弁理士の日々

特許事務所で働く弁理士が、日常を語ります。

室屋義秀氏がエアレース年間総合優勝

2017-10-22 15:07:28 | 趣味・読書
室屋義秀がレッドブル・エアレース年間総合優勝 日本人初のタイトル獲得2017年10月16日 09時42分
『小型プロペラ機によるレッドブル・エアレースは15日、米インディアナ州インディアナポリスで今季最終第8戦が行われ、室屋義秀が今季4勝目を挙げて日本人初の年間総合優勝を果たした。
2009年から参戦し、通算6シーズン目となる44歳の室屋は16年に千葉市で行われた大会で初優勝。今季は米サンディエゴでの第2戦、千葉市での第3戦と連勝し、ドイツのラウジッツで行われた第7戦も制した。』(日経新聞

16日夕方のテレビニュースでこのことを知りました。レースは日本時間の16日未明に行われたようです。
昨年の幕張大会は、ライブで観戦し、見事優勝した様子をリアルタイムで観ていました。室屋選手が初優勝した大会です。
今年も、幕張大会で優勝したことは把握していましたが、ドイツでも3勝目を挙げ、そして最終戦のアメリカ大会で優勝して年間総合優勝を獲得するとは!。

去年の幕張大会後の報道でもそうだったのですが、大新聞での扱いは極めて冷淡です。
今年の年間総合優勝についても、新聞の全ページをなめるように探し、やっと掲載記事を見つけました。朝日新聞の16日夕刊に以下の記事が掲載されていました。
 
スポーツ欄で「スポーツ短信」扱いであり、活字も他より小さな活字が用いられています。記事の文言は、上記日経新聞の記事と一言一句同じ記事でした。共同通信から配信された記事をそのまま掲載しているのですね。

本日の私の発言は、エアレースでの室屋選手の活躍に極めて冷淡である日本の大新聞の扱いについて紹介することが目的でした。
室屋義秀の公式ホームページ

ところで、私が室屋さんについて初めて知ったのは2012年ですから、今から5年前です。その年の10月7日、福島県の山奥にある飛行場“ふくしまスカイパーク”に行って来ました。そこで開催された第三回全日本曲技飛行競技会を観覧するためです(ブログ記事)。
競技会の参加飛行機は一般人が操縦していると思いますが、それとは別に、お昼に「室屋義秀エアショー」が開催されました。下の写真が室屋氏が搭乗するEXTRA300Sです。
 
室屋義秀氏乗機

曲技飛行ということで動画にトライしたのですが・・・、残念なことにすべてピンぼけでした。
ということで、エアショーの最後、着陸後の地上でのパフォーマンスのみを静止画で撮影しました(下写真)。
  
室屋義秀氏 地上でのパフォーマンス

私の動画は失敗に終わりましたが、ユーチューブには映像がアップされていました。第三回全日本曲技飛行競技会(三日目-3)の中に、室屋氏のショーが収録されています。
飛行機を横向き(右翼を上、左翼を下)にして、さらに機首を上げ加減にして、滑走路ぎりぎりの低空を飛行する場面があります。これはどう考えても危険だと思うのですが、どうなんでしょうか。

私が見守る中で曲技飛行を演じた2012年当時、すでに室屋氏はエアレースに参加していたのですね。それからも実績を積み上げ、よくぞ本年、8戦のうちの4戦で優勝して年間総合優勝を勝ち取ったものです。

これからも安全には気をつけて、さらにご活躍ください。
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作家の新井素子さんとオアシス・親指シフト

2017-10-09 11:06:09 | 趣味・読書
日経新聞の夕刊最終ページに「こころの玉手箱」というコラムがあります。毎週月曜から金曜まで、一人の著者が連続で記事を書いています。
10月2日からの5日間は、作家の新井素子さんでした。
第2回、10月3日の記事では、写真として「オアシスのマグカップ」が掲載されています。OASYSとあります。OASISなら砂漠のオアシスですが、OASYSというと・・・、これは富士通製のワープロ専用機「オアシス」を意味します。さて。


読んでみると、たしかにワープロのオアシスでした。
35年前に、新井さんはワープロのオアシスを購入し、マグカップはそのときのおまけだったとのことです。35年前というと1982年(昭和57)ですか。30万円で購入したと記事にあります。
ネット上では、1982年のマイオアシスは30万円では買えず、70万円ぐらいしたのではないか、という意見が多くありました。

記事の最後は親指シフトに関してです。
『そんでもって、私は、未だに、オアシスと親指シフトを使い続けている。いや、使ってみると、これは日本語を書くのに本当に適しているシステムなのだ。
ただ、特殊なキーボードが必要であり、日本語を書く以外のことはあんまり得意ではないので・・・今では親指シフト、扱っている店が、ほぼ、ない。
でも、奇蹟のマグカップと同じで、親指シフトにも、是非、是非、生き残り続けて欲しい。
切実に私は願っている。』

親指シフトについて説明しましょう。
パソコンでの日本語キー入力は、現在ローマ字入力がほとんどであり、一部にJISかな入力が使われていると思います。
下の写真が、私が使っている親指シフトキーボード(Rboard Pro for PC)です。

キーの最下段、左からCtrl - Alt - E/Jと並んだその右の無印が左親指キー、さらにその右が右親指キーです。
文字入力の各キーに、ひらがなが2種類配列されているのが、キーの刻印からわかります。普通に「J」のキーを押すと下の刻印の「と」が入力がされます。また、右親指キーと「J」を同時に押すと上の刻印の「お」が入力される、というのが親指シフトです。
日本語入力が得意であり、文筆業の方には今でも愛用者が多いようです。
まずは今回の新井素子さんです。
姫野カオルコさんも親指ユーザーであり、こちらで記事にしました。

弁理士も明細書執筆が仕事であり、文筆業のようなものです。親指シフトが最もふさわしい職種の一つと思うのですが、私が勤める事務所を含め、親指シフトを使っている弁理士は私以外におりません。残念なことです。

現在のところ、親指シフトはまだ絶滅には至っていません。いろいろ工夫をすれば、パソコンを親指シフト環境で使うことが可能です。何とか私がパソコンを使う間だけでも、絶滅せずに生き残って欲しいと思っています。

ところで、私が最初に購入したワープロ専用機は、オアシスLite F(詳しくはこちら)で、1985年頃です。新井素子さんがオアシスを購入した数年後ですね。本体(ディスクなし)が10万円前後、さらにフロッピードライブ、プリンターを込みで購入したら50万円前後だったと思います。本体はノートタイプで、液晶は狭く、文章が4行しか表示されませんでした。
その頃、「日本はワープロの出現により、日本語入力環境に革命が起こるだろう。100年前に英語圏でタイプライターの出現で革命が起きたと同様に。そこで自分も、ワープロを極めよう。」と考え、入力タイプをどれにするか比較検討しました。当時、親指シフトがベストであるとの結論にいたり、オアシスLite Fを購入し、その日からタッチタイプの練習を開始したというわけです。

新井さんは1960年生まれとありますから、最初にオアシスを購入したとき、まだ22才ですか。デビューしたての若い頃、よく思い切って高価なワープロを購入したものと感心しました。
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白駒の池・高見石ハイキング

2017-10-08 13:20:01 | 趣味・読書
9月31日~10月1日、八ヶ岳周辺の白駒の池と高見石を訪問してきました。
自宅から車で出かけ、1日目に白駒の池と高見石をまわり、宿泊はダイヤモンド八ケ岳美術館ソサエティです。
同じ9月にでかけた入笠山ハイキング飯盛山ハイキングと同じようなスタイルです。

八ヶ岳ソサエティを根拠地として簡単に訪問できるハイキングコースを見つくろっています。当初は、このタイミングで美し森山を計画していたのですが、高見石は標高が2000m超と高いので、あまりに寒くなる前に訪問しようと、順番を入れ替えたものです。

計画当初は、麦草峠の駐車場に車を駐め、簡単に往復するつもりでした。しかし調べていくと、白駒の池が紅葉の名所として知られていることに気づきました。そして、10月初めはもう紅葉の季節です。麦草峠も白駒の池も、駐車場は朝早くから満車になってしまいそうです。
小海線の松原湖付近から白駒の池に向かう県道沿い、小海リエックスホテルの駐車場に車を駐め、そこから白駒の池まで無料のシャトルバスを利用できます(7~10月の土日祝日)。それを利用することにしました。10時から30分間隔で、午前の部は11時半までです。
東京の自宅を7時過ぎにスタートしました。途中は比較的順調で、10時半発のシャトルバスに乗ることができました。
シャトルバスが白駒の池入口に到着すると、路上には駐車場待ちの車が5~6台列をなしていました。取りあえずはシャトルバスを利用して正解でした。

予定としては、白駒の池入口(2096m)をスタートし、まず白駒の池を一周し、それから高見石(2271m)に上り、さらに丸山(2330m)まで登って、麦草峠(2119m)におり、白駒の池入口に戻る計画です。

 
駐車場から白駒の池への入口                   白駒の池へ向かう樹林の中

樹林の中をなだらかに上り(右上写真)、白駒の池に到着します。池周回の道路は、木の板を渡した木道の上をたどります。苔を保護するためでしょうか。
ネット情報では「白駒の池の紅葉は見ごろ」ということでしたが、水辺すぐ近くの木は赤くなってきているものの、まだ最盛期とは言えない状況でした(下写真)。


白駒の池

池を3/4周したところに白駒荘があります。そこでトイレを借り(百円)、高見石に向かって上り始めました。高見石までの標高差は200m弱のはずですが、道は大きな石(直径50cmまたはそれ以上)がごろごろと行きてを遮るように転がっています。石の間を縫って歩くのですが、足に相当の負荷がかかりました。

《高見石》
やっとのことで高見石小屋に到着しました。小屋のすぐ横を進むと、高見石そのものに至るようです。
高見石の名前の由来ですが、行ってみてわかりました。大きさが1~3mもあろうかという大岩が、高さで20~30mもあるでしょうか、うずたかく積み上がっているのです(下写真)。岩と岩の間は当然に隙間になっていますから、歩いて渡れる経路は限られています。岩に塗られた赤丸を頼りに登っていきました。



若い頃だったら、この程度の岩山の特に上りでない部分では、ほとんど手を使わずに二本足で歩くことができました。しかし、歳のせいでしょうか、手をつきながらでないと恐ろしくて岩から岩へと移ることができません。



頂点に到着すると、眼下に白駒の池が見えています(下写真)。
白駒の池の左側彼方に見える平野は、方角からいうと佐久盆地ですね。地図と引き比べると、左端の彼方は浅間山の方向です。写真に見えている峰の一つがはたして浅間山なのかどうか、確認できません。
白駒の池の彼方に見える山塊は、荒船山山塊のようですが、どのピークが何山なのか、確認できませんでした。


高見石から白駒の池

左下の写真は、北方向、横岳、縞枯山、茶臼山の方角だと思うのですが、どのピークがどの山かやはり確認できませんでした。

 
高見石から北方向                         高見石頂上にて

高見石の岩塊ピークを降り、高見石小屋の前で昼食にします。コンビニおむすびです。
予定では、ここからさらに丸山に登り、麦草峠におり、白駒の池入口に戻る予定でした。しかし、ここまでの上りで疲れ果ててしまい、さらに標高差100mを登る元気がありません。また、帰りのシャトルバスの予定を考えると、ここから真っ直ぐに降りた方が無難なようです。
上りルートとは異なる、北側の道を降りることにしました。上りと同じような岩塊の道だと閉口するな、と案じていたのですが、こちらの道にはほとんど大きな岩塊がありません。非常に歩きやすいです。事前に知っていれば、こちらの道を上ってきたことでしょう。次回チャンスがあれば、白駒の池周回をパスして、この道を使って上ることにしましょう。

白駒の池入口に到着すると、2時30分発のシャトルバスに間に合いました。シャトルバスで小海リエックスホテルに戻り、そこから車でダイヤモンド八ケ岳美術館ソサエティに向かいます。この間、私は頭痛と車酔いで酷い目になったのですが、省略します。

ソサエティのエレベータの中の案内で気づいたのですが、本日の夜9時から、天体観測の集いが催されるようです。要予約とあったので、電話で予約を入れました。

ソサエティのブログ記事に、天体観測ガイドについて記されています。2014年の記事ですが、今回われわれが参加したのも同じ催しでした。内容は「天体観測ガイド」に明らかです。案内人は田中智さんという方のようです。

9時になりました。集合場所のラウンジに向かいました。外は寒いはずなので、持ってきた防寒具とレインコートを全部着込みました。
ここで、案内人の方から説明を受け、そのあと皆でソサエティの裏庭へ移動します。本日は、月齢8日くらいの月が出ており、星座観測にはその点で不利です。快晴なのですが、恐らく3等星くらいまでしか見えていないでしょう。「満天の降るような星」を見ることはできませんでしたが、逆に星座を確認するにはこのくらいの数が適切です。満天の星が見えてしまうと、どれが白鳥座か、見分けることが難しくなるからです。

田中さんは、手に持ったレーザービームのような道具で空を指し示します。空気は澄んでいるはずなのですが、レーザーの光線が夜空に見え、今説明を受けている星がどの星なのか、はっきりとわかります。
この時期は、夏の星座であること座(ベガ)、わし座(アルタイル)、はくちょう座(デネブ)が形成する夏の大三角と、ペガサス座、アンドロメダ座が形成する秋の大方形が共に見えています。北方では、北斗七星は山陰に隠れ、カシオペア座が見えています。カシオペア座の下のケフェウス座の五角形も確認できます。案内人によると、はくちょう座からカシオペア座を貫く天の川が見えているとのことですが、私にはよくわかりませんでした。
南の空には、2つの星が見えます。先生によると、右は南のうお座のフォーマルハウト、左は忘れてしまいました。

下の写真は、天体観測で用いられた望遠鏡です。普段は写真のようにソサエティのホールに飾ってあります。
口径の大きい黒い望遠鏡は自動追尾型で、最初はアンドロメダ大星雲、後半は海王星を見せてくれました。私は後半しか観ていませんが、たしかに青い海王星を確認できました。
白い望遠鏡は自動追尾ではありません。月の全景を見せてもらいました。8日月ですから、月の半分が見えています。私の知っているクレーター(チコ、コペルニクス、ケプラー)は見えませんでした。

その他のツールとして、田中さん自作の星座観察用双眼鏡も使わせてもらいました。倍率が2倍で、口径が大きいので、星座を確認しつつ暗い星まで見ることができます。

 
望遠鏡(ソサエティのホールに展示)

今回は、たまたま天体観察の日に当たり、かつ晴天だったので、幸運にも星空観察の機会を得ることができました。

翌10月1日の朝も快晴です。今回宿泊した部屋は、ベランダから南アルプスの全景を眺めることができました。

《朝のソサエティからの遠望》

南アルプス

上の写真で、中央やや右の一番高い峰は甲斐駒ヶ岳です。ここからでは、仙丈ヶ岳はちょうど甲斐駒ヶ岳の向こうに隠れてしまうのですね。
左1/4付近のピークが北岳です。北岳の左は、ここから見ると北岳よりも高く見えますが、実際には北岳より低い鳳凰三山の山塊です。


右の奥が北岳、中央が鳳凰三山(左から薬師ヶ岳、観音岳、地蔵岳)

上の写真で、中央にポチッと尖りが見えるのは、地蔵岳頂上の岩頭でしょう。左1/6付近の鞍部は、夜叉神峠になるのでしょうか。鳳凰三山には昔2回登りました。北岳はまだです。下写真の甲斐駒ヶ岳にもまだ登っていません。


甲斐駒ヶ岳

ここダイヤモンド八ケ岳美術館ソサエティは、てっぺんに展望台があります。そこに登ってみました。残念ながら四方がガラス窓に囲まれていまして、ガラス窓越しに写真を撮るのでガラスの反射が映り込んでいます。下の写真は、南アルプスの南端までを写し込んでみました。

南アルプス全景

この展望台からは、南東方向に茅ヶ岳(1704m)が見えています(左下写真)。独立峰なので高く見えますね。
富士山が見えるはずの方向に注目したら、雲の上に頂上のみが見えていました(右下写真)。
 
茅ヶ岳                         雲の上に富士山の頂上

ここソサエティからの八ヶ岳は、レストラン前の庭から撮りました(下写真)。
中央が赤岳だと思っていたのですが、違うかもしれません。中央が編み笠山、その右が権現岳、そして右端にちょこっと見えるピークが赤岳かもしれません。


八ヶ岳

帰途、中央高速の長坂インターに入る手前のスーパーで買い物をする予定にしていました。スーパーだから、9時か9時半には開店しているだろう、と予測して9時半頃に到着したのですが、まだ閉店中です。何と、昨日までは9時開店でしたが、本日から10時開店に変更になったということです。こんなこともあるのですね。
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