
「ボールポゼッション率が低い側のチームが勝つ」というのも3試合で共通でした。
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浅野の超絶トラップ!

2022-11-24 11:20:04 | サッカー
久しぶりのサッカーネタです。
昨日の日本対ドイツ戦、前半を見る限り、実力での総合力は明らかにドイツが上でした。しかし終わってみたら、2対1で日本の勝利です。後半に交代で出場した選手が躍動しました。
日本1点目、三苫の切り返しからの南野へのパス、南野のシュートのこぼれ球を堂安がシュート・ゴール!も見事でした(動画)。
そして2点目です。ロングパスを受けた浅野がボールをトラップし、ドイツディフェンスとキーパーをかわしてゴールに突き刺しました(動画)。
私は「浅野の一世一代のトラップだった」とつぶやいていました。

今朝になって、私は「ベルカンプ」を思い出しました。ベルカンプの絶妙トラップからのゴールを見た記憶がある・・・。そこで、「ベルカンプ ワールドカップ トラップ」で検索してみました。ありました。

天才FWベルカンプ、誕生日に超絶トラップの伝説ゴール再脚光 「美しい」「最高の実況」
2019.05.11
『公開された映像は、98年フランスW杯準々決勝アルゼンチン戦で生まれた一撃だ。1-1と拮抗した展開で迎えた後半44分、DFフランク・デ・ブールが自陣から対角線上にロングボールを供給。これに反応したのがベルカンプだ。
相手ペナルティーエリアに走り込んだベルカンプは落下地点に右足を伸ばすと、足の甲に吸い付くような超絶トラップを披露。直後に相手DFロベルト・アジャラがボール奪取を狙ったなか、地面にボールが付くと同時に2タッチ目で完璧にボールを制御してアジャラをかわすと、右足アウトサイドで決勝ゴールを決めた。』
日本語での実況動画は「1998年ワールドカップ オランダvs アルゼンチン」にあります。
こちらでは「アーセナル・レジェンドがW杯で魅せた超人トラップ。芸術的タッチから生まれたオランダ代表伝説のゴール 2021年06月04日」と紹介されています。

「ベルカンプ」を「浅野」に、「フランク・デ・ブール」を「板倉」に書き換えたら、2022ワールドカップ日本対ドイツ戦の日本2点目になっちゃうじゃないですか。2タッチ目が異なりますが。

あのベルカンプのトラップ-シュート-ゴールは、「超絶」「超人」「伝説」と呼ばれているのですね。
私は、昨日の浅野のトラップは、98年フランスW杯準々決勝アルゼンチン戦でオランダのベルカンプが見せたトラップに匹敵する超絶トラップだ!、と言いたいです。

しかし残念なことに、試合後の浅野に対するインタビューでアナウンサーは「あのトラップが凄かったですね!」とは問いかけなかったです。

p.s. 12/24
あれからもうひと月ですね。
「サムライに勇気をもらった!」FIFA公式が浅野拓磨のドイツ戦逆転弾に再脚光で海外反響!「途轍もない衝撃だったな」【W杯】
サッカーダイジェストWeb編集部 2022年12月24日
【動画】何度でも観たい! FIFA公式が“1か月記念”で紹介した浅野のドイツ戦ゴールをチェック!

『現地12月23日、FIFA(国際サッカー連盟)の公式ツイッター&インスタグラムが日本代表のメモリアルシーンにスポットライトを当てた。「あれからちょうど1か月。タクマ・アサノが日本サッカーの歴史を作った」と綴り、ドイツ戦の逆転ゴールを動画で紹介している。』
『日本中が熱狂したあのドイツ戦(11月23日)から、早くも1か月が経った。FIFAの公式SNSには海外のサッカーファンから好意的な声が続々と寄せられ、「途轍もない衝撃だった!」「もうあれから1か月? 1週間じゃないのか」「あの試合で日本がお気に入りになったよ」「ファンタスティックの一語!」「サムライブルーに勇気をもらった!」など、枚挙に暇がないほどだ。
一方で、ドイツのファンからは「もう思い出させないでくれ」「悪夢が蘇った」「悲劇のすべてがこのゴールに凝縮されている」と、悲痛なコメントが寄せられている。』

私の周りでは、私1人が「一世一代のトラップだった」と騒いでいました。残念なことに、試合後の浅野に対するインタビューでアナウンサーは「あのトラップが凄かったですね!」とは問いかけなかったです。
しかし、サッカーの本場ヨーロッパでは強く印象に残っているのですね。
ただし、浅野が秀逸だったのはあの一撃だけでした。あれがなかったら、闘莉王の「ヘボ」指摘が定着していたことでしょう。
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鹿島アントラーズ試合観戦

2015-11-14 22:06:33 | サッカー
去る11月7日、カシマサッカースタジアムで行われたJリーグの鹿島アントラーズ vs 横浜F・マリノスの試合を観戦してきました。
知人の株主優待で当選してチケット2枚が当たり、その知人と私とで観戦に出かけたものです。
Jリーグ2ndステージは、この試合を含めてあと2試合を残すのみ、2ndステージの成績は、サンフレッチェ広島がトップで、勝ち点3の差でアントラーズが2位です。すでに自力優勝は消えたものの、本日の試合も絶対に負けられない試合です。アントラーズ隠れサポーターの私も、プレッシャーを感じつつの観戦となりました。

知人とはスタジアムで合流することとし、私は東京駅から直通バスを利用しました。
  
 自由席バス                      指定席バス

東京駅八重洲口の長距離バス1番乗り場に行くと、すごい行列ができています(左上写真)。聞いてみたらそこは自由席専用バスの乗り場で、私は指定席券を持っています。指定席バスは別の乗り場(7~9番)で乗るとのことで、そちらへ移動しました(右上写真)。自由席乗り場でのスピーカー案内では、「今から列に並んでも、試合開始に間に合いません」とのことでした。

スタジアムに到着しました。鉄道の跨線橋上から、スタジアムの全景が眺められます〔左下写真)。知人とは、ジーコ像(右下写真)のところで合流しました。
  
カシマサッカースタジアム               ジーコ像

試合前にミュージアムを訪問し、昼飯をゲットする予定にしています。バスが遅れ、到着は1時でした。試合開始(2時5分)まであまり時間はありません。チケットを見せて場内に入ろうとしたところ、ペットボトルのキャップを回収されてしまいました。理由はわかりません。多分みんな知っていて、入場時にペットボトルを持参しないようです。しょうがないので、まずは自分の席まで行って蓋のないペットボトルを置き、それからミュージアムに向かいました。

《ミュージアム》
  
各年代、一人ずつが代表して写真になっています。1991はジーコ、1993はアルシンドです。1999~2003は知った顔が続きます。といっても、名前が出てくるのは、秋田、中田浩二、小笠原ですね。
歴代監督の写真も挙げておきます(下写真)。石井正忠氏は、現監督と、チーム発足時の選手の2枚の写真が写っていました。
 
歴代監督

スタジアムの模型が2つ、並んでいました。初期はこんなスタジアム(左下写真)だったのですね。
  

さて、時間は押しています。食べ物店の行列もほとんどなくなっていたので、私は焼きそばを購入し、席に戻りました。
ゴール裏のサポーター応援合戦は始まっています。
 

我々の席は、アントラーズサポーター側に近い、メインスタンドの1階席でした(左下写真)。スタメンが掲示されています(右下写真)。アントラーズについては、背番号と名前を照合するため、トップチームの顔写真一覧を印刷して持参しました。
  
チケット                先発メンバー発表

 

試合が開始しました。
前半、我々の目の前は、マリノス攻撃の左サイド側です。
アントラーズ優位に試合は進展します。アントラーズ左サイドの7番カイオを含めた動きが活発ですが、我々からは一番遠いサイドになります。そのカイオが前半10分、先制点をたたき込みました。電光掲示のプレイバックを見ると、右ポストに当たってゴールしていました。
アントラーズ40番小笠原も存在感を発揮していました。36歳とのことですが、アントラーズの中心となっているようです。

そして後半の64分、カイオが中央からドリブルで持ち上がりました。観戦する我々の目の前です。まだペナルティエリアまで至っていませんが、相手ディフェンスは寄っていません。私が「打てー!」と叫ぶのと、カイオが右足を振り抜くのがほぼ同時でした。ボールはゴール右隅へと吸い込まれていきました。

カイオは本来左サイドであり、後半は観戦する我々の目の前で激戦を見られると期待していました。ところが、2点目をゲットしたカイオは、中央に張り付いたままで左サイドには戻ってきません。明らかにハットトリック狙いです。ベンチも指示したのでしょうか。終了間際に決定的チャンスでカイオのシュートがありましたが、残念ながらわずかに枠を外れました。

こうして、アントラーズは我々の目の前で勝利をゲットしました。
しかし、帰りのバスの中でニュースを確認したら、サンフレッチェも勝利していました。最終節で良くても勝ち点同率、得失点差でサンフレッチェが圧倒的有利なので、2ndステージ優勝は望み薄のようです。

本日2得点すべてをたたき出したカイオ、2ndステージで石井監督に交代してから、先発は少ないようです。本日は中村がケガで出られないための先発復帰でした。そこでの大爆発です。やってくれました。

アントラーズ、本年のJリーグ1stステージでは中位に甘んじていましたが、監督が現石井監督に交代したとたん、勝ち続けるようになりました。交代前のトニーニョ・セレーゾ監督はアントラーズで監督2回目であり、1回目のときは00年にリーグ三冠を達成していますから、悪い監督ではないはずです。このブログの田中滋著「常勝ファミリー・鹿島の流儀」(2)では、
『監督は、ジーコ推薦のトニーニョ・セレーゾでした。「いいオッサンでさ。一生懸命なんだよ。腹黒さがないんだよね。だから選手にバーッと言って衝突もするけど、ま、セレーゾだからな、みたいな感じで、あんまりあとに引かなかった」』
と紹介しています。
今回、セレーゾ監督のときにアントラーズは大幅な選手の若返りを図ったといいますから、若手選手でのチーム作りの初期、成績がふるわなかったのでしょう。石井監督に交代した時点が、新生アントラーズ成長のときだったのかもしれません。

アントラーズは、常勝とまではいきませんが、今年2ndステージのように強い力を発揮することが多々あります。何がそうさせているのでしょうか。
チーム創生期にジーコによってアントラーズ魂が形作られたのは間違いありません。2006年に「ジーコのこと」として記事にしました。
普通のチームであれば、ジーコが去ればその魂もそのうち消えていくものです。ところがアントラーズでは連綿と生き続けています。2009年に「アントラーズの強さの源泉は」として記事にしました。09年12月11日の日経新聞に三浦知良氏が載せた新聞記事。
『イタリアの名選手、R・バッジョはACミランに加入してクラブハウスに来るや「ここが世界一である理由が分かった」と語ったという。練習場やクラブがまとう空気が、そこが名門かどうかを物語る。11月に練習試合で鹿島に出向いたとき、僕もそんなことを感じた。スタメンから外れた選手による試合でも、鹿島の面々の「試合に出たい」というハングリーさは、同じ練習試合をした浦和とは違っていた。
リラックスゲームでも遊びでもじゃんけんでも、「勝負がかかれば何であれ負けるな」というジーコの精神が見て取れる。偉大な選手が何かをもたらしても、本人が去れば一緒になくなることは多いもの。鹿島だけは継承し、ぶれず、ブラジルのスタイルを貫いている。いま日本で名門と呼べるのは鹿島だけだろう。』

アントラーズが強いチームで在り続ける一つの源泉が、強化部長の鈴木満氏にもあるようです。ここでは2010年、田中滋著「常勝ファミリー・鹿島の流儀」()として記事にしました。
その鈴木強化部長、現在もその職で頑張っておられるようです。
【鹿島アントラーズ】 どうして鹿島は強いのか―。他にはないクラブ理念と取り組みという武器 【Jリーグ】に詳しく記述されていました。

さて現在のアントラーズです。
アントラーズにレンタル移籍している金崎は、私が観戦した試合では無得点でしたが、直後のW杯アジア2次予選に5年ぶりに招集、いきなり先発、いきなり先制ゴールの快挙を成し遂げてくれました。
カイオは、常時先発ではないながら、今回は2ゴールをたたき込む大爆発です。弱冠21歳でこれからの選手です。日本国籍取得の希望も持っているとのこと、日本代表での活躍も期待できそうです。
今回は代表招集されなかった柴崎も代表組です。
その他の選手も、代表クラスに育つ人材が多いとのことでした。

これからまた、アントラーズは黄金期を迎えるのでしょうか。
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W杯~欧州旅行

2014-07-05 19:08:12 | サッカー
ワールドカップ日本戦、第1戦(対コートジボワール)、第2戦(対ギリシャ)はライブで早朝観戦しました。
第3戦(対コロンビア)のときはちょうど家内とヨーロッパ旅行中でした。試合の時間帯は、現地フランスの夜10時からでぴったりだったのですが、何せホテルでのテレビライブ中継がありません。その時間帯は、コートジボワール対ギリシャ戦のみライブ放送していました。そこで、テレビでコートジボワール対ギリシャ戦を表示させつつ、ネットで「ライブテキスト情報」を確認しながらの観戦と相成りました。コートジボワール対ギリシャ戦のハーフタイムに岡崎のゴールシーンは放映していました。

日本が属したグループCのFIFAランクを見ると、コロンビアは8位、ギリシャは12位、コートジボワールは23位、日本は46位です。従って、グループCの順位はFIFAランクどおりであり、順当ということができます。
ところが日本での報道を見ると、日本はグループリーグを突破して当然であって、今回の結果はきわめて不本意である、という論調です。なぜでしょうか。

前回南ア大会では、前評判が悪かったのにグループリーグを突破し、もう一歩で8強に入りそうだった。今回大会では前評判がよいから、グループリーグを突破して当然だ、という論拠でしょうか。
そうとしたら、「日本がFIFAランク46位は不当であり、本当は15位よりも上位であるはず」といっているのと同様になります。

第1戦、第2戦を観戦した限りで、日本代表の戦い方が不本意であったことは確かです。香川にしろ本田にしろ、パスの精度が悪く、また全体平均して全然走れていない印象を受けました。
日本代表は、世界の強豪に比して個人の能力は落ちることから、組織サッカーに徹し、攻撃でも守備でも相手に対して数的優位を保つことによって勝利を勝ち取る、と聞いています。攻撃と守備の両方で数的優位を保つためには、相手よりも長い距離を俊足で走ることが必須です。それは精神力だけでは達成できず、体力の裏付けがなければなりません。
私は、今回の最終キャンプで、ブラジルで戦うためのスタミナ強化に失敗したのではないか、と想像しました。

前回南ア大会の総括を、私はサッカー日本代表~チームはこうして甦ったとして記事にしました。
南ア大会の会場は標高が高く、選手の高地順応に成功するか否かが重要なポイントでした。それに対して日本代表チームは、最終合宿前から選手の高地順応を科学的に行ってきたというのです。2010年5月10日にW杯メンバーを発表した後、酸素濃度を低くできる低酸素マスクセット(7万~8万円)を用意して全選手に配布し、一定時間のマスク着用を義務づけたそうです。標高1800メートルの高地スイス・ザースフェー合宿(5月26日~6月4日)が始まる前から高地トレーニングをはじめていたのですね。ベースキャンプ地ジョージは低地だったため、マスク使用は南アフリカ入り後も継続されました。
ワールドカップ本大会を観戦していても日本選手の足が止まっているようには見えませんでしたし、データでも走行距離で全チーム中2位ということです。
攻撃を任された3人、本田、大久保、松井は、湯浅健二氏が「ボールがないところでの無駄走りが少ない」といって常に批判していた3人です。ところが本番が始まってみたらどうでしょう。3人とも、今までになく走り続けたようです。

一方で今回ブラジル大会です。
選手の敵は高温多湿でした。しかし、高地順応は適切に行えば劇的な効果が得られますが、高温多湿順応などできません。せいぜいが高温多湿に慣れる程度です。
さらには、ブラジルでのキャンプ地が涼しいところだったといいます。「北海道をキャンプ地とし、試合のたびに試合会場の沖縄に移動するようなものだ」との論評がありました。“今回対策は酷暑慣熟対応を誤った”といえるかもしれません。
もしそうだとしたら、日本代表チームは、前回大会と反対に、スタミナ面で最初から勝てる状況になかったのかもしれません。

次に選手の状況です。
《怪我あけの選手》
 長谷部、内田、吉田
《所属チームで調子を落としている選手》
 本田、香川
《年齢から90分間スタミナがもたない選手》
 遠藤
これらの選手を使い続けたことで、ザッケローニ監督が批判されています。
たしかに私もそう思います。
しかし、これら選手を抜いたら、いったいどのような11人がスタメンに名を連ねるのでしょうか。
そうなると、「4年間のザッケローニ体制での準備をことごとく捨て去る」ことに等しいでしょう。中村憲剛を招集しなかったのは納得していませんが・・・。
私は大会開始前から、「今回大会は、ザッケローニ体制での悪いサイクルにちょうど当たってしまった。こればかりはどうしようもない。」と思っていたものです。

さて、今回の私のヨーロッパ旅行、6月21日~28日の日程で、ベルギーとフランスを回ってきました。
現地時間6月22日にはベルギーのブリュッセルに滞在しており、ベルギー対ロシア戦をホテルで観戦しました。試合は0-0のまま膠着状態で、このまま引き分けかと思われていたのですが、後半43分、左サイド2人のワンツーから1人が抜け出してゴールライン際からマイナスのクロスを入れると、走り込んできたオリギが会心のゴールを上げ、ベルギーの勝利となりました。この勝利でベルギーはグループリーグ突破を勝ち取りました。
場所はブリュッセルです。街の中心にプラン・プラスという広場があり、ホテルはそのそばです。私はベルギーの得点直後、「街を見てくる」と部屋を飛び出しました。
フロントのロビーで試合中継を放映しています。試合終了のホイッスルが鳴ると同時に、私はホテルを出てブラン・プラスに向かいました。
広場は、大騒ぎ、というほどにはなりませんでした。広場に面する一角にサッカーカフェらしき店があり(下写真)、そこからベルギーの赤いユニホームを着たサポーターがぞろぞろ出てきて広場で騒ぎ出しましたが、たいした人数ではありません。
 
せっかくなので動画を撮りました。3分あまりの放映であまりたいしたことはありませんので、観ていただくには及びません。時刻は夜10時ですが、まだ外は明るく、夜になっていません。
私はほどなくホテルの部屋に帰りました。道を走るクルマのクラクション、サポーターが吹く鳴り物の音は夜中の12時を過ぎても鳴り止まず、ブリュッセルの人たちが喜びに浸っている様子は聞き取れました。
翌日の朝、ホテルのコンシェルジェやレストランのウェイトレスに「コングラチュレーション!」と声をかけると、皆さん喜んでくださいました。
日本代表の結果は残念でしたが、こうして私は、ベルギーの人たちと喜びを分かち合う機会を得ることができたのでした。

朝食レストランのウェイトレスは、私の「コングラチュレーション!」に笑顔とガッツポーズで応えてくれましたが、そのあと「火曜の試合がどうのこうの」と言っています。そのときはわからなかったのですが、彼女が別の客とイタリア語で話しているようだったので、「イタリアの人ですか?」と聞いたらそうだということです。調べたら、ベルギー時間火曜のイタリア対ウルグアイ戦が、イタリアのグループリーグ突破の大事な試合であることがわかりました。そこで次の機会にそのウェイトレスに「イタリアの幸運を祈っています」と話しかけました。
火曜の朝にわれわれはブリュッセルのホテルを引き上げましたが、その日の朝、朝食からの帰り、そのウェイトレスは我々を呼び止めて握手と投げキッスのサービスまでしてくれました。

26日、フランスはまだグループリーグ突破が決まっていません。しかし、この日の対エクアドル戦で6点以上の大差で負けない限り、フランス突破が決まります。
試合はフランス時間夜10時から始まりました。われわれは翌朝が早いので試合途中で寝てしまいました。翌朝調べると0-0の引き分け、結果としてフランスのグループリーグ突破は決まりましたがさほどのお祝い事ではなさそうです。フランスの人たちと喜びを分かち合うチャンスはありませんでした。

こうしてヨーロッパ旅行中のワールドカップ観戦は終わり、現在は主にニュース番組で試合結果を聞いている状況です。
グループリーグでは、スペイン、イングランド、イタリアなどが早々と姿を消し、南米勢、アフリカ勢が元気でした。アジア勢は未勝利全滅です。これはやはり、ブラジルの高温多湿が影響していたのでしょうか。

ブラジルのネイマールが骨折で次の試合から欠場ということで、観戦側としては寂しい限りです。
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日本代表・対オランダ戦

2013-11-16 23:48:45 | サッカー
いやあ、久々に血湧き肉躍る日本代表戦でした。

前半、日本が優位に攻めていたのに、カウンター・ミスが重なった2度のワンチャンスを2度とも決められ、“こりゃだめか”と消沈しかけたのですが、前半終了間際、吉田→長谷部と渡って最後大迫のゴールで生き返りました。
後半は、清武、長谷部に替わって香川と遠藤が入ると、日本はやはり変わりました。
細かいパスは通る、セカンドボールをマイボールにする、そして時間が経過してもオランダペースにはさせませんでした。
遠藤が中央から右サイドへ展開すると、内田→岡崎→本田→内田→大迫へ。その大迫のダイレクトバックパスを本田が左足ダイレクトでシュート。見事ゴール右隅に決まりました。こんな気持ちいい展開からのゴールは久方ぶりです。

結果は2-2の引き分けです。
前半は、“最後の決定力の差でオランダに歩あり”との印象でした。後半は、日本もオランダも決定的チャンスをいくつか外しました。これらチャンスに決められたら、決めた方のチームが勝利したことになったでしょう。

久方ぶりに、日本代表の小気味よいダイレクトパス回しと、それによって相手を抜き去りチャンスを作り出す場面を観ることができました。

私が「唯一の懸念事項は、遠藤ヤットの後釜が見つかっていないことです。」と唸ったのは、約3年前のアジアカップのときでした。それから3年、ワールドカップ本戦までとうとう7ヶ月に迫ってしまいました。このまま、日本代表は遠藤頼みでワールドカップ本戦を戦うのでしょうか。
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城彰二さんが事務所にみえた

2013-05-11 18:24:14 | サッカー
ある日突然、「B-plus 仕事を楽しむためのWEBマガジン」さんから電話をもらいました。「サッカーの城彰二さんのインタビューを受けませんか」というお誘いです。B-plusサイトの「経営者インタビュー」に記事として掲載するのだそうです。
えっ、何で私に?
どうも、このブログで6年ほど前に書いた記事「城彰二の引退」がB-plusスタッフさんの目に留まったのがきっかけのようです。城さんはB-plusのスペシャルインタビューの中で、取材される側としても登場しています(こちら)。

今までの経営者インタビュー記事を拝見すると、若くてばりばりの起業家の皆さんが登場しており、私のようなロートルの弁理士は場違いなような気がしましたが、城彰二さんとサシで対談させていただけるということに魅力を感じ、せっかくなのでお受けすることとしました。上記私の記事を読み返して見ると(城さん、呼び捨てにして申し訳ありません(^^;))、城さんが引退した当時の私の気持ちがよく表現できていると我ながら感心し、この記事であればご本人の城彰二さんに見られても恥ずかしくないな、と思ったこともあります。

そして4月初旬のある日、城彰二さんとスタッフさんが私の事務所にいらっしゃいました。そのときのインタビュー結果が、こちらに掲載されました。ぜひご覧下さい。

インタビューのメインテーマは「弁理士の仕事の内容」ですから、城さんからすれば畑違いで戸惑われたと思うのですが、よく私の話を聞いていただきました。そして、私の話との関連から城さんご自身のお話もうかがうことができました。

折角特許事務所をご訪問いただいたので、実際に私が代理人として取得した特許の特許公報を準備し、ご説明しました。下の写真です。

城さんはとても興味深そうに聞いてくださいました。

私の弁理士試験受験の経験談から、城さんがJ2の横浜FCで引退を決意した後の1年間で、J2優勝とJ1昇格を勝ち取ったお話をしていただきました。また、横浜FC時代の思い出として、奥様からの一言でご自身が変わることができた、という貴重なお話もしていただきました。

「弁理士の仕事は発明を文章化することにある」という話から、城さんが子供たちにサッカーを指導する際の工夫についてお話しくださいました。学校の先生方にお話を聞かれたり、自分なりに工夫を重ねたりして、自分の思いを子供たちに伝えられるように工夫・努力されているとのことでした。
また、フランスワールドカップから帰国する際に空港で水をかけられたときのこともお話しくださいました。城さんは引退を考えるほど落ち込んだとのことです。そのときカズさんから電話で「大丈夫か、でもよかったな、全国民がお前をエースと認めている証だ」と励まされたことで、立ち直りを果たされました。

こうして、城彰二さんと私との対談は無事終了しました。


情報によると、城さんは現在、日本テレビ『サッカーアース』コメンテーター出演、2009年に日本サッカー協会指導者ライセンスの最高位であるS級ライセンスを取得、「JOサッカースクール」を企画、などのほか、JO-CUP(元サッカー日本代表FW 城彰二 presents フットサル大会)まで企画されているのですね。

これからの城さんのご活躍を楽しみにしております。
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