Vision&Education

木村貴志の徒然なるままの日記です。

見たいように人は見る

2021年03月26日 | スポーツ

サッカー日韓戦で、冨安選手が韓国の選手に殴られたのも非道いことですが、もっと非道いことは、日テレの解説者の一人は笑い、もう一人は、「ちょっと上げた左手が当たったのでしょうか」などと脳天気にのたまっていることです。

確かにビデオで見直さないとボールとは関係の無いところで起きたことですから、その瞬間、判断はつきにくかったと言えなくもないとは思います。

しかし、ものを見る前提が、事なかれ主義の前提であるとしか思えません。大切なことは何が正しく、何がフェアで、何が親善に繋がるかです。

それに外れたら怒ってしかるべきです。怒るべき時に怒ることを忘れた民族の行く末は、残念ながら、きっと哀れなものになっていくのだろうと思います。

サッカーの件だけではありません。今起こっている外交的な様々な問題も同根です。

もちろん粘り強くしたたかに行かなければならないこともわかっています。負けたと見せかけて、最後に美味しいところを全部持って行くなどというのが常套手段の国も多いのですから。

こういう場面に接するたびに、故林秀彦先生がよく仰っていた、「日本人は丁半博打の民族で、運を天に任せるだけで何も考えていない。相手はポーカーのように、先の先を読んで、ブラフをかけて、更にあの手この手を使って勝ちに来る。日本人のその場しのぎの丁か半かじゃどうしようもないな。」という言葉を思い出します。

自分のことや目先のことしか考えない人たちが多くなれば、国は滅びていきます。自分の子や孫が、希望を持てない、奴隷のような暮らしをしている姿は想像したくもありません。

どんなときにも誇り高くありたいものです。

 

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