衆議院選挙に盛り上がっていますが、政治がどうあろうと、私は私の教育実践をやり続ける。それだけです。
政治はあらゆる分野を対象とします。財務、経済、産業、エネルギー、防衛、外交、厚生労働、メディア、医療、社会保障、教育、etc…。しかも、国内外の状況について理解しておかなければなりません。
あまりにも範囲が広く深いので、私如きの勉強量では、何が正しいのか判断できません。ろくに判断もできない人間が、一票を投じる愚かしさを思いながら、博打を打つような気持ちで一票を投じるしかないのが、選挙なのかもしれません。教育だけでも手に余っている私に、何ができるというのでしょうか。
若者がもっと投票行動をすべきだという声も耳にします。しかし、若者に国の行く末を考える力がどこまであるのか、私にはよくわかりません。幕末の若者たちは、志を持ち、人間について深く学び、国家の行く末について命がけで考え、行動していました。そうでなければ、死んでいった人たちに申し訳ないと思ってもいました。だから、当時の若者たちには大いに共感できます。多少の誤りや失敗があったとしてもです。
また、私は若者たちに大きな期待をしています。だからこそ、教育に打ち込んでいこうと思っています。そう思うからこそ、受験勉強だけでなく、人間社会の在り方について学んで欲しいと思います。
じじいらしく、シニカルな言い方をすれば、若者たちに変革を期待することは、年寄りたちに退場を宣告することでもあります。年寄りの投票率が下がれば、相対的に若者たちの声が反映される割合が高まることになります。しかし、それが本当に正しいことなのか私にはよくわかりません。
一つ言えることは、「若者に選挙区に行くことを呼びかけるキャンペーン」と、「年寄りに選挙に行くなと呼びかけるキャンペーン」は、表裏一体のものであり、結果的には同じだということを、リアルに想像しておかなければならないと思います。
年寄りに冷酷な社会が、健全な社会だとは思えません。しかし、若者たちが命がけなら、いつでも私は居なくなって良いと思っています。