Vision&Education

木村貴志の徒然なるままの日記です。

私の好きな魯山人の言葉

2016年12月28日 | Weblog
芸術家の境涯

魯山人は気難しい奴だと思っている人がいる。
変人だという人もある。
わがままな人だと思っている方もあるらしい。
うるさいおやじだという評もきく。
口の悪い先生だともいわれている。
どれ一つとして私を誉めた言葉はない。

だが、あいつはずるい奴だとか、
いやしい奴だといわれないだけありがたいと思っている。

こんなにいろいろいわれるのは当然だと
私は満足している。
私が人のことを誉めたことが殆どないのだから、
誉められる道理がない。
世の人々からよくいわれようと思えば、
いたってやさしいことだ。

だが、うまくもないものを
うまいというわけにはゆかぬ。
また、資格のないものも
高く評することもできぬ。

たいがいの人は私を嫌いだという。
私が誉めてやらぬからだ。
別にけなすわけではない。
本当のことをいっているだけなのだが、
世の中の人は本当のことをいわれると
さしつかえる人が多すぎるから、
私を敬遠してしまう。

心にもない誉め言葉をいって、
北大路は善人だといわれるよりは、
ひとりぼっちで坐っている方が安らかだ。
コメント (1)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 規格外 | トップ | 御用納め »
最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
魯山人の言葉 (yh)
2018-09-17 20:36:17
足立美術館に行きました。
その時にその文章を読みました。
心に残るものがありました。
特に最初の8行が心に残ってます。
この文章をもう一度読みたくて
ネットで探しましたところ
ここにたどり着きました。
 魯山人の名前は知ってましたが
詳しくは知りませんでした。
島根の足立美術館で少し知った気になりました。
私もこの言葉好きです。
言葉に装飾が無く
短刀直入に申すところが
良いと感じています。
最後の3行も気に入ってます。

返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

Weblog」カテゴリの最新記事