シェルター整備に財政支援検討へ 政府・与党、有事に備え
2023年1月27日 日経新聞
『【この記事のポイント】
・ミサイルに備えるシェルター、政府・与党が普及策検討
・公共施設、商業ビルなどを想定。設置費や維持費を補助
・有事の避難施設、海外で整備先行。人口上回る収容力も
政府・与党はミサイル攻撃から人命を守るシェルターの普及を促す。設置する企業への財政支援などを2024年度にも打ち出す案を検討する。ロシアのウクライナ侵攻や北朝鮮による相次ぐ弾道ミサイル発射を受けて有事への備えを急ぐ。』
日本の市街地にミサイルをぶち込みそうな国として、どこが挙げられるでしょうか。
《北朝鮮》
小川和久著「メディアが報じない戦争のリアル」 2022-12-18でも紹介したとおり、
『北朝鮮からの攻撃については、北朝鮮が日本に向けて弾道ミサイルを発射する可能性はほとんどない。日本列島は77箇所の米軍基地を置くアメリカの拠点だから、日本への攻撃があれば、韓国と日本から猛烈な反撃が行われ、北朝鮮は壊滅的な損害を被る。』
ということであり、北朝鮮が理性的である限り日本の市街地にミサイルをぶち込む可能性は極めて低いはずです。北朝鮮が理性を失った場合を想定するのであれば、どこに打ってくるか予想できないので、日本人全体が避難できるだけのシェルターを整備する必要が生じ、極めて非現実的です。
むしろ、日本のすべての原発に、パトリオットミサイルを配備すべきと思います。原発がターゲットになったら、実際にミサイルを撃ち込まれたときの被害が全国に及ぶからです。
また、少なくとも日本海側の原発については、敵特殊部隊の奇襲に備えるため、陸自による防御網を構築すべきでしょう。
《ロシア》
ロシアが日本の市街地にミサイルをぶち込むことを想定して、日本人全体が避難できるだけのシェルターを整備することも、極めて非現実的です。
《中国》
中国も、日本の市街地にミサイルをぶち込む事態はほとんど想定できません。
日本人全体のシェルターの整備より優先すべきは、日本の軍用機のシェルターです。
中国が空自AWACS模型を破壊 2022-07-16でも書いたように、
『中国が新疆ウイグル自治区の砂漠地帯に設置していた航空自衛隊の早期警戒管制機(AWACS)に似た構造物を破壊したことが分かった。日本経済新聞が衛星写真を複数の専門家と分析して確認した。日本を仮想標的とするミサイル攻撃の訓練に使った可能性がある。』
日本の防衛予算を対GDP比で1%から2%に上げたとき、対中国抑止力を確保するために何を充実すべきなのか、その答を、今回中国が直接教えてくれました。
『まずは、航空機、特にAWACS早期空中警戒管制機を守るための掩体壕(バンカー)を建設すべし。もちろんF-35、F-2戦闘機の掩体壕も。』
耐弾性の高い有効な掩体壕が1基100億円もする、というのは驚きですが、対GDP比で予算が1%も増えるのですから、その中で対応可能でしょう。
2023年1月27日 日経新聞
『【この記事のポイント】
・ミサイルに備えるシェルター、政府・与党が普及策検討
・公共施設、商業ビルなどを想定。設置費や維持費を補助
・有事の避難施設、海外で整備先行。人口上回る収容力も
政府・与党はミサイル攻撃から人命を守るシェルターの普及を促す。設置する企業への財政支援などを2024年度にも打ち出す案を検討する。ロシアのウクライナ侵攻や北朝鮮による相次ぐ弾道ミサイル発射を受けて有事への備えを急ぐ。』
日本の市街地にミサイルをぶち込みそうな国として、どこが挙げられるでしょうか。
《北朝鮮》
小川和久著「メディアが報じない戦争のリアル」 2022-12-18でも紹介したとおり、
『北朝鮮からの攻撃については、北朝鮮が日本に向けて弾道ミサイルを発射する可能性はほとんどない。日本列島は77箇所の米軍基地を置くアメリカの拠点だから、日本への攻撃があれば、韓国と日本から猛烈な反撃が行われ、北朝鮮は壊滅的な損害を被る。』
ということであり、北朝鮮が理性的である限り日本の市街地にミサイルをぶち込む可能性は極めて低いはずです。北朝鮮が理性を失った場合を想定するのであれば、どこに打ってくるか予想できないので、日本人全体が避難できるだけのシェルターを整備する必要が生じ、極めて非現実的です。
むしろ、日本のすべての原発に、パトリオットミサイルを配備すべきと思います。原発がターゲットになったら、実際にミサイルを撃ち込まれたときの被害が全国に及ぶからです。
また、少なくとも日本海側の原発については、敵特殊部隊の奇襲に備えるため、陸自による防御網を構築すべきでしょう。
《ロシア》
ロシアが日本の市街地にミサイルをぶち込むことを想定して、日本人全体が避難できるだけのシェルターを整備することも、極めて非現実的です。
《中国》
中国も、日本の市街地にミサイルをぶち込む事態はほとんど想定できません。
日本人全体のシェルターの整備より優先すべきは、日本の軍用機のシェルターです。
中国が空自AWACS模型を破壊 2022-07-16でも書いたように、
『中国が新疆ウイグル自治区の砂漠地帯に設置していた航空自衛隊の早期警戒管制機(AWACS)に似た構造物を破壊したことが分かった。日本経済新聞が衛星写真を複数の専門家と分析して確認した。日本を仮想標的とするミサイル攻撃の訓練に使った可能性がある。』
日本の防衛予算を対GDP比で1%から2%に上げたとき、対中国抑止力を確保するために何を充実すべきなのか、その答を、今回中国が直接教えてくれました。
『まずは、航空機、特にAWACS早期空中警戒管制機を守るための掩体壕(バンカー)を建設すべし。もちろんF-35、F-2戦闘機の掩体壕も。』
耐弾性の高い有効な掩体壕が1基100億円もする、というのは驚きですが、対GDP比で予算が1%も増えるのですから、その中で対応可能でしょう。