弁理士の日々

特許事務所で働く弁理士が、日常を語ります。

山口でのアマチュア無線活動

2016-04-24 15:36:06 | 趣味・読書
前報でも紹介したように、私は1990年頃、山口県でコールサインJJ4MGJでアマチュア無線局を開局し、CW(モールス)通信を楽しんでいました。そのときのことを思い出してみます。

私がアマチュア無線資格試験に挑戦したのは1990年頃です。大部分のアマチュア無線従事者は、4級の資格を取得しています。しかし、4級では、小学生でも取れるとあっておもしろくありません。そこで3級にトライすることにしました。3級は何が違うかというと、モールス符号の実技があるのです。スピーカーから流れるモールス信号(アルファベット、1分間25文字)を聞き、書き取るのです。
3級はモールスのスピードも遅いので、何とか合格することができました。

当時の3級アマの試験では毎分25文字の聞き取りテストがありましたが、この速度で聞き取りができれば、同じ速度での打鍵は間違いなくできるでしょう。

前報で紹介したように、ミズホ通信 ピコ21Sという2ワットのトランシーバー(左下写真)を使用することとしました。周波数21MHzです。アンテナとしては、2階の軒先を支点として逆V型にワイヤーを張る逆Vアンテナにしました。さらに右下写真に示す電鍵を購入し、準備は完了しました。

  
ピコ21S                               電鍵

ここで電波の伝搬について説明しましょう。
電波は直進し、一方で地球は丸いですから、遠方の地には電波が届きません。
一方、地球の上空には電離層が存在します。電波は電離層で吸収されたり反射したり透過したりします。低周波の電波は吸収され、高周波の電波は透過し、その中間の周波数の電波が反射します。短波といわれる周波数領域の電波は電離層で反射し、地表でも反射し、これを繰り返して地球の裏側まで電波が届くことがあるのです。
私が採用した周波数21MHzというのが短波で、3級アマに許可されている周波数としては最も遠距離通信に適しています。

電離層というのは、太陽から降り注ぐX線などによって大気が電離してできるので、昼間や夏は強く、夜や冬は弱くなるという変化をします。また、太陽の活動は11年周期で強弱を繰り返し、太陽の活動が強い時期には電離層が強力です。このようなもろもろの要因で電離層状態が変化するので、時期毎、時間毎に、交信できる地域が変動します。
総合的には、夏は電離層が強すぎ、冬は弱すぎ、短波通信には適しません。春秋が遠距離通信の季節であり、かつ11年周期の太陽活動の最盛期が好適です。私がアマチュア無線を開始した時期は、ちょうど太陽活動活発期の秋でした。

私が使った21MHzの短波が電離層で反射するといっても、電離層に入射する角度が大きすぎると電離層を透過してしまい、反射しません。ほとんど入射角ゼロ近くの場合にやっと反射する程度です。
私がいた中国地方と例えば関東との間で通信しようとすると、電離層入射角がやや大きすぎ、反射してくれません。一方、相手が北海道であると、入射角が小さくなるので、電波が反射し、地表に戻ってきます。
そのため、私のトランシーバーに入ってくる電波は、大部分が北海道からのものだったのです。

しかし聞こえてくるモールス通信は、私が送受信可能な速度(1分間に25文字)よりは当然速く、読取り不可能です。これではせっかく開局したものの仲間に入れません。
仕方がないので、読取り速度を向上するための訓練です。パソコンのフリーソフトで、自分の与えたアルファベット文字列を指定した速度でモールス符号としてスピーカーから音を出すソフトがありました。それを用いて1分間40文字を超える聞き取り能力に達しました。
アマチュア無線でモールス通信をする場合、こちらの技能の方が低ければ、相手はこちらが打つスピードに合わせて打ってくれます。ですから、こちらが、自分が聞き取れる速度で送信すれば、それに合わせて打ってくれた相手の通信を自分も聞き取れるというわけです。
ということで無事にモールス通信にデビューを果たし、主に北海道の相手と交信しました。

ある日、こちらがコールサインを打ってだれかの応答を待っていると、かすかに「・・--・・」という応答が聞こえます。「?」という意味です。
もう一度打ちます。また「?」。3回目でやっと相手は私の通信を了解したらしく、相手のコールサインが返ってきました。それが何とオーストラリアのブリスベーンからだったのです。
こうして、2ワットのトランシーバと逆Vアンテナという貧弱な設備で、遠い別の大陸と交信することができました。

こうなると欲が出てきます。「すべての大陸の相手と交信したい!」
ちょうど11年周期の太陽活動が最も活発な時期に入っており、全世界と交信するには絶好のシーズンです。

しかし2ワット+逆Vではこれ以上遠くの相手とは無理です。私は3アマ(3級アマチュア)ですから出力25ワットまでOKです。そこで、トランシーバの2ワットを25ワットに増幅する増幅アンプを自作することにしました。雑誌に自作記事が載っていたので、それを参考に秋葉原で部品を揃え、何とか完成しました。電源と出力測定器は完成品を購入せざるを得ません。出力を25ワットに調整し、免許も更新しました。出力を上げるとご近所のテレビや電話に障害が入るおそれがあるので、ご近所にご挨拶しました。

まずはモーリシャス(アフリカ)と交信でき、次いでフィンランド(ヨーロッパ)、アルゼンチン(南米)とも交信が完了しました。北米となかなか繋がらず、電離層の様子を見ながら早朝にトライしたりしてやっと交信に成功しました。
こうして6大陸と交信を完了し、世界アマチュア無線連盟からWAC(Worked All Continents)という賞状を獲得しました。1992年のことです。

 
WACの賞状

当時の私のシャックを写した銀塩写真がありましたので、デジカメで撮り直しました(下写真)。自作の棚のなかにピコ21Sトランシーバーを収納し、ピコ21Sの右隣はCWセミブレークイン・サイドトーン装置CW-2S、最上部の黒いケースは自作の回路(CWフィルター)です。リニアアンプ(増幅アンプ)はデスクの向こう側にちょっとだけ見えているアルミ箱です。リニアアンプ用の安定化電源は机の下に置いてあります。
 
 
上写真、右下にパソコンが見えます。わが家で最初に購入したパソコンで、NECのPC-9801RA2です。ウィキによると、
『PC-9801RA/RX前期 1988年7月(RA)/9月(RX)5インチFDD搭載、大型筐体、FM音源なし。CPUはRA2/5が80386DX/16MHz+V30/8MHz、RXが80286/12MHz+V30/8MHzを搭載。RA5は固定ディスクドライブ(SASI HDD、容量40MB)を、RX4は固定ディスクドライブ(SASI HDD、容量20MB)を搭載。』
とあります。もちろん、当時ですからMS-DOS(16ビット)です。このマシンはCPUが80386で、内部アーキテクチャが32ビットであったため、MS-DOS(16ビット)を超える32ビットの機能を実現できました。メモリープロ386でさんざん遊んだものです。
パソコンの上、自作棚に乗っているのは、ドットインパクトプリンターです。
パソコンのモニターに表示されているのは、アマチュア無線のログ管理ソフトであるTurbo HAMLOGの入力画面ですね。
当時、Turbo HAMLOGをNifty-serveのデータライブラリで見つけてパソコンにインストールし、ソフトの作者の方に連絡を取りました。作者の方は、「誰かが勝手にNifty-serveにアップロードしたのでしょう。私はNifty-serveに加入していません」と最初は乗り気でありませんでした。しかし、そのうちNifty-serveに参加され、ついにはNifty-serveを舞台としてTurbo HAMLOGが大進化を遂げたのでした。ひょっとすると、私がTurbo HAMLOGのNifty-serveにおける大進化の陰の仕掛け人だったかもしれません。

それから、上写真に写っているパソコンのキーボードは、MS-DOSマシン用に私が使っていた親指シフトキーボード(確か親指君)です。
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熊本地震への救援活動

2016-04-18 19:02:31 | 歴史・社会
熊本地震でお亡くなりになった方々のご冥福をお祈りします。また、避難生活を続けておられる方々にお見舞い申し上げます。

週末のテレビで終日映し出される現地の映像で納得できないことがあります。
避難所に自衛隊の給水車が到着し、給水車の蛇口からペットボトルに1本1本給水して手渡しています。水を受け取るための人たちが、延々と行列して待っています。
また、自衛隊の炊き出しで、2~3名の自衛隊員がおにぎりを作り、それを受け取るために延々と行列して待っています。数時間の待ち時間だといいます。

まず給水について
今回の地震は日本国内での事象です。避難民に給水するのに、なぜ自衛隊の給水車なのでしょうか。水のペットボトルのカートンを大量に輸送し、現地避難所でペットボトルを配った方が、圧倒的に効率的です。受け取るための待ち行列などできません。
「運搬手段がない」という言い訳でしょうか。
まず、九州の被災していない地域かつ鉄道や道路が機能している地域において、水のペットボトルはいくらでも集めることができるはずです。そこでペットボトルを大量に集めた上で、鉄道や道路で運搬できる地域のうちで最も熊本に近い箇所にデポ基地を設営し、デポ基地と被災地の間については、陸上自衛隊の輸送用ヘリで大量に運搬できるはずです。例えば、陸上自衛隊は輸送用ヘリCH-47チヌークを55機保有しています。1回の輸送能力は10トン前後あるようです。CH-47チヌークでピストン輸送すれば、すべての避難所に十分なペットボトルを輸送することに問題はないと思われます。
今回のトモダチ作戦では米軍からオスプレイが応援にやってくるということです。オスプレイは航続距離も長いですから、例えば自衛隊の岩国基地に補給デポ基地を設営し、ここから被災地の各避難所に大量の物資を輸送ずることができるでしょう。

次に炊き出しです。
白米の炊飯は、自衛隊の野戦炊飯施設で大量に炊きあげることができそうです。問題は炊きあがった白米の小分けです。これについては、家庭用の鍋がいくつかあれば、炊きあがった白米を鍋に分け、鍋からの小分けについては避難している方々が大勢で取りかかれば、あっという間にできるはずです。

私は以上のような感想をいだくのですが、テレビニュースを見ていてもこのようなコメントにはお目にかかれません。
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G7外相会合の声明・宣言のポイント

2016-04-12 20:41:56 | 歴史・社会
4月12日日経新聞朝刊には、「G7外相会合の声明・宣言のポイント」について以下のように報じています。
【共同声明】
○テロ対策に強調して取り組む具体策を5月の伊勢志摩サミットで策定
○北朝鮮の核実験や弾道ミサイル発射を最も強い表現で非難
【広島宣言】
○広島・長崎は原爆で極めて甚大な壊滅と非人道的な苦難という結末を経験
○政治指導者は広島や長崎を訪れ、深く心を揺さぶられた。他の人々の訪問を希望
【海洋安全保障に関する声明】
○東シナ海や南シナ海の状況を懸念。現状を変更する一方的行動に強い反対
○紛争の平和的解決を追求し、拘束力を有する裁判所の決定の完全履行を要求

新聞記事では、最後の【海洋安全保障に関する声明】についてさほど注目していません。

G7外相会合の直後、11日のBSフジ・プライムニュースを見ました。
『30分拡大SP①佐藤優 山内昌之が危機総点検』(前編後編
この中で、G7外相会合の声明に関して、お二人は以下のように述べていました。
『佐藤:最も重要なのは、東・南シナ海の状況に関してきちんとクレームを付けたということだ。なぜならばこれは、日本とアメリカは関心があるが、ドイツもイタリアもどうでもいいと思っている。特にドイツ・イタリア・フランスからすれば金持ち喧嘩せずで何も中国との間に問題を抱えているわけではない。そこをきちんと言わせたということは日本の政治力だと思う。
山内:今回東シナ海や南シナ海についてこういう文言が入れられて、ヨーロッパ各国がこれを受けざるを得なかったのは、日本政府の外交がきちっとある意味で問題について処理していたからできたんであって、その前提がなければこれがG7で合意事項とはならなかったことを見ておかなければいけない。』

山内先生も佐藤氏も、日本の外交の成果を高く評価しています。そうだったのですね。
番組のハイライト動画には収録されていませんでしたが、山内先生は上記発言の後、2014年11月7日、中国の楊潔?国務委員と谷内正太郎国家安全保障局長の会談で合意した「4つの原則共通認識」について触れていました。特にその中の
『3 双方は,尖閣諸島等東シナ海の海域において近年緊張状態が生じていることについて異なる見解を有していると認識し,対話と協議を通じて,情勢の悪化を防ぐとともに,危機管理メカニズムを構築し,不測の事態の発生を回避することで意見の一致をみた。』について言及し、日本が中国と妥協せずに外交を行っていることが、今回のG7外相会合声明に結びついているとのご認識でした。
こうしてみると、今の安倍政権で谷内正太郎氏が果たしている役割は大きなものがあります。

そして、今回G7の【海洋安全保障に関する声明】が中国に与えた影響は確かにあったようです。
「G7の将来に役立たず」=外相会合声明に不快感―中国
時事通信 4月11日(月)19時30分配信
『先進7カ国(G7)外相会合の声明に、東・南シナ海の状況に対する懸念と一方的行動への反対が明記されたことについて、中国外務省の陸慷報道局長は11日の記者会見で、G7が一部の国の私利によって動かされるなら「G7自身の影響や役割、将来の発展に必ずしも役立たないだろう」と述べ、不快感を表明した。
 陸局長は「一部の国がつくり出し、宣伝している問題は、平和や発展、安定を求める地域の国の願いを変えることはできない」と強調。中国の強引な海洋進出に懸念を強める日米などの姿勢を批判した。』

ところで、山内昌之先生と佐藤優氏ですが、今年1月にも同じプライムニュースにお二人で登場していました。
佐藤優・山内昌之登場 2016年世界情勢と日本』2016年1月5日(火)
この番組は私も見た記憶があります。印象に残るご発言が多々ありました。
そして、最近読んだお二人の共著『新・地政学 - 「第三次世界大戦」を読み解く (中公新書ラクレ)』の山内先生のあとがきによると、この番組の2時間で佐藤氏と語り合ったことはとても印象深かったようです。この本が生まれる契機になったかもしれません。
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若い貧困女性が激増している?!

2016-04-10 13:28:49 | 歴史・社会
ダイヤモンドオンライン(DOL)『普通の女子大生が売春! 女性の貧困はここまできた
清談社 2016年4月8日
「『熟年 売春アラフォー女子の貧困の現実』(ミリオン出版)で中年女性の売春格差を訴える中村淳彦氏。社会学的見地から「女の業」を描いた初エッセイ集『こじらせ女子の日常』(宝島社)が話題の北条かや氏。2人の気鋭ライターが女性の貧困問題を考える。」

ネットでこの記事を読みました。最近の若い女性、特に女子大生に、一体何が起こっているのでしょうか。記事の中から、気になった部分をピックアップしてみました。
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《有利子奨学金と女子大生の貧困》
中村 近年は有利子奨学金で貧困に陥る女子大生が問題になっている。親の世帯収入が90年代後半に比べて3割くらい減っている。現役女子大生が風俗でアルバイトするのも、当たり前の状況。
中村 第二種奨学金は、日本学生支援機構に貧乏人と認められれば、借金できるという制度。貧乏だからお金が借りられるという、とんでもない仕組み。
北条 卒業して新社会人になる頃には400~900万円の借金を背負っているという。
中村 ただ大卒の学歴が欲しいからとか、モラトリアム期間を過ごしたいからといった理由で、偏差値が低く就職が厳しい、いわゆる「Fラン大学」に行くのはリスクが高すぎる。

《女子大生と風俗・売春》
中村 風俗とか売春する女性たちの取材を介して奨学金問題を知った。近年はあきらかに普通の子たちがお金の問題で、アダルト仕事をやるようになっている。ちょっとおかしいなと思ったのが2005年くらい、普通の子が多すぎると気づいたのが2010年。それまで多かった病んでいるような子の割合が激減した。
中村 今の女子大生で風俗をやってる子は、北条さんみたいな人が多い印象。北条さんみたいな真面目な人ほどカラダ使って肉体労働するって傾向がある。ただし、思ったほど稼げない。そして根が真面目なので、もうどうしていいかわからなくなる。

《売春しても貧困から抜け出せない》
中村 貧困層の女性が売春しても生活費すら稼げないっていう状況は、本当にまずい。この数年間は売春したい女性が多すぎてデフレが起こっている状態。売春をしても生活保護水準を割る人がいる。
北条 売春しても月に10万レベルだと完全に貧困ライン。それこそスーパーのレジ打っているほうがマシという。
北条 風俗をやめたとして、他に選択肢のない人はどうやって生活すればいいのか。
北条 貧困率もじりじり上がってきたけど、最近は激増と言ってもいいレベル。この数年でここまで底が抜けた感じがある。

《売春から抜け出せない実態》
中村 北条さんの年代より上は、貧乏人とか底辺の人は自覚があった気がする。自分が不幸だとか貧困とか。でも今の若い子たちはそういう自覚がない。

北条 女性の1人は厳しい。共働きのリスクヘッジは最高に優れているというのが現実。結婚してパートナー男性に頼って一緒に生物役割分業を適度にしつつ、生きていける女性が、結局最強。
北条 そういう女性は羨ましいと思うが。私みたいな中途半端な独身フリーランスがいちばんタチ悪い。考えすぎて、現状を受け入れられなくて転職とか繰り返していくと貧困に陥りやすくなる。
---引用終わり-------------------------------

まず、「Fラン(Fランク)大学」という言葉をはじめて見たので、Yourpediaで調べてみました。なるほど。最近の大学生の実態がより一層わかりました。

日本の大学進学率はずいぶん前から50%を超えています。最近はさらに、少子化のため、進学希望者数に対して大学受け入れ可能人数が上回るという事態が加速し、誰でも無試験で入学できる大学が増加したのでしょう。
さらにこの10年ほどの間に大きな変化が起きているのかもしれません。大きな変化とは、「以前だったら高卒で就職しただろう若者も、上記いわゆるFラン大学に進学しているのかもしれません。有利子の奨学金を借りて。

今回取り上げた上記DOL(ダイヤモンドオンライン)記事、それとYourpediaの記載内容に共通する状況として、Fラン大学を卒業しても、就職先としてはブラック企業、次いでフリーター、製造の派遣社員ですらかなり優秀な部類といいます。奨学金の名目で借りた借金400~900万円の返済が困難であろうことは容易に推測できます。
なぜこのようなことになってしまうのでしょうか。
DOL記事の中村氏の発言によれば、『ただ大卒の学歴が欲しいからとか、モラトリアム期間を過ごしたいからといった理由で、偏差値が低く就職が厳しい、いわゆる「Fラン大学」に行くのはリスクが高すぎる。』ということです。また、Yourpediaの内容によれば、高校時代に本人と親は高卒で就職するつもりだったのに、高校の進路指導の先生が、安直にFラン大学進学と有利子奨学金での借金を勧めた結果である、ということです。

以上は男子と女子に共通する事象の筈ですが、今回のDOL記事は女子大生特有の問題について語られています。
まともな就職が困難である大学を卒業し、その時点で返しきれない借金を抱えた女子にとって、逃げ込む先は風俗や売春しかない、という実態だといいます。それもここ5~10年の現象として。

いつの時代でも、どんな人にとっても、自分が住む社会の中でまともな生活を送ろうとするとき、まともな生活をするための糧を得ていく必要があります。そしてそのために、糧が得られる「居場所」を探しだし、その居場所で必要とされる対応を行うことによってそこに居続ける努力をするものです。現代社会であれば、ごく一般的な「居場所」は「会社員」であり、女子であれば「結婚して専業主婦」もメジャーな「居場所」の一つです。親が頼れればニートも「居場所」のひとつになりますが、親が頼れなければそれもできません。

もちろん、女子にとって風俗・売春も「居場所」の一つですが、普通に考えれば、とことん追い込まれない限り選択したくない居場所の筈です。ここ5~10年のうちに、「ごく普通の子」がなぜこのような居場所を選択するようになったのか。
ひょっとして、大卒のプライドが邪魔をして、ガテン系や現業の職に就くのがいやであり、それよりましという価値観かつごく短期的な救済措置のつもりで、風俗・売春に向かっているのかもしれません。

戦前の、遊郭に身売りされた娼妓と対比してみます。身売りされた娼妓は自分の意思でそこから抜け出す自由がなかったのに対比して、現代の女子は、風俗・売春に身を染めてもいつでも自由意思で抜け出せる、という点が異なっているように思われます。しかし、奨学金という借金を抱え、売春を続けない限り借金が返済できないのであれば、昔の身売りされた娼妓と本質的には異ならないのかもしれません。
遊郭に身売りされた娼妓は、東北地方の冷害により、実家の家族全員が餓死の危機に瀕したとき、家族が餓死するぐらいなら自分の娘を身売りしよう、ということで、前借りをして身売りし、その前借りを返済する年季が明けるまでは抜け出す自由がありませんでした(山下文男著「昭和東北大凶作」)。それと比較すると、現代の女子は、自分が大卒の資格を得るためにした借金が原因で、返済が済むまで抜け出すことができないという違いがあるのみです。

身売りされた娼妓(従軍慰安婦も同じでしょうか)が、年季が明けて自由になるといっても、雇い主が悪徳であれば、知らないうちに借金がかさんでいつまで経っても返済できず、抜けることができない、ということはあり得ます。
現代ではどうかというと、上記DOL記事によると、「この数年間は売春したい女性が多すぎてデフレが起こっている状態。売春をしても生活保護水準を割る人がいる。」ということです。いつまで経っても借金が返済できないという結果を見れば、昔の娼妓が悪徳雇い主に騙されている状況と同じかもしれません。

ところで、DOL対談の一方である北条かや氏とはどんな人だろうかと、北条氏が著者である本についてアマゾンで調べてみました。3冊調べたのですが、いずれも、付けられたカスタマーレビューが酷いことになっていますね。5ポイント中1ポイントとの評価(最低)が大部分でした。取りあえず、著書の購入は見合わせましたが、一体どういうことになっているのでしょうか。
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アマチュア無線局開局

2016-04-05 23:37:40 | 趣味・読書
私がアマチュア無線技士の資格を取得したのは平成2年(1990)でしたから、もう24年前です。第三級アマチュア無線技士でした。その1年後には第二級アマチュア無線技士も取得し、いわゆる2アマを持っています。
資格取得からほどなく、アマチュア無線局を開局しました。資格取得当時は山口県に住んでおり、私のコールサインとして
JJ4MGJ
が付与されました。

アマチュア無線局のコールサインは、原則として
J○△○○○
となります。○はアルファベット、△は数字です。
3桁目の数字は、地方ごとに定まります。関東地方は1、中国地方は4、そのため、私のコールサインの3桁目が4になっているのです。
コールサインは、付与順にアルファベットがふられます。例えば関東地方であれば、おそらくですが、当初は数字の後がアルファベット2桁であり、
JA1AA(付近)から始まり、順にJA1ZZ(付近)まで付与され、その後に数字の後が3桁になり、
JA1AAA(付近)からJA1ZZZ(付近)まで付与されます。そしてその後は、2桁目のAがその次のアルファベットに変わる、という具合です。

私が山口で開局した当時は、中国地方は2桁目がJだったわけです。しかし、関東地方は開局数がべらぼうに多かったのでしょう、先頭がJで始まるコールサインを使い果たしてしまい、たしか「7J」で始まるヘンテコなコールサインが付与されていました。

平成7年に山口から関東に引っ越してきました。私は3桁目が「4」であるコールサインには特に愛着がなかったので、無線局免許の更新をせず、廃止となりました。
また、関東でも7Jで始まるコールサインがほしいとも思いませんでした。

最近になって、関東地方でもJ○1○○○コールサインが取得できるらしいことを知りました。廃止になって使われていないコールサインを、新しく取得する人に使わせるようになったようです。
それなら、J○1○○○が取得できる今のうちに、私も関東でアマチュア局を開局しようか、と思うに至りました。

ネット上で調べたところ、どうもオンラインで免許申請ができるようです。具体的には、
総務省 電波利用 電子申請・届出システム Lite
で手続を行います。
まずは、新規ユーザ登録に行き、2アマの免許証番号その他を入力すると、自宅宛にIDと初期パスワードが記載された葉書が届きました。次に、このIDを用いて、同じ届出システムで開局申請を行います。

アマチュア局を開局するためには、使用する無線機器を登録する必要があります。私は、24年前に山口で開局していたときに使用した無線機器をそのままこちらでも使うことにしました。ミズホ通信 ピコ21Sというトランシーバーです。使用する周波数帯域は21MHz、出力2Wです。アンテナも、山口のときと同じワイヤーアンテナである、逆Vアンテナを選択しました。
ここで、技術基準適合証明を受けていない機器(JARL登録機種、自作機、改造機等)にて申請する場合は、保証認定又は落成検査を受ける必要があります。私のピコ21Sは、技術基準適合証明を受けていませんが、JARL登録機種に該当するようです。この場合、有料ですが、日本アマチュア無線振興協会(JARD)又はTSS株式会社で保証認定してもらえます。私は日本アマチュア無線振興協会(JARD)にお願いすることとしました。

手続はオンラインですが、JARDへの支払いと総務省への支払いがそれ1回発生しました。そして待つことしばらく、郵送で無線局免許状が届きました。私の新しいコールサインは
JI1RMW
です。
フォネティックコードでいくと
Juliet India One Romeo Mike Whiskey
になります。ロメオとジュリエットが登場しますか。

ところで、私が無線局で使用するトランシーバーですが、ミズホ通信 ピコトランシーバーのひとつです。
  
ピコ21S 前面                            後面

山口での開局当初、やはりピコ21Sを逆Vアンテナに接続し、これだけで開局しました。出力2Wです。右下写真の電鍵を用いて、もっぱらCWのみで運用しました。しばらくして、25Wのリニアーアンプを自作し、出力を増強しましたが、リニアーアンプは処分してしまい、現存しません。

  
ピコ21S                               電鍵

山口でのアマチュア無線活動についてはまた別の機会に。
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