Vision&Education

木村貴志の徒然なるままの日記です。

教育改革

2007年11月19日 | Weblog

やはり、今、教育改革の時期である。

九月に行われた、ある科学者の集まるシンポジウムで、
ノーベル賞を受賞した野依良治さんは、
これからの時代には、
「正当な人生観・社会観」が大切であると語られている。
そして、
「それは、先に培われた文化、精神を尊重するものであるか…」
ということも語られている。

今、教育に携わる者の一人として、
改めて古今東西の優れた人生観・社会観・文化を学び、
子どもたちに伝えるべきものを、
わかりやすい言葉で語る努力をしていきたい。

教育には色々な切り口がある。
色々な立場で、色々な取り組みがあってよいと思う。
その中での私の役割は、おそらく、
子ども向けに人間学を確立していくことだと思う。

しかし、復古調の教育をする気もない。
なぜならば時代は大きく変わっているからである。
大量生産・大量消費を前提とした
二十世紀の工業社会型の人材育成にとどまる
旧態依然とした教育をしている場合ではない。

人間学と共に、
高い志、高いプレゼンテーション能力、
高いコミュニケーション能力を身に付けるための教育を
私はやっていきたいのである。

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郷愁

2007年11月15日 | Weblog

なぜだろうか。
心の奥底に眠っていた
ヨーロッパやオーストラリア、
そしてアジアの国を旅した記憶が、
ふと甦ってきた。
特に、タイ・カンボジアの記憶が、
その時の空気と共に感じられた。

人生は旅である。
様々な人と出会い、
色々な時間を共有し、
語り合い、笑い、思い、時が過ぎていく。

精一杯に生きなくてはと思う。
次の世代に何かを残していかなければと思う。

ゆずりはという詩がある。
子どもたちと、また、多くの人たちと
共有したい詩である。


     ゆずりは
            河井 酔茗
こどもたちよ、
これはゆずりはの木です。
このゆずりはは
新しい葉ができると
入れ代わって古い葉が落ちてしまうのです。

こんなに厚い葉
こんなに大きい葉でも
新しい葉ができると無造作に落ちる、
新しい葉にいのちを譲って――。

こどもたちよ、
おまえたちは何をほしがらないでも
すべてのものがおまえたちに譲られるのです。
太陽のまわるかぎり
譲られるものは絶えません。

輝ける大都会も
そっくりおまえたちが譲り受けるものです。
読みきれないほどの書物も、
みんなおまえたちの手に受け取るのです。
     
幸福なるこどもたちよ、
おまえたちの手はまだ小さいけれど――。

世のおとうさんおかあさんたちは
何一つ持っていかない。
みんなおまえたちに譲っていくために、
いのちあるものよいもの美しいものを
一生懸命に造っています。

今おまえたちは気がつかないけれど
ひとりでにいのちは伸びる。
鳥のように歌い花のように笑っている間に
気がついてきます。

そしたらこどもたちよ、
もう一度ゆずりはの木の下に立って
ゆずりはを見る時がくるでしょう。
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バッカーズ寺子屋 セコムSCセンターへ行く

2007年11月13日 | Weblog
11月10日、セコムSCセンターを見学させていただいた。
塾生たちにとってはいつもながらの興味深い体験になっていたが、
私は引率をして三年目になるので、
塾生たちとは受け止め方が少し違っている。

今年は、というと、一言で言えば、
セコムという会社が日々進化していることを肌で感じた一日だった。

事前にHPを見ていたのだが、
何と言ってもセコムの理念の凄さを感じた。

体験を重ね、考え抜き、悩み抜き、
苦労に苦労を重ねて成果をつかみ続けていなければ、
決して出てこないであろう言葉が随所に刻みこまれていた。

リーダーの掲げる理念が、
後に続く者たちの言葉と行動を左右する。
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全ては心が決める

2007年11月09日 | Weblog

ある日の夕刻。
某学校で、「お疲れ様です!」と笑顔で挨拶を交わしたら、
「全く疲れてなさそうですね。」と言われた。
次いで、
「でも、全国を飛び回っていて、嫌になる事ってありませんか?」
と尋ねられた。

答えは明快!「ぜ~んぜん♪」
今の私の活動・仕事は楽しい!
もちろん苦労だらけではあるが…。

しかし、ふっと思うときがある。

未来を信じる気持ちや、
明日を必ず切り拓いていくことができるという信念が、
少しでも揺らいだ時に、私の精気は失われるのだろうと…。
そして、日常という波に飲み込まれて、輝きを失っていくのだろうと。

全ては自分の心が決めている。
ならば自分を磨くしかない。
それは誰のせいでもない。

この二度とない人生をどう生きるか。
そのことを考えたら、
暗い顔をして、つまらない日常を繰り返す気にはとてもなれない。
未来を担う子どもたちと関わっていく仕事をするのであれば、
なおさらのこと…。
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ドッグイヤー

2007年11月08日 | Weblog

ドッグイヤーという言葉がある。
IT技術の変化の速さを言い表すところから来た言葉だ。
犬は人間の7倍の速さで年をとることから来ているそうだ。

また、マウスイヤーという言葉もある。
マウスは人間の18倍の速さで成長するので、
マウスの1年は人間の18年に相当するということだ。

時間というのは不思議なものである。
同じ24時間でも、長く感じたり、短く感じたり。

日々、仕事を楽しんで充実してはいるが、
わが家の飼い犬と遊ぶ時間がないのが寂しい。

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わからないこと

2007年11月07日 | Weblog
 埼玉県で、同居する74歳の母親に暴行を加え、屋外に放置して死なせた47歳の男が逮捕された。男は、今年10月、同居する母親がトイレの始末ができないのに腹を立て、殴るけるの暴行を加えてろっ骨3本を折る重傷を負わせていた。衰弱した母親は、息子の暴力から逃れるため自宅アパートの庭で、アパート隣室の男性からビニールシートや毛布などを借りて寝起きしていた。また、骨折に加え重度の肺炎を発症していたほか、大腸がんは肝臓にも転移していたそうだ。25日ごろには、母親は雨が降っているのにビニールにくるまって中庭で寝ていた。そして、昨日、6日に搬送先の病院で息を引き取ったそうである。


寒かったろう。
悲しかったろう。
辛かったろう。
痛かったろう。
みじめだったろう。

びちょびちょと冷たかったろうに。
哀しかったろうに。

どうすればそんな悲しいことをなくせるのか。
私は知りたい。

47年間の男の人生にも、
多くの愛情が注がれていただろうに…。

わからない。

やはりこの世はわからないことだらけ。



苦しい息を引き取る間際まで、
母親の脳裡に映っていたのは、
幼い頃に見ていた、
息子の満ち足りた
あどけない笑顔だったのかもしれない。


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生きることは選択すること

2007年11月06日 | Weblog

いつもポジティヴな発想でいたいと思う。

また、感情に支配されるのではなく、
感情を支配できる人間になろうと思う。

いつも頭の隅にその思いを留め、
いつか必ずその境地に近づきたいと思う。

しかし、なかなか難しいものではある。

私たちは、他人様の悪口を言わないで、
ほんの一日を過ごすという、
たったそれだけのことさえ
なかなかできない存在のようであるからだ。

でも、いつか必ず…。
そう念じつつ、今日の眠りにつく。

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プレゼン

2007年11月05日 | Weblog

プレゼンセミナー第二期をスタートしました。
一期生も混じってのセミナーでしたが、
一期を受講していただいた皆さんは、
かなり進化していることが感じられました。

学校の先生が中心ですが、
フリーアナウンサー、キャリアカウンセラー、大学生、
様々な業種の方々にも参加していただきました。

やはり異業種での学びは、様々な気づきがあり、
とても良い感じだと思います。

私自身、新しい視点を頂くことができ、
沢山のことを学ばせていただいています。

このセミナーは、
かなり強い私の思い入れでスタートしました。

「教師が伝える力が低くてどうする。」

「私が皆さんに伝えられることは、
 あまりないのかもしれないが、
 共に学ぶ場所を作っていこう!」

そんな問題意識と思いとでスタートさせたものです。

一歩一歩、共に教育者としての思いを
磨き上げていくことができたら…。

挑戦は、まだ、始まったばかりです。
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鹿児島・犬飼の滝

2007年11月05日 | Weblog

4日、鹿児島で研修をした翌日、
「犬飼の滝」というところに連れて行っていただきました。

天孫降臨神話の霧島山を源流として、
鹿児島湾へ注ぐ天降川の流れにある滝です。

若山牧水、与謝野鉄幹、斎藤茂吉らの文人も
この地を訪れたということです。

また、坂本龍馬が夫婦で訪れたところでもあり、
龍馬は姉の乙女に次のような手紙を書いています。

「此所は、もう大隅の国にて和気清麻呂が庵結びし所、
陰見の滝其の布は十間も落ちて、中程には少しでもさわりなし。
実、この世の外かと思われ候ほどのめずらしき所なり。
此所に十日計も止まりあそび、谷川の流にて魚をつり、
短筒をもちて鳥をうちなど、まことにおもしろかりし」

南九州ならではの雄大な自然の流れにしばし時を忘れて見入っていました。
やはり、私たちはもっと自然の中に包まれて、
人間らしい感性を取り戻していかなければと思いました。

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バッカーズ寺子屋

2007年11月02日 | Weblog

バッカーズ寺子屋の卒塾生からこんなメールをもらいました。

「本日、WFP国連世界食糧計画および国連WFP主催の生徒作文コンク
ール「地球のハラペコを救え~私の作戦~」に於いて全国都道府県連合会
長賞をいただき、国連大学で行われた表彰式に出席してまいりました。
志高き他の入賞者やWFPの方々と大変有意義な時間を過ごしました。
これもバッカーズでご指導いただいたお陰です。ありがとうございました。
 そういえば、卒塾プログラムはまだですか?楽しみにしています。」

在塾中の成長ぶりを目にするのも嬉しいものですが、卒塾後も更に塾生が
成長を続け、その様子を報告してくれるのもまた嬉しいものです。
学校教育の中ではあらゆる角度から、子どもたちに必要と思われる知識を伝
達しています。それも大切なことではありますが、どれだけ知識を学んだとしても
それは生きるためのエネルギーにはなり得ません。如何に生きるかという志の学
びこそが、人間に活力を与え、知識を活きたものにすることができるのだと思い
ます。その教育ノウハウが、現在のバッカーズ寺子屋にはあります。

いよいよ私たちは、来年の夏、バッカーズ九州寺子屋を開塾します。これまで、
通いたくても東京までは遠くて通えなかったという九州の皆様に、是非、ご参加
いただきたいと思っています。

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