弁理士の日々

特許事務所で働く弁理士が、日常を語ります。

iPodがフリーズ

2007-08-31 20:01:09 | サイエンス・パソコン
勝間和代さんの「年収10倍アップ勉強法」では、「MP3(MD)プレーヤーで「耳」を活用する」として、MP3プレーヤーで英語のオーディオブックを聞くことが奨励されています。
この記事に刺激されて、わが家ではMP3プレーヤーが流行り始めました。

まずは、勝間さんのブログの紹介から、cretiveのMuVoを購入です。これを使って家族が英語の勉強を始めました。すると別の一人も興味を持ち、今度はiPod nanoを選びました。cretiveのMuVoもiPod nanoも、アメリカのオーディオブックダウンロードサイトであるaudibleと接続可能である点が特徴のようです。

ところが、購入したばかりのiPod nanoが、突然動かなくなりました。画面が真っ黒のままで、スイッチ操作を受け付けません。そもそもiPod nanoにはろくな説明書がついておらず、CD-ROMも附属していません。お手上げ状態で、修理に出すしかないと諦めかけました。

しかし念のためとネットでiPodnano 故障」で検索してみたところ、同じような状況に陥った人に対するコメントが見つかりました。
「iPodをリセットすると良い。HOLDボタンをオン-オフし、次いでmenuボタンとセンターボタンを同時に6秒以上押し続ける。」
とあります。
やってみました。
するとどうでしょう。今まで死んでいたiPodが、何ごともなかったように生き返ったのです。要するにフリーズしていたということですか。

今まで、フリーズする電子機器としては、パソコンしか知りませんでした。ワープロ専用機にしろ、携帯電話にしろ、私自身はフリーズを経験したことがありません。
パソコンについても、Windows95,98の時代まではよくフリーズしましたが、Windows2000以降はフリーズ頻度が非常に減少しました。

パソコン以外でフリーズする電子機器があり、リセットによって回復する場合があるとは驚きです。

iPod nanoにはハード電源スイッチがありません。もしハード電源スイッチがあれば、そのスイッチをオフ-オンすることで回復したのかも知れません。

その後、アップルのiPodサイトを見ると、FAQの冒頭にリセット方法が説明されていました。フリーズがよく起こっているということでしょうか。
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映画「白い砂」

2007-08-30 23:51:01 | 趣味・読書
私が小学校4年生の頃、家にはテレビがまだなく、もっぱらラジオが娯楽でした。
封切り映画を紹介するラジオ番組があり、よく兄弟二人で聞いていました。その中で、今でも記憶に残っている映画が二つあります。
一つは、邦画で「紺碧の空遠く」という戦争映画です。特攻訓練を受ける予科練が舞台だったと思います。その特攻隊員の面倒を見る民間人のおばさんが登場します。訓練を終えて出撃する前日、隊員たちが次々に「おばさんのことは忘れません!」「おばさんのことは忘れません!」と叫んで別れる場面がラジオから流れ、今でも忘れません。
もう一つはアメリカ製の戦争映画で「白い砂」という題名です。

今回、ツタヤに登録したこともあり、この二つの映画をレンタルできるかどうか確認しました。「紺碧の空遠く」は登録されていませんでしたが、「白い砂」(監督:ジョン・ヒューストン、1957年)はレンタル可能です。ということで早速借りてみました。

舞台は「1944年 南太平洋のどこか」、大海原をゴムボートが漂っており、一人の米兵らしき人(米海兵隊アリスン伍長:ロバート・ミッチャム)が中に横たわっています。このゴムボートがとある小島に漂着したことから物語が始まります。
島には現地民の集落とキリスト教会があるのですが、現地民の姿はなく、教会に若い修道女(シスター・アンジェラ)(デボラ・カー)が一人だけ残されています。英語を話し、アメリカ人のようです。

島での二人だけの生活が始まりますが、ほどなくして日本軍の小部隊が上陸し、二人は洞窟に隠れます。その後、近海で海戦で日本側が負けたらしく、上陸日本部隊はあわてて撤退します。
日本軍が残した兵舎でまた二人だけの生活が始まります。ミッチャム演じる海兵隊員アリスンは、シスター・アンジェラに恋心を告白しますが、アンジェラは神に捧げる献身を捨てることができません。

解説では「無骨だが実に紳士的な兵隊を演ずるR・ミッチャムがすこぶるいい。彼の潔いストイシズムが、作品に風格を与えている。彼が日本軍の食糧庫から失敬してきた日本酒で、ほろ酔いかげんとなるカーの放つ色香といったら……。極限状況下の恋愛を描いて、倫理的であるがゆえに官能的な、J・ヒューストン監督作品。」とあります。

戦時下、二人だけの孤島で、このようなストイックな関係が保持されるのだ、という状況に、あり得ない、と思う前にすがすがしさを感じました。不思議です。

その後、日本軍が再度上陸し、今回は4門の砲を備えて守備体制を構築します。雨に打たれて高熱を発したアンジェラとともに、二人はまた洞窟に隠れます。米兵を捜す日本軍に発見されそうになる直前、米軍の艦砲射撃が始まります。アリスンは、艦砲射撃の弾雨の中で、負傷しながらも日本軍の4門の砲を次々に使用不能にし(日本軍砲兵は砲側にいません!)、友軍の上陸を助けます。上陸した友軍兵士の間を、アリスンは担架に乗せられ、アンジェラに守られながら船に向かうところで物語は終わります。


小学校時代からの課題を一つ終了しました。
それにしてもヒューストン監督は、日本軍を見くびりすぎです。日本軍砲兵は、自分の身よりも砲を大切にしていました。艦砲射撃の最中、砲を残して別の場所の壕に隠れていたとはとても思えません。
白昼、日本軍守備隊が訓練している中で、アリスンは日本兵を一人殺害しながらタオルを2枚盗み出すのですが、これも日本兵を甘く見すぎています。
このように日本軍を見くびる体質が、真珠湾攻撃で無様に惨敗した原因とも結びつくように思います。

事務所の25.5インチワイド液晶は、映画鑑賞にも威力を発揮しました。
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上海での第百一師団

2007-08-28 22:56:13 | 歴史・社会
第百一師団長日誌―伊東政喜中将の日中戦争」(中央公論新社)という本が出版されているようです。私は基本的に文庫本が出てから文庫本を買うようにしており、さらにこの本は4410円と高額であることから、購入していません。

中央公論9月号に、この本に関する紹介と対談記事が載っています。

1937年7月に盧溝橋で勃発した日華事変は、その秋に上海に飛び火します。上海で苦戦する海軍陸戦隊応援と居留民保護を目的とし、急遽陸軍部隊が編成されて上海に送られます。その中に101師団がありました。
101師団は、関東地方に設置された特設師団で、予備役の将校や補充兵を集めて急遽編成されたものです。日本軍は中国軍を見くびっていたのですが、実は蒋介石の中国軍は中国全体をまとめ、強力な軍隊に成長していたのです。
この101師団の師団長が、日記の執筆者である伊東政喜中将です。

中央公論の座談会から
古川隆久日大教授
「まず部隊の作り方がおかしい。急に日本で兵隊をかき集めて、そのまま二週間後には送り出してしまう。
この日誌から直接読み取れるところでも、師団長と連隊長の意思疎通がうまくいっていない。」
「中国と本格的な戦争になるなどとは思ってもいなかったと考えないと辻褄が合わない。」

「この日誌を読むと分かるのですが、行軍の時に、だんだんと統率が乱れていきます。」

実は上海での101師団の話、別の本で読んだことがあります。下記の本です。

秦 郁彦著「南京事件 ―「虐殺」の構造」(中公新書)

1937年12月に発生したいわゆる「南京大虐殺」といわれる事件が起こった背景に、上海での戦闘の影響があったというのです。

「二ヶ月半にわたる上海攻防戦における日本軍の損害は、予想をはるかに上回る甚大なものとなった。(戦死は1万5千を超えるのではないか)
 なかでも二十代の独身の若者を主力とする現役師団とちがい、妻も子もある三十代の召集兵を主体とした特設師団の場合は衝撃が大きかった。東京下町の召集兵をふくむ第101師団がその好例で、上海占領後の警備を担当するという触れこみで現地へつくと、いきなり最激戦場のウースン・クリークへ投入され、泥と水の中で加納連隊長らが戦死した。
 『東京兵団』の著者畠山清行によると、東京の下町では軒並みに舞い込む戦死公報に遺家族が殺気立ち、報復を恐れた加納連隊長の留守宅に憲兵が警戒に立ち、静岡ではあまりの死傷者の多さに耐えかねた田上連隊長の夫人が自殺する事件も起きている。
 日本軍が苦戦した原因は、戦場が平坦なクリーク地帯だったという地形上の特性もさることながら、基本的には、過去の軍閥内戦や匪賊討伐の経験にとらわれ、民族意識に目覚めた中国兵士たちの強烈な抵抗精神を軽視したことにあった。
 ・・・
 ともあれ、上海戦の惨烈な体験が、生き残りの兵士たちの間に強烈な復讐感情を植え付け、幹部をふくむ人員交替による団結力の低下もあって、のちに南京アトローシティを誘発する一因になったことは否定できない。」

今回図書の日誌の舞台であった101師団は南京に向かいませんでしたが、その他の上海従軍師団の大部分は、休む間もなく、そのまま南京攻略戦に駆り立てられていきます。

上海攻撃部隊の松井石根司令官は、「このまま転戦すれば南京を陥れることができる」と判断し、日本軍中央の反対を押し切って南京攻略を主張し、軍中央はそれを認めてしまいます。これがのちの南京事件を引き起こすきっかけであり、その意味で松井石根司令官は、直接南京での残虐行為を命令しなかったにせよ、責任は免れません。松井石根は東京裁判でA級戦犯として絞首刑に処せられました。

今回刊行された第百一師団長日誌は、南京事件との関連で注目すべき書籍と思います。
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浦和にて

2007-08-26 11:25:01 | サッカー
浦和レッズの本拠地、埼玉スタジアムに出かけました。Jリーグ 浦和レッズ戦の試合観戦です。
それも一般席ではなく、ビューボックスという特別席です。

私のごく近い知人が、浦和レッズのスポンサー会社が行っている抽選に応募したところ、この日のビューボックス観戦券2枚が当たったのでした。そこでこの知人から招待を受け、埼玉スタジアムまで出かけたというわけです。

キックオフは午後7時、ビューボックスの受付は5時からということで、それでは5時に出かけていってゆっくりしようということになりました。

埼京線→武蔵浦和→武蔵野線→東川口→埼玉高速鉄道→浦和美園→シャトルバス→埼玉スタジアム というルートで行きました。
武蔵野線に乗り換えると、すでに車内にはレッズのユニホームを着たサポーターがいっぱいいます。まだ試合開始まで2時間以上あるのに。
浦和美園駅から徒歩で行くとスタジアムの南口、シャトルバスで行くと北口に着きます。下の写真は北口の周辺です。ビューボックスへは南口からということで、スタジアムを半周して南口に向かいました。


ビューボックスとは、メインスタンド1階席の最上段に、合計30室ほどが並んでいます。列の真ん中は、ビューボックスとは別のVIP席があるようです。各ビューボックスは、10畳程度の広さでしょうか。7~8人が座れる席と軽食・ドリンクが準備されています。もちろん冷房付きです。部屋のスタンド側から屋外の観客席に出ることができ、30席ほどの専用観客席が準備されています。試合が始まったら、屋外の観客席で観戦することになります。

本日はとにかくすごい暑さです。まずは冷房の効いたビューボックスの中でビールを飲み、ほてった体を冷やします。
試合が始まる頃には、外の観客席も暑さは和らいできました。

メインスタンド右側の南サイドスタンドのごく一部に、アウェー席というのが設けられ、アウェイチームサポーターはそこに詰めかけています(右下写真)。そしてそれ以外の大部分の席はレッズサポーターの席です。その中でも、メインスタンド左側の北サイドスタンドが、ホットなサポーターが集まっている席のようでした(左下写真)。
レッズ席とアウェイ席との間には無人の緩衝地帯が設けられ、緩衝地帯の左右には高い金網が張られているようでした。
アウェイサポーターは数では圧倒的に劣っているものの、応援の迫力では負けていませんでした。これには感心しました。
  

レッズの先発選手には、田中達也11、小野伸二8、鈴木啓太13、阿部勇樹22、坪井慶介2、田中マルクス闘莉王4、都築龍太23などの有名な選手が並んでいます。まずはこれら選手の背番号を覚えるように努力しました。ワシントンは怪我で欠場のようです。

試合は一進一退です。
後半になって小野伸二が機能し始め、小野から田中達也へのラストパスが何本も通りますが、田中達也のシュートが決まりません。しびれを切らした闘莉王がドリブルで持ち込み、自らのシュートで先制点をたたき出します。しかしその後、レイソルはフリーキックから1点をもぎ取り、結局は1対1の引き分けに終わりました。
レッズとレイソルのJリーグでの順位、最近のレッズの5連勝状況から考えると、番狂わせだったのでしょう。ワシントンの欠場が大きかったかもしれません。

ビューボックスには、その日の試合に出場しない選手が訪問してくれます。試合途中、われわれのボックスにも二人の選手が来てくれました。そのときの写真です。選手以外の人はぼかしました。知人の調べによると、細貝選手とエスクデロ選手のようです。


帰りは、浦和美園駅からの電車で市ヶ谷まで乗り続け、そこから都営新宿線に乗り換えて帰宅しました。都営新宿線に乗るまで、われわれの視界には必ずレッズサポーターの赤いユニフォームが見えていました。首都圏の津々浦々からレッズサポーターが集まっていたことを実感しました。
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映画「空の神兵」

2007-08-24 00:13:05 | 趣味・読書
映画「空の神兵」(陸軍落下傘部隊訓練の記録)(1942年/日本)
上前淳一郎「太平洋の生還者」(文春文庫)
  

先日、サッカー・アジアカップ3位決定戦が、インドネシアのパレンバンで開催されました。パレンバンが太平洋戦争で日本陸軍が落下傘部隊を派遣した地であることを、ここでも紹介しました
日本落下傘部隊といえば、軍歌「空の神兵」を思い出します。そして調べてみたら、パレンバン降下作戦が行われたまさにその年に、「空の神兵」という映画が製作されていたことを知りました。

一方で、CD/DVDレンタルショップのツタヤが、ネットでレンタル注文し、郵送で送ってもらい、郵送で返却するシステムを宣伝しています。調べてみたら、ツタヤで空の神兵をレンタルできることが分かりました。そこで早速ツタヤに会員登録しました。無料キャンペーン期間があるということで、それを利用します。
さすがに「空の神兵」はツタヤの所有枚数がランクC(1~5枚)ということで、発送までに1週間程度またされました。

映画は、日本帝国陸軍の落下傘部隊について、新兵が入隊するところから始まり、その新兵の訓練に密着し、最後に総合降下訓練を完了するまでを記録したものです。
マット運動、2m程度の台からの飛び降り、屋内訓練場での着地訓練、地上に設けた飛行機扉からの飛び出し、高い鉄塔を用いた降下訓練と続きます。
落下傘をきちんと畳んでバッグに収納する作業も、兵士が自分で行います。
そして実際の降下です。7人乗り程度の双発輸送機に乗り込み、飛び降りていきます。
最後の総合降下訓練は、10機程度の編隊がいくつも編成され、各輸送機から次々に降下し、地上に降りると武器を取って敵陣攻撃です。降下時に身につけている武器はピストルのみで、小銃や軽機関銃、火炎放射器などはすべて武器専用の落下傘で投下していました。
もちろん戦意高揚映画ですが、本物の新兵が訓練を受けて兵士に成長していく様をよく映像にしていると感じました。最近の、戦争を知らない俳優が演じる日本の戦争映画よりは(多分)ましであると思います。


ところで、旧日本軍の落下傘兵については、以前、大前淳一郎著「太平洋の生還者」に登場した人物として読んだことがあります。
海軍の落下傘部隊に配属された兵です。
「千葉県館山で降下訓練が行われた。当時の落下傘の開傘率は98%程度だと彼は聞かされていた。確率からするなら、百人飛べば二人が死ぬ。現実に、日々犠牲者が出た。若い兵は飛行機の降下口にしがみついて、飛ぶことを拒む。すでに古参の彼は、そんな若者の尻を蹴って落とした。早く飛ばせてしまわないと、飛行機が降下地点をはずれ、市街の上へ降りることになってなお危険であった。
 そのような日常の中で、彼はしだいに透徹した死生観を身につけていった。」

当時の落下傘部隊とはそのような恐ろしい状況にあったのですね。

映画ではもちろんそのような話は語られません。
総合降下訓練で、大空いっぱいに多くの落下傘が真っ白に咲いている映像は、当時の観客の胸を打ったことでしょう。
この映画の主題歌である、高木東六作曲の「空の神兵」が歌い継がれたのもよく分かります。
「藍より蒼き 大空に 大空に
忽ち開く 百千の
真白き薔薇の 花模様
見よ落下傘 空に降り
見よ落下傘 空を征く
見よ落下傘 空を征く 」
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「年収10倍アップ勉強法」

2007-08-21 20:27:11 | 趣味・読書
勝間和代著「年収10倍アップ勉強法」(ディスカヴァー21)
無理なく続けられる 年収10倍アップ勉強法
勝間 和代
ディスカヴァー・トゥエンティワン

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親指シフト入力を薦めている本があると聞き、買ってみました。上の本です。
読んでみて思い出しました。著者の勝間さんは、サイト「ムギ畑」を主催するムギさんだったのですね。

この本は、勝間さんが実践している勉強法のノウハウを紹介する本です。
勝間さんは、19歳で史上最年少で公認会計士二次試験に合格し、2005年ウォールストリートジャーナルから「世界で最も注目すべき女性50人」に選ばれた人です。そのようなスーパーウーマンに有効であった勉強法が、我々一般人にも有効であるかどうか、そこをまず確認する必要があります。

私自身、弁理士試験受験生として、どのような勉強が効果的か、短期合格を果たすにはどのような勉強をすべきかという点について、さんざん考え、実践した経験を持っています(記録はこちら)。その経験と勝間さんの本の内容を照らし合わせると、ほぼこの本の内容は腑に落ちる、我々凡人にも適用可能な勉強方法であると思われました。

「はじめに」で、いくつかのポイントが説明されます。
○ 基礎スキルアップのための勉強と教養のための勉強は違う

○ すべての勉強に共通する五つのコツ
 ① 基礎を最初に徹底的に学ぶ
 ② 先達から、勉強の方法をしっかり聞く
 ③ 学ぶ対象の基本思想を理解する
 ④ 学んだことを自分の言葉でアウトプットしてみる
 ⑤ 勉強をわくわく楽しむ

○ 必要なのは、勉強へと自分を自然に追い込み、習慣化させる仕組み

○ 収入の5~10%を勉強法の勉強のために投資しよう

「なぜ勉強が続かないのか?」では、「続く仕組みをつくっていない社会人の勉強は、絶対に続かない」としています。
そして、「まずは道具を揃えよう」で、勉強が無理なく続く「仕組み」のための道具が説明されます。
(1) ノートパソコン
 Let's Noteが薦められています。丈夫さが違うということです。これにPHS通信カードと無線LANを併用します。
 当方はノートパソコンとしてLet's NoteとPHS通信カードを保有しているので、この点では合致しています。
(2) 速読術で成果を5倍速く出す
 速読術については私も興味を持ち、過去に本を購入してみたのですが、読んだだけではちんぷんかんぷんでした。勝間さんは講習の受講を薦めています。私がもっと若ければ挑戦したかもしれませんが、この年ではもういいかな、と思っています。
(3) MP3(MD)プレーヤーで「耳」を活用する
 ヘッドフォンにはノイズキャンセリングまたはカナル型の高額なものを薦めています。そして、英語のオーディオブックで英語の勉強をするのです。オーディオブックについて知ったのはこれが最初でした。
(4) キーボード入力速度を倍増する
 ここでいよいよ親指シフトの登場です。
 勝間さんは「この17年間使っている」と書かれています。私のサラリーマン時代、職場には富士通製のワープロ専用機「オアシス」が標準で置かれていました。オアシスの標準入力方式は親指シフトです。そのオアシスが全廃され、Windowsパソコンに置き換わったのが10年ほど前でした。勝間さんが親指シフトを始めたのは、まだ親指シフトが全盛だったころですね。
(5) マインドマップで、頭の中を整理しながらノートをとる
 『マインドマップ』とは、ノートの取り方の一種だそうです。はじめて聞きました。パソコン上で実践するためのソフトも市販されているそうです。

「何を勉強すればいいのか?」
《英語 めざせ、TOEIC 850点》
TOEIC 800点台の英語の実力を持っていれば、ビジネスで世界市場を相手にすることができ、有利になるといいます。そしてそのためには勉強量が必須で、1日1時間以上、1000時間を充てるようにということです。
《会計はビジネスの言語》
財務諸表を読む上で、簿記の知識を身につけることが重要とのことです。
《IT みんなに頼られるエキスパート》
 勝間さんが証券会社に勤務していたとき、専用のアシスタントがいましたが、独立したいま、アシスタントがやっていた業務はみな、パソコンがやってくれていて、何の不自由もしていません。
 この点は、特許事務所を経営する私も実感しています。手続書類の書誌事項をダブルチェックするために、もう一人の目は必須ですが、明細書の書き手一人に補助者は0.3人いれば十分でしょう(国内業務)。残りの仕事はすべてパソコンがやってくれます。もしそれ以上の労力がかかっているのであれば、これからの競争で大きなマイナスとなります。
《資産運用 勉強内容が収入に直結する》
「ただ、むずかしいのは、株でも債権でも金融の相場ものは、最初、初心者は絶対損するようにできているということです。これは行動ファイナンスと呼ばれる心理学的なもので、人間は最初、どうしても損をするように行動してしまうのです。」
そうでしたか。私は「自分には株の才能がない」と思い込んでいたのですが、そうではないかもしれませんね。


「親指シフト」でブログ検索してみると、けっこう多くの発言が見つかります。そして「勝間さんの本で刺激を受け、親指シフトを始めた」という人が何人もいます。ありがたいことです。
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社会保障を問いなおす-子育て支援策

2007-08-19 12:27:11 | 歴史・社会
年金破綻の原因の第1が高齢化であり、原因の第2が少子化であることは間違いないでしょう。
単純には、このまま少子化傾向が持続するよりも、出生率が2.0の付近まで戻ってくれた方が良さそうに思います。そうだとしたら、出生率を戻すための政策にどれほどの税金をつぎ込むつもりが国民にあるのか。
中垣陽子著「社会保障を問いなおす」の中で、著者の中垣さんは、
「そもそも、少子化とはくいとめるべき課題なのかどうかという点を議論すべきことはもちろんだ。が、本書では、子どもが欲しいと思っているのにもかかわらず、もてずにいる人が増えている中、少なくとも子どもをもちたい人は子どもをもてるようにすべきだ、という立場に立つ。」としています。

従来からの子育て支援策は、保育所の整備に力が注がれています。保育所を整備するということは、働く女性が仕事と育児を両立できるようにするための「両立支援策」です。

ところで、子どもを持ちたいと思っている女性の中で、「子どもができたら専業主婦になる(グループ1)」「「結婚あるいは出産の機会にいったん退職し、子育て後に再び仕事を持ちたい(グループ2)」「結婚して子どもを持つが、仕事も一生続ける(グループ3)」は、現在同じような比率でいずれも存在します。
このような中、保育所の整備というのはグループ3の人たちのみへの支援となるわけで、グループ1、2の人たちが子どもを持てるようにする支援になっていないのではないか、というのが中垣さんの問題意識です。

《保育所の実態》
認可保育所入所児数は2003年で205万人、無認可保育所は18万人です。
認可保育所の保育コストは、一人あたり年額120万円、特にコストが高い0歳児は400万円です。そして認可保育所の運営費の8割は財政の負担であり、利用者が支払う保育料は2割に過ぎません。一方で無認可保育所には一切補助が入っていません。
この保育所コストがどの程度かというと、保育所の運営コスト全部を現金支給に回せば、3歳未満児全体に一人あたり年額50万円超を支給できることになる規模です。
そして、保育所に対する財政負担は、上記グループ3の母親の助けにはなっていますが、グループ1、2の母親たちは援助を受けていません。

《12歳までのすべての子どもに1人1年間百万円の子育て支援金を支給》
これが中垣さんの提案です。今までの保育所への財政負担はなくなります。
働き続けたい母親は、保育所などの育児サービスを購入することができます。基本的に自分で育児をしたい母親は育児というケアに対する対価として現金を受け取るとともに、必要に応じて一時預かりなどのサービスを利用できます。子育て中の女性は働き続けるべきか、育児に専念すべきか、といった問題もより弾力的に考えることができます。

年間の出生数を100万人としたら、この子育て支援金に要する費用は年間12兆円となります。しかし、現在の年金や医療の規模と比較すると、決して捻出できない規模ではありません。これによって、あまりに高齢者への給付にかたよったわが国の社会保障制度のバランスを回復することもできるでしょう。

中垣提案の「12歳まで1人1年百万円」は、今回の民主党提案である児童手当よりもはるかに大きな規模です。少子化が解決すべき課題であるとの共通認識ができるのであれば、この程度のインパクトのある案を一つのモデル案とし、国民の合意を形成していくことが重要であるように思います。
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社会保障を問いなおす-年金(2)

2007-08-16 19:39:29 | 趣味・読書
前回は、「社会保障を問いなおす」から、年金制度の現状と、今まで行われてきた改革を拾い出してきました。

今回は、著者の中垣氏の提案について述べます。

中垣氏の提案の骨子は、以前にもアップした以下のような内容です。
《年金制度改革の提案》
全国民に等しく、新たな基礎年金制度を導入します。原則一人7万円、一人暮らしの場合は9万円を支給し、財源はすべて消費税とします。支給額は賃金水準にスライドします。
これとは別に、任意加入の積立型年金を導入します。積立型ですから、運用益分を上乗せして確実に自分に返ってきます。また、平均寿命よりも長く生きた場合にもちゃんと年金をもらい続けることができます。

《基礎年金は税財源化》
厚労省のホームページによると、厚労省は税財源化に反対であるようです。
第1に、個々人の保険料拠出と連動することなく、税によって一律に支給する制度は、わが国のあり方と整合的でない、と厚労省は考えているようです。
しかし、現在の年金制度の方がよほど、家庭の形、サラリーマンか否か、などで拠出と給付の差が激しく、整合的でないではないか、と中垣さんは主張します。
厚労省が主張する第2の問題は、年金支給に必要となる巨額の費用負担について国民の合意が得られるか、という点ですが、税でも保険料でも必要とされる金額は結局のところ一緒なのだから、一部の人に負担のかたよる現行制度よりも、多くの人に負担してもらえる税金の方が遥かに優れている、というのが中垣さんの主張です。
100円の金額を集めるのに、税であれば1円、年金保険料では3円の経費がかかっているということです。この点からも、税金の方が効率が良いといえます。

《原則月7万円、一人暮らしは9万円》
1999年の「全国消費実態調査」(総務省)で高齢夫婦の月間支出をみてみると、最低限必要だと考えられる食料品+住居+光熱・水道+家具・家事用品+被覆・履物+保険・医療で月額13.6万円ということです。これを前提として、一人あたり月額7万円を確保すればいいという結論になります。
一方、2025年には65歳以上の37%が一人暮らしになる見通しです。そして一人暮らしの高齢者の月間支出によると、必需的な金額は月額8.6万円となります。そこで、基礎年金についても、一人暮らしは9万円とする、ということです。
これらの金額は賃金水準でスライドします。

《任意加入で上乗せも可》
「このようにして全国民を対象とした基礎年金を用意した上で、さらに充実した給付を望む人に対しては、別途、積み立て式の年金を公的に用意して、任意で加入できるものとし、最低限の好適な関与を行うべきである。また、勤め先企業と本人が保険料を折半し、企業を通じて保険料を支払う方式は、今後も続けることが望ましい。」
「支給額の決め方は、各人が支払った保険料を、総賃金の伸び率を仮想の利回りとして運用した結果の金額を、その人の持分とする。」

《現在の年金積立金140兆円をどうするか》
中垣さんは「既に納められた保険料を一旦国民に払い戻す必要がある」「1999年現在、払い戻す必要のある保険料は280兆円にも達している。これは年金積立金全てを取り崩しても足りない額である」とします。
この点について私は以下のような意見です。
まず、国民ひとりひとりが、過去に支払った保険料を「積立型任意年金の保険料として支払った」と考え、現時点での積立金を計算します。全国民の合計は、280億円に達するかもしれません。そして、現実の積立額である180億円をこの仮想積立額で割り、一人あたりの還元率を計算します。そして、各人の仮想積立額にこの還元率をかけ、現実の積立額とし、新しい制度である任意積み立て年金に加算するのです。

《中垣提案の点検》
基礎年金部分について試算すると、2025年で必要額は年間50兆円となります。これは、現行制度に基づく厚労省の将来見通しである64兆円よりもかなり小さな規模です。
一方で、トータルでの消費税率が10%台後半、というと、腰が引ける人も多いでしょうが、保険料として負担したとしても、国民全体の中での負担総額は所詮同じことです。そして、消費税方式の方が、現行の保険料方式よりも公平感を維持することが可能です。


先の参議院議員選挙の結果として、民主党が参議院で過半数を占めました。
民主党が主張する年金制度改革の方向は、どうも中垣さんの提案と方向性が一致しているように思います。そういった点では、この中垣提案から目が離せません。
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社会保障を問いなおす-年金

2007-08-14 11:11:18 | 歴史・社会
しばらく間が開いてしまいましたが、中垣陽子著「社会保障を問いなおす」のレビューを続けます。
社会保障を問いなおす―年金・医療・少子化対策 (ちくま新書)
中垣 陽子
筑摩書房

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ここでは年金を取り上げます。

《2004年改訂前の姿》
サラリーマンとその専業主婦の妻以外は(一部を除いて)全員、国民年金に入っています。保険料は13580円定額、老後受け取ることのできる国民年金も6.6万円定額です。
サラリーマンは厚生年金に加入し、保険料は収入の13.5%を、本人と勤め先企業が半分ずつ支払います。老後受け取ることのできる年金は、基礎年金6.6万円に、保険料の支払額に応じた所得比例部分が上乗せされます。平均的なサラリーマンで10万円程度です。
サラリーマン家庭の専業主婦は、保険料を支払うことなく、老後は基礎年金6.6万円を受け取れます。
国民年金保険料のうち、不納は4割近くに達していました。

《現在の姿(2004年改訂後)》
少子高齢化が進み、今までの年金制度では破綻することが目に見えています。年金制度は5年ごとに改訂されますが、2004年に改訂が行われました。
(保険料)
保険料は、2004年から毎年少しずつ引き上げられ、2017年以降は一定額固定になりました。厚生年金は年収の13.5%から18.3%まで上がります(本人はこの半分を負担)。国民年金は、13300円から16900円まで上がります。これまでは、高齢者に支払う年金を先に決め、それに見合う保険料を決めていましたが、2017年以降は保険料を決め、それに見合う年金給付額を決めるという方法に変わりました。
(年金給付額)
「マクロ経済スライド」という名前の制度が導入されました。
65歳になったときにはじめてもらう年金額は、日本の賃金水準が上昇するとそれに見合って上昇します。ところがこれからは、賃金の上昇率から「スライド調整率」をマイナスした分しか伸びないこととなりました。スライド調整率は、2025年までの平均で毎年0.9%です。年金を最初にもらう時期が10年遅くなる人(10歳若い人)は、最初の給付額が1割近く(9%)も下がることになります。
また、同一人の年金給付額についても、物価上昇率からスライド調整率をマイナスした分しか増えません。
その結果、制度改革を行わなければ2025年には84兆円になると見られていた規模が64兆円にまで減少し、実に20兆円の改革になりました。
(日本全体の収支バランス)
保険料が年々増大し、年金給付額が年々減少する制度改革が行われましたが、それで収支バランスは取れているのでしょうか。取れるかどうかは、今後少子化が緩和されるかどうかにかかっています。そして今回の制度改革前提では、2002年推計が用いられ、出生率が2025年には1.38まで回復する前提になっています。
ここで、6月17日の私の記事を思い出してください。年金制度検討に用いられる出生率の予想に用いられてきた過去の推計が並んでいます。2002年を含め、いずれの推計も見事に外れています。2002年推計も外れていますから、その推計を前提に用いた収支バランスも、当然破綻しているはずです。
(制度改革後の年金収支)
「年金給付額が、その時点での現役世代所得の何%になるか(厚生年金)」
               2004年  2025年
サラリーマン+専業主婦 59.3% 50.2%
共稼ぎ           46.4% 39.3%
単身男性          42.5% 36.0%
単身女性          52.7% 44.7%

共稼ぎや単身男性の給付水準は、現役世代年収の3割台にまで低下してしまいます。


「各世代別に、生涯で支払った保険料と年金給付額の収支はどうなるか」
発表されているのは、「厚生年金・専業主婦家庭」のみです。国民年金と厚生年金の世界では、最も恵まれた給付を受けるモデル世帯です。

生まれた年 保険料負担 年金給付額 倍率
1935年   670万円  5500万円  8.2倍
1945年   1100万円  5100万円  4.6倍
1955年   1600万円  5100万円  3.2倍
2005年   4100万円  9500万円  2.3倍

2005年生まれでも、保険料として支払った金額の2.3倍を受け取ることができるという計算です。しかし、厚生年金は本人と雇い主が半分ずつ支払っています。従って、企業が支払った分まで合わせると、支払額の1.2倍しか受け取れないことになります。

単身男性の場合はどうでしょうか。卑怯なことに、このような事例の計算結果は発表されていません。そこで推定するしかありません。
上の表で、サラリーマン+専業主婦が50.2%、単身男性が36.0%であるという数字を用いると、雇い主が支払った分までカウントすると、
単身男性は1.2倍×36.0÷50.2=0.8倍
ということで、本人と雇い主が支払った保険料に対し、年金給付額は元本割れの状況になっています。

(税金投入割合の引き上げ)
上記のように保険料をアップし、年金給付額を減額しても、少子高齢化の下で、まだ財源としては不足します。
従来、基礎年金のうちの1/3は税金でまかなわれていました。2004年年金改定では、基礎年金の税負担割合を、2004年から6年かけて1/2に引き上げることが決まりました。必要な財源は約2.7兆円です。
このための税財源として、定率減税に手がつけられました。2005年には、合計規模が3.3兆円に達するこの減税策が半分に減縮されることになり、2006年には残りの半分も廃止され、国庫負担割合の引き上げに使われることになったのです。
「定率減税廃止」は、「増税だ!」として悲鳴が上がっていますが、年金収支をバランスさせるための方策だったとは知りませんでした。
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特許事務所風景

2007-08-12 10:56:13 | 弁理士
折角ですから、私の事務所風景をアップします。
私の事務所は2人の弁理士が共同で経営していますが、それぞれが居室を構えています。ここで紹介する写真は私の居室の内部です。
下が私の執務デスクですね。机上に25.5インチワイド液晶ディスプレイ親指シフトキーボードを配置しています。ディスプレイの右にはスキャナーです。私は自分で図面を描きますので、下書きの取り込みのためスキャナーが手元に欠かせません。
机の下には自作パソコンです。
椅子は未だに、イトーキのKZチェアです。定価で5万円台です。「もっと良い椅子を選ぼう」ということで昨年の暮れに探し回りましたが、結局はこの椅子を使い続けています。
机の向こうにはキャノンのA3モノクロプリンターが見えます。メインのプリンターです。


私の執務室にもう1台のパソコンがあります(下の写真)。主にパソコン出願端末として使っています。パソコン本体は、今回自分用のパソコンをリプレースしたので、今まで自分用に使っていたもの(Pentium4)がこちらに移動しました。それまでは、パソコン出願用としてPentium3マシンを使い続けていたのでした。ディスプレイは開業以来使っている17インチCRTです。写真の左にはブラザーのカラーレーザー複合機が見えます。


そして下の写真が、応接スペースです。奥のサイドテーブルの上の右端、セパタクローの右にある銀色に光っている円筒形のものは、小形のシリコン単結晶インゴットです。以前勤務していたシリコンウェーハメーカーを退職するときに、職場から餞別としていただいたものです。
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