世の中のうまい話

魚のウンチク、旬、漁師だけが食べている浜料理の紹介などなど・・・食べ歩きは八王子中心!都心も地方もたま~に

桜海老(サクラエビ)

2020年03月25日 20時14分36秒 | Weblog

 


桜海老(サクラエビ)



【語源】
生きている桜エビの体は透明で、赤色の斑点状の模様があります。
茹でると不透明となり、体色は桜色となり、このことからサクラエビ
と命名されました。
また、桜の咲く時期に多く漁獲される為、命名されたとも言われて
います。

主産地である静岡県では、このサクラエビを県魚にして指定ます。





        桜海老と新茶のかき揚げ


【旬】
桜海老の漁獲量は、年によって増減が激しいのが特徴です。
この原因は解明されていませんが、資源保護のため春漁が3月末から
6月上旬、秋漁が10月末から12月末と漁の期間は限定されていま
す。

つまり春と秋の2回旬がある事になりますが、名前の由来どおり桜の
季節、春を旬とするのが妥当でしょう。

漁師さんに言わせると、「春の桜海老は魚体も大きく高値がつくが、
本当に美味いのは12月末に獲れる物だ」・・・と
「殻の柔らかい、この時期の物はゆでると最高じゃ~」と言います。


        桜海老のかき揚げ

【うんちく】
体長はわずか4~5㌢ほどの小エビです。深海性で昼間は200~300㍍
ほどの深さの所にいて、夜間にはエサを食べに表層20~30mまで
浮上します。
そして、明け方には再び深みへ戻ります。これが桜えびの生活パタ
ーンで、15~16ヶ月の短い生涯を全うします。

日本で漁獲されるほとんどは駿河湾です。
他に遠州灘や相模湾、東京湾でも漁獲されますが、量的には駿河湾が
圧倒的です。
外国では台湾、中国に分布するくらいで、世界的にも稀少生物として
知られています。英名は『sakura shrimp』・・・そのままです。


      釜揚げ桜海老




   サクラエビの茶碗蒸し





【桜エビ漁の歴史】
駿河湾のサクラエビは宇治川、大井川、安部川の淡水が混入する河口
付近に群れます。これを狙い、由比、大井川、蒲原の漁師さんが船を
出します。

深海性のサクラエビが如何にして発見されたかは、由比の漁師さんの
間で語り継がれています。
明治27年、駿河湾由比の二人の漁師がいつものように夜間のアジ漁に
出ました。漁場に着いて網を下ろしたのですが、うっかり、浮き樽を
網に結ぶのを忘れたのだとか・・・・・。

この為、網は海深く沈んでしまいました。これに気付いた漁師さん、
やりきれない気持ちで網を引き上げたところ、何と大量の見たことも
ない小エビがぎっしり入っていてびっくり~。
これが世界初のサクラエビの発見になりました。

漁師さんのウッカリに感謝。意外に歴史は浅いんですよ~!



           桜海老と筍の炊込み御飯






        干し桜海老

【ブランド・産地】
サクラエビと言えば駿河湾です。サクラエビ自体がブランド化して
いると言っても良いでしょう。


      桜海老のにぎり寿司




       サクラエビしんじょうの天ぷら

【髭(ヒゲ)のとり方】
サクラエビには長いヒゲがあります。これが意外に気になります。
このヒゲを簡単に取る方法があります。
①ボールに水をはります。 
②これにサクラエビを入れ、数本のハシでかき回す。

以上・・・これだけ・・・嘘のようにヒゲが取り除かれます。
ハシは割り箸が良いですよ~!


       沖あがり

【産地ならではの漁師料理】
サクラエビの食べ方の定番は、かき揚げ、刺し身、寿司、釜茹で・・
・・などですが、漁師料理としては『沖上がり』と言うものがあり
ます。
砂糖・醤油・酒で作っただし汁の中に、ヒゲをとったサクラエビと
豆腐、ネギ、キノコなどを入れた鍋。
簡単に言うとサクラエビを使ったすき焼きです。
大漁の後、沖から戻った漁師さんが好んで食べた漁師料理です。

もう一品は簡単~!釜茹でしたサクラエビを熱いご飯にのせ、醤油を
かけて食べると言うシンプルな物。ポイントは茹でたてを使う事。
病みつきになりますよ~!







【栄養と効果・健康】
ほとんどの海老は殻を剥いて食べますが、サクラエビは殻ごと食し
ます。この為、カルシュームの摂取量は桁違いに多くなります。
他の海老類の15倍摂取できると言われています。
骨粗鬆症などの予防に最適。

もう一つこの殻にはキチン質という繊維も多く含まれており、糖質、
コレステロール、塩分などを体外に排出する効果もあります。
糖尿病、高脂血症などにの予防にもなります。

また、コレステロール値を下げるEPA・DHA、タウリンなども
摂取できるスーパー健康食品と言えるでしょう。

    サクラエビのかき揚げ





         桜海老のパスタ

 

 

            桜海老の踊り食い








     桜エビご飯




    桜エビのお吸い物




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白海老(シラエビ)

2020年03月25日 07時15分39秒 | Weblog


白海老(シラエビ)



【語源】
字のごとく、白い海老・・・・から来ていると思われます。


     干しシラエビ
【旬】
シラエビ漁期は4月から11月までと長いです。
しかし、殻が柔らかく、美味いとされるのは6月ぐらいまで。
また、春先、魚売場に桜海老(サクラエビ)と共に並ぶ事から、
旬は春としましょう。


【うんちく】
エビ目オキエビ科シラエビ属の魚です。
体調7㌢ほどの浮遊性の海老です。昼間は水深150~300㍍の海中を
浮遊し、夜になると、水深100㍍以浅に浮上し、明け方深みに戻り
ます。
この夜から明け方までが絶好の漁期となります。

生きてる時は透明感がありますが、死ぬと乳白色に濁ります。
産地以外では、透明感のあるシラエビには、なかなかお目に
かかれないでしょう。




     白海老のにぎり

【ブランド・産地】
「サクラエビの代用品」としてのイメージが強かった白海老。
近年、その汚名を返上しつつある様です。

主な産地は富山県新湊(しんみなと)。
相模湾、駿河湾にも、生息が認められていますが、まとまって獲れる
のは、世界でも富山湾だけ・・・・と言う謎の海老なんです。

このシラエビの漁獲は限られた船しか許されておらず、シラエビを
獲る漁師さんは、国内でもトップクラスに恵まれた漁師さんである
と言えます。

魚場も近く、燃料費がかからない。大きな船や高価な装置も必要ない
為、漁期だけ稼動すれば一年、裕福に暮らせるとか・・・・。

うらやましいですね~!


シラエビ酒


        シラエビの昆布〆

【産地ならではの漁師料理】
シラエビはなんと言っても刺身、寿司などの生食がお勧めです。
あのとろける様な甘みは一度食べたら忘れられません。

しかし、マグロ君がお勧めするのはシラエビの昆布〆です。
体調7㌢ほどの小さなエビを女工さんが丁寧にむいた、剥き身を
昆布で〆たもの。ワサビ醤油で食べると答えられません。

もう一品は、素干しにしたシラエビを熱く燗した日本酒に沈めて
いただく、白海老酒。
香ばしい風味がたまりません。

かき揚げや、素揚げも美味しいですよ~!





【栄養と効果・健康】
桜海老と同様、シラエビは殻ごと食べる機会が多目です。
この為、カルシュームの摂取量は桁違いに多くなります。
他の海老類の十数倍摂取できると言われています。
骨粗鬆症などの予防に最適でしょう。

もう一つこの殻にはキチン質という繊維も多く含まれており、糖質、
コレステロール、塩分などを体外に排出する効果もあります。
糖尿病、高脂血症などにの予防にもなります。

また、コレステロール値を下げるEPA・DHA、タウリンなども
摂取できる食材です。






         白海老の刺身





           シラエビのかき揚げ












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