教育は人間を相手とする仕事です。
しかし、人間を自分の思ったようにすることなどできません。
だから、「こうあれかし」と願う心と、
そうはならないという現実との狭間に苦悶することとなります。
ここで、「こうあれかし」と願うのは、
祈りでなくてはならないということです。
決して強制すべきものではありませんし、
また、強制したところで身につくものではありません。
それから、その祈りは、本当に良きことなのかを
常に自問自答することが求められると思います。
自分と世の中への視野の深さと広さが問われているのだと思います。
また、祈ることしかできないむなしさを噛みしめつつ、
それでも祈り続け、実践し続ける強靱な意志が求められるのだと思います。