Vision&Education

木村貴志の徒然なるままの日記です。

ミス・ユニバース

2007年05月30日 | Weblog

5月28日にメキシコ市で開かれた07年ミス・ユニバース世界大会で、日本代表の森理世さん(20)が優勝しました。日本人の優勝は1959年の児島明子さん以来、48年ぶり2人目だそうです。ちなみに、昨年のコンテストでは、那覇市出身の知花くららさんが2位に輝いています。
 
 ミス・ユニバースの選考基準は、美しさ・知性・カリスマ性・外国語能力・人間性・健康美など、とても厳しいものです。数々の選考過程を経て優勝者が決まるわけですが、ここ二年間、日本人が上位に入ることが出来た理由は、1998年からフランス人のイネス・リグロンが、ミス・ユニバース・ジャパンのナショナル・ディレクターに就任したことが大きいようです。

 つまり、旧来の「日本的美人」の価値観から脱却したこと。言い換えれば、国内向けの「日本人受けする美」から、国外向けの「世界に受ける日本の美」に方向性を転換した事が大きかったということでしょう。この発想は旧来の体質を引きずっていては決して生まれなかったと思います。

 優勝した森理世さんは静岡県出身ですが、高校からカナダへ留学し、オンタリオ州 センティニアル高校を卒業していますから、カナダ代表になってもおかしくなかったはずです。

 柄にもなく、どうしてミスコンなどを話題に取り上げたかというと、これからの、否、もう既に始まっている国際化の姿を示していると思うからです。まず第一に、日本でしか通用しない学歴には価値がなくなりつつあると言うこと。第二に、ミスコンですから肉体美も大切ですが、知性・コミュニケーション能力・外向的な強さといったプレゼンスが重要だと言うこと。第三に、自分の母国を忘れることなく、国際的な価値観にも対応しなければ、決して評価はされないと言うこと。その三点を強く感じたからです。

 このマインドが、今の日本の教育界には決定的に足りないのだと思います。保守では世界に通用しないし、革新でも世界には通用しない。もっと本質的なスケールの大きさを教育界が追い求めて行かなければ、日本は世界の中で衰退して行かざるを得ないと思います。

 森さんの言葉は新鮮です。「私はいつでも前向きで、逆境に強い人間。自分のやる事に信念を持ち、確実に目標を達成していきます。どの場面でも常にリーダーとして頑張ってきました。身に着けた英語力で世界中の方々と交流もしてきました。今後、より一層日本を世界にアピールしていきたいです。」
 
 この信念ある、日本を愛し、世界に通用する20歳の女性を育てたのは、残念なことに日本の教育界ではなさそうです。
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体育祭

2007年05月30日 | Weblog

昨日、私が非常勤で教えている
ある学校の体育祭がありました。

おそらく、私の今の仕事状況からいって、
来年度も教壇に立つことはもう無理だと感じているので、
どんな体育祭か見ておきたいと思ったのです。

最後の教え子になるかもしれない子どもたちの姿を
ちゃんと見ておきたいと思ったのかもしれません。

そこには、授業とは違う、
素晴らしい表情を見せる生徒たちがいました。
みんなそれぞれに、とても素敵な笑顔で輝いていました。

「うん。やっぱり、この学校は素晴らしい。」
そう思いました。

そして、どんなに勉強してなかったとしても、
どんなにおちゃらけたことばかりやっていたとしても、

この生徒たちの将来が、
きっと輝かしいものになるということを
微塵も疑わなかったことの正しさを確信しました。

私も自分の未来に向かって
全力で走り続けなければと改めて思いました。
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教育改革に思う

2007年05月28日 | Weblog
今、日本経済新聞が、朝刊一面に、
「ニッポンの教育」という特集記事を連載しています。

その第三回目「動き始めた企業」の冒頭に
私たちのバッカーズ寺子屋のことが紹介されています。

もっと詳細に書いていただけると嬉しかったのですが…。

なぜなら、イベント的に教育をやるのではなく、
継続的に地道にじっくりと教育を行っているところは
非常に少ないと思うからです。

私の仮説は「システム」が教育を
駄目にしているのではないかということです。

「システム」化すればするほど、
教育の本質である「思い」を伝える部分が、
どうしても失われていくように思えてならないのです。

もし、「システム」が教育を駄目にしたのであるなら、
教育改革にとって大切なことは、
「新しいシステム」を作ることではなく、
「システム」そのものを思い切って見直すことではないかと思うのです。

もちろん、「教育」と言っても幅広いですから、
「知識の伝達」や「広く浅く」学ぶことを目的とした教育には、
「システム」の構築が有効なのだと思います。

しかし、マニュアル化できない、
一回性の、感動のある学びは、
システム重視の教育の中からは、
生まれてこないと私は思うのです。

だからこそ、松下村塾の教育は、
マニュアル化もフランチャイズ化も出来ないものだと思うのです。

結局、一人一人が、真剣に、
魂を込めて教育を創り上げていくしかないのです。
教える側は愚直なまでに学び続け、
無駄と失敗を恐れずに、
自分の信念と言葉を磨き上げていく。

その言葉と行動をもって教育するしかない。
それが教育の本質ではないかと私は思います。
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増殖する本たち

2007年05月26日 | Weblog
前回ブログを書いてから、もう10日が過ぎてしまいました。
読んで下さっている皆様、すみません。

その間、佐賀、東京、鹿児島と、講演・研修に力を注いでいました。
白状すると、それぞれの土地の美味しいものも・・・。
いや、これは、その、つまり、諸般の事情で、仕方なく・・・。

本当に、今、充実しています。
多くの方々と共に学ぶことの素晴らしさを実感しています。
地に足の着いた、根っこからの、日本の教育改革。
今、その手ごたえをかみしめています。

ただし、問題は・・・。
駅や空港で時間が出来ると沢山本を買い込んでしまうこと。
また、買い込んでしまった・・・。
重いのに・・・。

う~ん。これは大変なことです。
既にわが家の書庫にも入りきれないというのに・・・。

しかし、学び続けることが何よりも大切だと私は思います。
今、とても良い本がたくさん出ています。
読みたくて読みたくて仕方がありません。

本との関わりもまた一つの「出会い」ですから、
心がときめいた瞬間に掴んでしまわなければ、
また再び出会うことがあるかどうかわからないと思うのです。

ちなみに最近の出会いは、
『娘に贈る12の言葉』ジム・ロジャース
『親から子に伝えたい17の詩』
『アメリカ最強のエリート教育』釣島平三郎
『脱!コンビニ食』山田博士
『脳は意外とおバカである』コーデリア・ファイン
その他諸々・・・。

また、私の教え子たちと分かち合おうっと。
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プレゼンセミナーのあとで・・・

2007年05月14日 | Weblog



昨日、先生のためのプレゼンセミナー第三講座(全3回)が終了しました。
受講してくださった先生方全員が、
それぞれに素晴らしい最終プレゼンをしてくださって本当に感動しました!!
う~ん、本当に良かった!!

終了後、私の大好きな店、
春吉の「うわのそら」にお邪魔しました。
美味しい料理、美味しいお酒、素敵な心配り、
すべてに堪能させていただきました。

やっぱり、和食・日本酒は日本の文化だな~と思います。
すべての料理でダシの味がとっても美味しくて素晴らしかったです!

飲んだ日本酒は、私の知人である澄川さんが作っている東洋美人。
今は、息子さんが活躍なさっているようですが、
私が最高に大好きなお酒です。

お酒の作り手のことを思い浮かべながら、
そして、作っている場所の風景を思い浮かべながら、
酒を飲めるなんて最高の贅沢ですね~。

仕込み水をチェイサーにして、
美味しい料理に舌鼓を打ち、杯を重ねていると、
あっという間に時が過ぎていきました。

本当に不思議なことですが、
料理と酒が不味いとなかなか話も弾まず、
時が流れていくのが遅いもの・・・。

美酒・美食は時を忘れさせてくれると同時に、
人生を素晴らしく豊かなものにしてくれます。
そんな豊かな時間が私は大好きです。

さて、教育者らしからぬ不埒な文章になりましたが、
でも、それが本当の私・・・。


桃花流水在人生。
そんな人生でありたいと思います。
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萩往還を歩く②

2007年05月12日 | Weblog


先日、無事にバッカーズ寺子屋の第二期生21名と共に
萩往還30㎞を歩き終えました。

私にとっては13回目の萩往還でした。
歩く前には、正直もう慣れたかなぁという思いもありました。

でも、やっぱり、やっぱり感動しました!!
子どもたちとみんなで苦しみを乗り越えて
ゴールする感動は何物にも代え難い!
やはりこの研修は最高です!!

今回は昼食までは晴れていました。
が、昼食後14:30ぐらいから雨が・・・。
かなりの雨になり、疲労は蓄積されるわ、
石畳はすべるわで大変でした。

何と言っても
バッカーズ寺子屋第二期生たちにとっては、
初めての峠道30㎞。

きっと胸の中では、
「何でこんな土砂降りの雨の中、
辛い思いして歩かなきゃいけないんだ。」
と思っていたことでしょう。

でも、人生もそれによく似ていると思います。
晴れの時もあれば、雨の時もある。
一人の時もあれば、大勢の時もある。
辛い時もあれば、楽しい時もある。
そもそも人生の意義とは何なのか。

全員でゴールした後で、
瑠璃光寺五重塔の前の茶店で、
ジュースで乾杯しました!!(注:私だけ生ビール)

みんなよく歩ききりました。
今回は、グループを決め、
グループ全員でゴールに到着することを要求していました。

大変だったと思いますが、
みんなよく励まし合い、
お互いを気遣い、
チームとしてゴールしてくれました。

本当に最高の瞬間でした。
最高の塾生たちに恵まれた喜びを実感しました。

この研修は雨天決行です。

それは、
「出来ない理由を探すことはしない。
 どうすれば出来るかを考える。」
ということを伝えるためです。

雨が降ってるから風邪をひくかもしれない。
雨が降ってるから石畳がすべって危険だ。
雨が降っているから国道を走る車がスリップして危険だ。

出来ない理由を探せば、
それぞれに正当で、もっともなことです。

でも、それでは子どもたちに、
時代を切り開く強烈なマインドは得られない。
私はそう思います。
安全面に神経を注ぎつつ、ともに厳しい体験を乗り越える。
それが大切なのだと思います。

そんなことを乾杯の時に夢中でしゃべってたら、
茶店のおばちゃんが涙ぐんでくれていました。

小中学生たちがひたむきに頑張った姿に。
そして、
困難から決して逃げない姿勢の大切さを、
確かに実感しているその姿に。

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萩往還を歩く

2007年05月04日 | Weblog


5月5日にバッカーズ寺子屋の第二期生と共に萩往還を歩きます。
萩往還とは、萩から防府三田尻港までの御成道で、全長が53㎞あります。
この道を、吉田松陰はじめ維新の志士たちが駆け抜けていきました。

私がこの維新の道「萩往還」を歩き始めてもう12年になります。

発端は、13年前の暑い夏の日に、
一人でこの道を歩き始めたことです。

その日、前々から気になっていた道端の「萩往還」の文字が、
やけに気になり、衝動を抑えきれずに歩き始めてみました。

何の装備もなく、薄っぺらなスニーカーで、
一人炎天下にこの道を歩き始めたのです。

その時は15㎞ほどしか歩きませんでしたが、
素晴らしい道であることを感じました。

そして、
その翌年から、
萩の涙松から山口市の瑠璃光寺五重塔まで、
約30㎞を歩く研修プログラムを作りました。

維新の志士たちの志を体感し、
自然体験と歴史体験とを融合させたプログラムは、
私たちの感性に訴えかける力を持っています。

ふり返ってみれば、
私は多くの人たちとこの道を歩いてきました。
共に歩いてくれた皆さんに感謝です。

今、私はバッカーズ寺子屋の子どもたちと
毎年、この道を歩いています。
志を共有するために…。

萩往還を歩きながら、
人生という道を歩くことに
よく思いを馳せます。

吉田松陰はじめ維新の志士たちも
この道を希望に燃える心を抱いて歩いた日もあれば、
失意のどん底で歩いた日もあったでしょう。

また、多くの仲間と共に歩いた日もあれば、
一人で孤独に歩いたときもあったことでしょう。

私がこの道を歩いている原点は、
ひとりぼっちでこの道を歩き始めた、
あの暑い夏の日の風景と共にあります。

この道を私はずっと歩き続けます。

これからもご縁ある方々と共にこの道を歩き、
共にこの時代を駆け抜けていくことが出来れば…。
そう心から願っています。
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