<1173> 霜月の朝
霜月の あるほどもなき 朝の月
今日は久しぶりの快晴になり、朝方は冷え込み、大和ではかぎろひ現象が見られるとともに、平野部にも霜が降りた。鴨の飛来が見受けられる池には水蒸気が立ち、水と大気の温度差がうかがえた。紅葉は里山にも見られるようになり、暦の上だけでなく、秋から冬への感じ、池にはこれから鴨などの水鳥が徐々に増えて来るはずである。昼は小春日和となって暖かかった。
かぎろひの 見ゆる彼方は 伊勢の国 霜月や 実は落ちてこそ 実効す 鴨の朝 漁りゐるあり 泳ぐあり
小春日の どこかのどかな 奈良大和 柿食へば 遠くに烏の 鳴く声す 霜の朝 ウオークの人の 白き息
写真左はかぎろひ現象の見られる東の空に微かに見える繊月 (山並は竜王山から初瀬山方面)。 右は水蒸気が上がる池で泳ぐ鴨。