Vision&Education

木村貴志の徒然なるままの日記です。

真贋を見抜くということ

2011年06月30日 | Weblog
幼稚園の子供に、
魯山人の器の素晴らしさを
的確に評価せよといっても無理なことです。

審美眼というものもまた、
無数の良きもの、
無数の悪しきものに触れた経験値の中からしか
磨かれては行かぬからです。

食の善し悪しにしても、
その素材の善し悪し、
調味料の善し悪し、
料理の善し悪し、
器の善し悪しなど、
全てを善し悪しが総合的に判断できるようになるためには、
より多くの経験値が求められることになると思います。

教育も同じです。
経験値の低さや、
視野の狭さの中からは、
真贋を見抜く目が育たないし、
専門性という枠の中に埋没していては、
人間そのものが見えてこなくなるので、
結局、その教科の力もなかなか活かされない
と言うことにもなりかねません。

だから、年の功というものも存在するのです。
しかし、無駄に年を重ねるということもある。

ただ、世の中は玉石混淆で成り立っています。
真贋が見抜けない人にとっては、
肩書きや権威の方がわかりやすくて安心できるものですから、
肩書きや権威でラッピングしておいた方が、
世の中では何かと好都合だとも言えると思います。

私の真贋を見抜く目もまだまだ発展の途上であり、
未熟者の誹りを免れないところではありますが、
それでもなお、
誤魔化せないものの存在を尊いと思いますし、
その世界と向き合っていきたいと思います。

ただし、人を育てるためには、
あるいは、効果的に人に伝えるためには、
あえて偽物を伝えた方が、
その人の成長に資すると言うこともあり得ると思います。

段階的に成長の階段を上がっていただくためには、
むしろその方が親切かもしれませんし、
人からも好かれるのかもしれません。

けれども私はそうした誤魔化しはしたくはありません。
本気で歯ごたえのあるものをぶつけていく。

今、それがわからなくても良い。
ただ、
その真剣な気迫だけは伝わるようにしたい。
そう思います。

その気迫さえ伝わらないようであれば、
いくら段階を踏んで伝えようとしても、
その人には、大切なことが伝わる
などということはないという可能性の方が高い。

しかし、それでもなお、
伝え続けようとする気持ちを失ってはならないと思いますし、
いつの日にかわかっていただける日が来るであろうことを
信じる心を忘れてはならないのだと思います。







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バッカーズ少年教育10原則

2011年06月29日 | Weblog
バッカーズ少年教育10原則の第一条は、次の内容です。

1.うそごまかしをしない。
誰が見ていなくてもお天道様が見ている。

誤魔化すという心の動きは面白いもので、
人は必ずそのことに気づいていきます。
自分ではばれていないと思っても…。

『大学』にもそのことは書かれています。
「人の己を見るや、その肺肝を見るが如く然り」と。

そこで生まれた小さな不信の芽は、
その人との信頼関係を
真実のものに高めることができないよう、
すくすくと育っていきます。

人は、だまされたり、裏切られたりする中で、
自分を守るために、
同じようにだましたり、
裏切ったりしようと思います。
しかし、それは本当の意味で
自分を守ることにはなっていないと思います。

結局、自分の心を磨くことでしか、
豊かな人間関係の中に自分を置くことはできないし、
そうした人間関係の中に身を置かなければ、
二度とない人生で得られる果実も
貧しいものになってしまうだろうと思います。

私も小さなことであっても、
うそごまかしの無いように
心を磨いていきたいと思います。










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ブログ更新

2011年06月24日 | Weblog
講演や研修や授業の準備に没頭していると、
どうしてもブログ更新が鈍ってしまうところが
私の未熟なところだと痛感しています。

やはり、メッセージをお届けしたいという思いを
眠らせないようにしたいと思います。

先日、バッカーズ九州寺子屋第3期生の卒塾式が終わりました。
東京のバッカーズ第6期生も既に卒塾式は終わっており、
いよいよ、来期に向けての動きが進んでいます。

どんな学びが展開されるのか・・・。
筋書きはありません。

虚心に皆さんの成長を願い、
学び続けて行きたいと思います。

激しいチャレンジはまだまだ続きます。





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ノイズ

2011年06月18日 | Weblog
どうもここのところ愛用のノートパソコンの調子が悪く、
ブログ更新が滞っています。

ノイズが五月蠅くって・・・。
どうやらファンがいかれたようです。

修理に出せば一ヶ月はかかると言うことで、
仕事にならないではないか、と思いました。

一ヶ月どころか、一日たりともパソコンは手放せません。

バックアップデータを入れたハードディスクも
開かなくなったりと、どうもデータ関係が不調です。
こちらは老朽化ですが・・・。

私たちの生活はもはやパソコン抜きには
考えられないようです。

子どもの頃には、パソコンなどなかったのに・・・。

パソコンなど、なかったのに・・・。











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心の持ち方

2011年06月03日 | Weblog
心の持ち方が大切だというのは容易いことです。

しかし、それを身につけることは一朝一夕にはできません。

何が自分にとっての正しい心の持ち方かということも、
若い頃にはなかなか掴めるものではありません。

ただ、それを求め続ける心を失ってはならないと思います。

また、
自分が上手くいかないことの原因を
他に求めてはならないと思います。

あるのは、
「自分がどのように行動するのか。」
「自分に与えられた24時間、365日をどう使うか。」
ということだけです。

頑張っても、頑張っても報われないこともあると思います。
ただ、苦しみ続けて、
次の角を曲がった瞬間に、
突然道が開けることもあります。

それを信じる気持ちを失わないことが大切だと思います。

世の中は誤解に満ちています。
だから、
「人にどう理解してもらえるか」ではなく、
「自分が人をどう理解できるか」ということに
ただひたすら心を向けなければならないのだと思います。





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