今の日本のあちらこちらで起こっている凋落ぶりは、国民1人1人の問題も大きいとは思いますが、リーダーやその地位にある者たちが、現場を見ずに、いい加減な統計をとったり、具体的な改善の手立てを打てずにいることが大きいと思います。
現場で起きている課題の一つ一つを潰していくこと、検証していくことが疎かになっているように思えてなりません。
教育にしても観念的な改革ばかりで、多くの人たちは、1人1人の子どもの変化など見てはいません。頭でっかちで、血が通っていないのです。心が無いのです。
手前味噌で恐縮ですが、バッカーズ寺子屋で起きていることの一つ一つには、この国の教育を変えていくために必要な、いくつもの手がかりが含まれていると思います。
なぜなら、みんながここは自分らしくいられる場所だと言い、成績が伸び、自分の進路を真剣に考えて行動を起こし、世界中で活躍し始めているからです。不登校の子にも活気が宿り、場面緘黙の子も自分の考えを堂々と話せるようになり、コミュニケーションを楽しむことができるようになるからです。
本当に子どもたちの成長を願うのであれば、1年間の大きな成長を見ていただきたいと思います。20年間蓄積したノウハウを何でもお伝えします。
なぜなら、教育はみんなのものだからです。お金儲けをする手段では無いからです。私のやっていることもまた、教育の先人たちに学んだに過ぎません。自分だけのものなど、あるはずがないのです。そう思い込めるとしたら、それはよほど勉強不足か傲慢なだけです。
私はこの教育の方法を誰かに伝えていきたいと思います。ただ、それはとても難しいことのようです。
有名校合格実績にもならないし、お金にもならないからです。
だれも見むきもしないとは思いますが、それでも私は子どもたちが、学びや人生に対して、希望を持ち、明るく前向きな姿勢でいられるように全力を尽くします。
そして日本という国が滅びないように捨て石となります。それだけです。