弁理士の日々

特許事務所で働く弁理士が、日常を語ります。

アベノミクスは息切れか

2014-02-24 20:10:52 | 歴史・社会
日本はこの15年間、デフレに悩まされ続けました。さらに2008年のリーマンショック以来、日本は円高と株安にも見舞われ、ひどい経済状況が続いていました。
1年前の安倍政権発足以来、状況は一変しました。ほぼ1年間にわたって、円安と株高が同時に進行し、昨年末は日経平均16000円が定着したかに見えました。

しかしこの正月以来、私の気分は暗転しています。
アベノミクスともてはやされてはいますが、実効があったのは、黒田日銀が行っている金融緩和と、野放図な財政出動のみです。財政出動は、当面の景気には有効でしょうが、財務省が主張する財政健全化に逆行する動きですから、短期にしか出動できないはずです。それでもこれだけ円安と株高が進行し、景気も良くなっている気がしているのは、政策が期待に働きかけているからです。その期待とは、規制緩和を中心とした成長戦略が進捗することによってはじめて成就されます。

規制緩和を進めようとしたら、官僚や既得権益業界を突き崩すための強力な政策推進が必要です。
ところが、安倍首相の動向を見ていると、年末以降はもう経済政策のための熱意を感じることができません。
「経済活性化のためにやるべきこと」は安倍首相の頭から消え去り、もっぱら「やりたいこと」にしか関心が向いていないようです。

安倍総理自身、年末の靖国参拝に始まり、集団的自衛権論議については当初のスケジュールを前倒しで強行突破する気配です。
また、安倍総理に近いとされる人たち、NHK籾井新会長の会見発言、NHK経営委員である百田尚樹氏の「南京大虐殺はなかった」発言に対し、官邸も総理も「総理はそれら発言に与しない」との発信をしていません。
さらには、総理のお膝元で、衛藤晟一首相補佐官の米国批判発言があり、また自民党の萩生田光一総裁特別補佐は1月17日、靖国参拝に対して米政府が「失望」を表明したことについて、「共和党政権の時代にこんな揚げ足を取ったことはない。民主党政権だから、オバマ大統領だから言っている」と述べたりしています。
これら不規則発言は、「これが安倍総理の本心に違いない」という懸念を世界にまき散らしています。

総理の靖国参拝を待つまでもなく、安倍首相の「侵略の定義は定まっていない」「安倍内閣として、村山談話をそのまま継承しているということではない(その後、軌道修正)」発言があり、欧米では「安倍総理は右翼の歴史修正主義者なのではないか」との懸念がつきまとっていました。年末の靖国参拝とその前後の総理周辺の動きは、欧米のそのような懸念を裏付けた形となってしまっています。

そして、過去1年間日本に投資してきた外国人投資家が、安倍政権に対するこのような懸念に基づき、日本から投資を引き揚げているのではないか、と心配されます。

そしてこの4月には消費税の引き上げです。

これらをつらつら考えると、気分は沈むばかりです。最近はブログ更新もままなりません。
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Internet Explorerで「ほかの人」に保存された証明書を削除する

2014-02-16 14:11:41 | サイエンス・パソコン
電子メールでクライアントとやりとりを行うに際し、メールを暗号化して送信することがあります。「S/MIME」と呼ばれ、公開鍵・秘密鍵方式とも呼ばれる方法です。メールを暗号化して送ってほしい人は、自分の公開鍵を相手に送ります。相手はその公開鍵を自分のパソコンにセッティングし、公開鍵に基づいてメールを暗号化します。その暗号化メールは、公開鍵を送った人が自分で所有する秘密鍵を使ってのみ復号することができます。

私はメールソフトとしてBeckey!を使っています。このソフトでメールを暗号化するには、受領した公開鍵(証明書)をインターネットエクスプローラに格納することによって作動します。

最近の例で見ると、相手から証明書(電子署名)(公開鍵)が、smime.p7sという名前の添付ファイルとして送られてきます。当方はその添付ファイルをパソコン上にまずコピーします。
次に、インターネットエクスプローラのインターネットオプション→コンテンツ→証明書の「ほかの人」タブで、「インポート」により、先ほどコピーしたsmime.p7s(証明書ファイル)を選択し、証明書ファイルをインポートすることによってインストールすることができます。

先日、クライアントから、「証明書を再発行したので、新しい証明書に入れ替えてほしい」というメールが届きました。そこで、上記手順によって新しい証明書を「ほかの人」にインポートしました。
すると、再発行前の以前の証明書も同じ「ほかの人」に入っているため、この人宛にメールを作成して暗号化しようとすると、2つの証明書が競合し、「どちらかを選択するように」との表示が出てしまいます。これは面倒です。2つの証明書が並んで表示されますが、同じ表示なのでどちらが正しいかもわかりません。

インターネットエクスプローラの「証明書」「ほかの人」欄には「削除」ボタンがあります。ところが、この欄で削除したい証明書を選択しても、「削除」ボタンがグレーのままで作動してくれないのです。
これは困りました。

そこでインターネット検索です。
さっそく見つかりました。
Internet Explorerで「ほかの人」に保存された証明書を削除したい
この記事はWindows Vista対象で、わたしのパソコンはWindows 7ですが、とにかくやってみました。

1.パソコン画面左下の「スタート」メニューをクリックし、「プログラムとファイルの検索」と表示された窓の中に「mmc.exe」と入力します。表示された「mmc.exe」を選択します。
2.「mmc.exe」が立ち上がります。「ファイル」メニューから「スナップインの追加と削除」を選択します。
3.左側の「利用できるスナップイン」から「証明書」をクリックし、中央の「追加」をクリックします。
4.「完了」を押します。
5.右下の「OK」を押します。
6.左側から「証明書」をダブルクリックし、「ほかの人」をダブルクリックします。
7.中央の「証明書」をダブルクリックすると、証明書が表示されてきますので、削除したい証明書を選択してマウス右クリックから「削除」を選択します。
8.警告が表示されますので「はい」をクリックします。
9.「ほかの人」の「証明書」は全て削除されたことになります。右上の「×」で終了します。
10.「コンソール1に保存しますか」確認が表示されますが、特に保存の必要はありませんので、「いいえ」で終了します。

以上の手順を実施したところ、無事に目的の証明書を削除することができました。
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NHK籾井会長会見発言の何が残り何が取り消されたのか

2014-02-10 20:18:43 | 歴史・社会
<NHK会長発言>改めて「取り消し」項目述べる 参院委
毎日新聞 2月7日(金)19時38分配信
『NHKの籾井勝人(もみい・かつと)会長は7日の参院総務委員会で、就任記者会見での発言のうち、個人的見解として発言を取り消したのは、従軍慰安婦問題▽特定秘密保護法▽靖国神社参拝▽番組編集権▽国際放送--の5項目であることを明らかにした。慰安婦発言については会見当日に「取り消す」と述べたが、他は撤回範囲を明言していなかった。社民党の又市征治議員の質問に答えた。
籾井会長は就任会見で「(特定秘密保護法は)通ったので、言ってもしょうがない」「(国際放送で)政府が右と言うものを左と言うわけにはいかない」などと発言していた。』
籾井会長は国会で、就任記者会見発言のうちで取り消した部分を上記のように明確にしました。さてそれでは、記者会見全発言のうち、何が残って何が取り消されたのか、そこを知りたいところです。
そこで今回、ネットにアップされている籾井発言動画を全部見てみました。ネット動画としては、「NHK新会長 会見ノーカット(1)」に始まり、全部で(11)まであったでしょうか。1編が約7分なので、全体で1時間を超えていました。

それではまず、取り消されなかった部分を列記します。ただし、「ボルトナットをもう一度締め直す」「放送法の遵守」は、「番組編成権」とからむ論点なのでまとめて議論します。
「Q:」は記者からの質問、「A:」は問いに対する籾井さんの発言です。

《取り消されなかったことが明らかな部分》
○ NHKでは「さん付け」で呼んでもらう。

○ 直下型地震にも耐えられる新しいセンターを、2020年オリンピック できればこれに間に合わせたい。

Q:12月20日以降見た番組でご感想は?
A:それほど熱心に見ていない。

Q:民放ですが「明日ママ」問題についてどう思われているか。
A:何が起こっているかよくわからない。テレビ見る時間がなかった。

○ 最近のNHKは民放の音がする。ガチャガチャしている。NHKにバラエティーは必要なのか。

Q:3年間でやりたいこと
A:1.放送法に準拠した放送。ガバナンスをもう少ししっかりしよう。
2.国際放送は急いでやらないといかん問題だ。尖閣・竹島諸外国にどうやって理解してもらうのか
3.放送と通信の融合の話 工程表
(ただし、上記3点のうち、1.は「番組編成権」とからみ、2.は「国際放送」とからみ、いずれも取り消された部分を含んでいます。)
---------以上----------

次に、個人的見解として発言を取り消すとされた部分を列記します。発言順番に沿って列記します。「放送法の遵守」「ボルトナットを締め直す」「番組編成権」は密接な関係があるように見受けられるので、まとめます。

《特定秘密保護法》
○ 一応通っちゃったので言ってもしょうがない。個人的な意見はないことはないが、差し控えさしてもらう。
必要だという政府の説明だから、これはこれで様子を見た方が良いのではないか。

《国際放送》
○ 国際放送は、国内放送とは違う。領土問題については、明確に日本の立場を主張するのは当然のこと。政府が右と言うことを左と言うわけにはいかない。国際放送についてはそういうニュアンスだ。あさってのことを言うわけにはいかない。
非難はしなければいけないことはあるかもしれない。
Q:外国を非難することか。
A:時と場合によってはやる。日本政府とかけ離れたものであってはならない。

《靖国神社参拝》
Q:靖国も領土問題と同様なのか
A:コメントは差し控えたい。
死んで靖国に帰るといって送り出した。問題になっているのは戦犯の問題だけ。
総理が信念で行かれたということで、それはそれでよろしいじゃないですか。いいの悪いのという立場にない。
Q:報道の姿勢としてどうか。
A:ただ総理は靖国に参拝されましたというだけ。ピリオドでしょ

《番組編集権》(「放送法の遵守」と「ボルトナット」を含む)
○ NHKという非常に良い・・・エスタブリッシュされた組織・・・その辺のボルトナットをもう一回締め直すことが任務になるのではなかろうか。
○ 放送法の遵守。これさえできればイメージも変わってくるのではないか。言うばっかりではだめで実行しよう。
○ 放送法の遵守-されていないんじゃないかとの危惧がある。右だ左だ真ん中だといわれることなく、放送法を遵守すればいい。こっちいったりあっちいったりはいろいろある、人がやることだから。

Q:「ボルトやナットを締める」と言われたが、問題を具体的に示してほしい。
A:もう一度放送法を具体的に身近に考え、今まで遵守していたのか。いろんなことが慣れてしまっている。気がついたらずいぶん変わったね、と言われることになっているのではないか。

Q:放送法のなかには番組編成の自由について書かれている。編集権が会長にあると規定されている。会長の編集権の行使と現場と食い違うときどうするか。
A:最終的には会長が決める。その了解なしに現場で勝手に編集したときは責任を問う。きちんと私の了解を取ってもらう。
Q:個別の番組についても会長自ら指揮するのか。
A:やはり組織の中できちんとしなければいけない。ボルトとナットの問題ではないか。

Q:会長として番組に対して意見を言ったり 個人的見解を番組に反映するつもりはないのか。
A:ありません。

Q:ボルトナットを締める、国際問題に関するご発言と関連して。今回の会長交代は安倍政権の陰があったと書かれている。安倍政権との距離が遠くないと見られている中での就任。そして会見の内容が非常に安倍首相の思いとシンクロしている。公共放送であるNHKで、政権を代弁させたいというお考えがあるのか。
A:ありません。放送法があるが故に距離を保てるんだ。私の個人的思想が誰かに近いと思われてもそれはたまたま。私が政府に近いと思われるのは皆さんの自由。政権との距離を取っている。当然のことでしょ。

《従軍慰安婦問題》
○ (政府との距離についての質疑があった後)
Q:政府との距離で思い出すのはETV2000の問題。慰安婦問題については会長ご自身はどのようにお考えでしょうか?。
A:ちょっとコメント控えてはダメですか、戦時だからいいとか悪いとか。言うつもりは毛頭ないんですがまあこのへんの問題は皆さんよくご存じでしょう。どこの国にもあったことですよね。違います?
(しばらく経ってから)
Q:慰安婦はどこの国にもあったとおっしゃったが、戦争をしてた国にすべてそのような仕組みがあったと取れるが、そのような認識ですか。
A:こっちから質問ですけど。韓国だけにあったことだとお思いですか?
 ・・・
A:戦争をしてるどこの国にもあったでしょうってということですよ。じゃあドイツにありませんでしたか? フランスにありませんでしたか? そんなことないでしょう。ヨーロッパはどこだってあったでしょう。じゃあなぜオランダに今頃まだ飾り窓があるんですか。
議論するつもりはありませんが、私はどこでもあったといったのは、世界中くまなくどこにでもあったということでは言ってるんじゃなくて、戦争してるところにはだいたいそういうものは付きものだったわけですよ。という証拠があるのかと言われたけど、逆に僕はね、なかったと言う証拠はどこにあるんだと、聞きたいくらいね。だからねこの問題はね。僕が一番不満なのは、韓国でやってることが一番不満なのは、ここまでは言うのは会長としてはいい出すぎですから会長の職はさておき。さておきですよ、これは忘れないでくださいね。あのー韓国が日本だけが強制連行したみたいなこと言ってるから話がややこしいんですよ。ねー、だからお金よこせと言ってるわけですよ。補償しろと言ってるわけですよ。しかしそういうことは全て日韓条約で全部解決してるわけですよ、国際的には、解決してるんですよ。それをなぜ蒸し返されるんですかと。おかしいでしょ。と思いますよ僕は。
Q:今んとこですけど、会長としての職はさておいてって言いますけど、ここ会長会見の場なんで。
A:失礼しました。じゃあ今全部取り消します。
Q:いやいやもう取り消せないですよ、もうおっしゃたら。
A:あれだけしつこく質問されたから私は答えなきゃいかんとって答えましたが、会長としては答えられませんので会長はさておきとこう言ったわけですよ。で、それが会長会見だって、だから取り消しますとこう言ったら取り消せないとおっしゃたら、じゃあ私のさておきはどうなるんですか? そんなこと言ったらまともな会話ができないじゃないですか、あーそれノーコメントです、ノーコメントですって言ってたらそれで済んじゃうんじゃないですか? それでよろしいんでしょうか? いいんならいいんですよ今後。
---------以上----------

上記のうち、《番組編集権》(「放送法の遵守」と「ボルトナット」を含む)を読み返してみると、「放送法の遵守」←→「ボルトナットの締め直し」←→「番組編成権」と、籾井さんがこの3点を関連して捉えていることが見て取れます。そして、「ボルトナットの締め直しとは具体的に何か」と問われたときに「放送法の遵守」と関連しての返答「右だ左だ真ん中だといわれることなく、放送法を遵守すればいい。」からは、「左寄り過ぎを是正する」との本心が見えてくるように思われます。
野党やジャーナリズムは、「従軍慰安婦問題」ばかりを攻めるのではなく、この部分に焦点を当てて籾井勝人氏の問題点をあぶり出すべきでしょう。

そして、取り消し事項の中に「番組編成権」とあるのは、全体の発言のうち、番組編成権とからめて発言された「放送法の遵守」「ボルトナットの締め直し」まで含めて取り消された部分があるのかないのか、その点は不明のままです。
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小熊英二著「〈民主〉と〈愛国〉」

2014-02-04 20:27:09 | 歴史・社会
〈民主〉と〈愛国〉―戦後日本のナショナリズムと公共性
小熊英二
新曜社
この本が役に立つとの書評をどこかで読んだことから、図書館で借りてみました。
そうしたところ、実に966ページという大著でした。図書館の貸出期間を合計1ヶ月に延長したとはいうものの、とても読み切れるものではありませんでした。特に私の読書時間は通勤途中の電車の中であり、こんな分厚い本を常に持ち歩くことも苦痛であったことから、ほんのわずかしか読むことができませんでした。
しかし、取りあえずは借りて、わずかではあるが読んだことを記憶にとどめておくため、ここに記録しておきます。

2002年10月31日発行
著者の小熊英二氏は、巻末の紹介によると、
1952年生まれ、1987年東京大学農学部卒業。出版社勤務を経て、1998年東京大学教養学部博士課程修了。現在、慶應義塾大学総合政策学部教員。

《序章》から
『本書の主題は、「戦後」におけるナショナリズムや「公」にかんする言説を検証し、その変遷過程を明らかにすることである。』

『本書で「戦後思想」と述べているものは、戦争体験をもつ「戦後知識人」から生み出された思想である。本書の検証で明らかになるように、「戦後思想」とは、戦争と敗戦の体験をいかに言語化し、思想化するかの営為だったといっても過言ではない。したがって戦争体験を持たない知識人とその思想は、本書でいう「戦後知識人」「戦後思想」に入らない。』
『「戦後思想」とは、戦争体験の思想化であった。にもかかわらず、これまで戦後思想研究の大部分は、知識人たちの戦争と敗戦の体験がいかなるものであったのか、そしてそれが戦後思想にどんな影響をもたらしかについて、十分な検証を行ってこなかった。本書は各章の検証において、この点を重視している。それは結果として、「『日本人』にとって戦争とは何であったのか」という問題、そして「戦争の記憶とはいかなる影響を人間に及ぼすものなのか」という問題を、思想という観点から明らかにする作業となろう。
 本書のめざすところは、こうした「戦後思想」の姿をよみがえらせ、その継承すべき点を評価するとともに、その限界と拘束を越えることである。』

《あとがき》から
『本書は、戦後日本のナショナリズムと「公」にかかわる言説が、敗戦直後から1970年代初頭までに、いかに変遷してきたかを検証したものである。結果として本書は、丸山眞男・大塚久雄・竹内好・吉本隆明・江藤淳・鶴見俊輔など主だった戦後知識人の思想を検証したばかりでなく、憲法や講和問題、戦後歴史学、戦後教育、安保闘争、全共闘運動といった領域までをも視野に含めるものになった。』

わずかばかり読んだところでは、戦争帰りの知識人たちの著作を、実に詳細にピックアップして論証していました。「誰が何を言ったか、その背景は何だったか」を検証しようとするとき、実に有益なリファランスになるだろうと思いました。
この著作の内容を少しでも自分のものとするためには、6615円をはたいて蔵書に加えるべきでしょう。いつかは。
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小保方晴子さんの大発見

2014-02-01 18:50:26 | サイエンス・パソコン
1月30日の朝刊は、各紙とも、小保方晴子さんの画期的な研究成果を報じるニュースで沸きました。理研のホームページでは以下のように説明されています。
体細胞の分化状態の記憶を消去し初期化する原理を発見 -細胞外刺激による細胞ストレスが高効率に万能細胞を誘導-
2014年1月29日
独立行政法人理化学研究所

60秒でわかるプレスリリース
体細胞の分化状態の記憶を消去し初期化する原理を発見 -細胞外刺激による細胞ストレスが高効率に万能細胞を誘導-
2014年1月29日
独立行政法人理化学研究所
『もし「特別な環境下では、動物細胞でも“自発的な初期化”が起きうる」といったら、ほとんどの生命科学の専門家が「それは常識に反する」と異議を唱えることでしょう。しかし、理研発生・再生科学総合研究センターの小保方研究ユニットリーダーを中心とする共同研究グループは、この「ありえない、起きない」という“通説”を覆す“仮説”を立て、それを実証すべく果敢に挑戦しました。』

すごい大発見がされたらしいことがうかがえます。
それも、弱冠30歳の日本人女性研究者が成し遂げたといいます。

小保方さんが、上記「仮説」を思いついたのは、おそらく小保方さん独自の「ひらめき」があったからでしょう。それもすごいことです。
私がそれよりもすごいと思うのは、思いついた仮説~それは従来の生命科学の常識を覆す仮説です~が正しいに違いないと(多分)確信し、その仮説を実証するための大規模な研究を邁進できたことです。おそらく仮説を思いついたのは25歳ぐらいのときだと思うのですが、弱冠25歳で、自分の思いついた仮説を大規模な実験計画として推進していくような実行力を、よくぞ持てたものです。
私自身の25歳頃のことを思い出すと、有り得ないような実行力です。

おそらく、小保方さんご自身の実行力だけではなく、周囲が良かったのでしょう。その点も知りたいところです。短期留学したハーバードでの指導教官が優れた人で、小保方さんの仮説を聞いて「ぜひその研究を進めましょう」と引っ張ってくれたかもしれません。また、日本に帰ってからの理研の人たちが、小保方さんに共感して強力に推進してくれたのかもしれません。

しかし、新聞やネットニュースを探しても、なかなかこのような取材をした記事を目にしません。そうではなく、「リケジョ」「割烹着」「学生時代はラクロスにはまる」といったことばかりが注目されています。

そしてとうとう、小保方さんは取材攻勢に悲鳴を挙げました。
報道関係者の皆様へのお願い
『STAP細胞研究はやっとスタートラインに立てたところであり、世界に発表をしたこの瞬間から世界との競争も始まりました。今こそ更なる発展を目指し研究に集中すべき時であると感じております。
しかし、研究発表に関する記者会見以降、研究成果に関係のない報道が一人歩きしてしまい、研究活動に支障が出ている状況です。また、小保方本人やその親族のプライバシーに関わる取材が過熱し、お世話になってきた知人・友人をはじめ、近隣にお住いの方々にまでご迷惑が及び大変心苦しい毎日を送っております。真実でない報道もあり、その対応に翻弄され、研究を遂行することが困難な状況になってしまいました。報道関係の方々におかれましては、どうか今がSTAP細胞研究の今後の発展にとって非常に大事な時期であることをご理解いただけますよう、心よりお願い申し上げます。
STAP細胞研究の発展に向けた研究活動を長い目で見守っていただけますようよろしくお願いいたします。
2014年1月31日
小保方 晴子 』

理研も、STAP細胞の研究成果に関するお問合せ・取材対応についてとして注意を呼びかけています。

取材攻勢で研究陣の足を引っ張ることはやめていただき、何とか「この大発見はなぜ生まれたのか」を追求してほしいものです。
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