Vision&Education

木村貴志の徒然なるままの日記です。

分析

2013年08月23日 | Weblog
近代科学技術は緻密に分析をすることを大切にして
飛躍的に発展してきたと思います。
そして、それが近代合理主義の考え方になったように思います。

つまり、私たちは、
何ごとも科学や理性などで物事を判断していくことが、
価値のあることだと信じ込むようになってしまったのです。

そのことは確かに大切な事だと思います。

しかし、教育においては、
一人一人の子どもの長所や短所を
分析して見せても何の意味もありません。

大切な事は、どうすれば、
その子が成長できるかを考え抜き、
その成長のための言葉と行動を
いかに紡ぎ出すかということです。

それは、
子どもへの深い愛情と、
深くて広い人間観を持っていなければ、
なかなか対応できるものではないと
つくづく思います。

子どもの分析ができなくても、
子どもの心を揺さぶり、
子どもと共にいつも瑞々しい心を失わない
一人の人間である事の方が、
教育というテーマで考えてみれば、
価値のあることだと私は思います。



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掃除

2013年08月17日 | Weblog
小学生の頃、
ちょっと高台にある
私の家までの階段を掃くよう
よく父に命じられていました。

何度もやり直しを命じられ、
何度もやり直していましたが、
どこがどう悪いのかという説明はありませんでした。

ただ、何度もやり直していました。
そして、「よし」と言われたときの嬉しさは一入でした。

今、思えば、
どこが悪いのか、
自分で気づけないような注視力しかない人間には、
大した仕事はできないと伝えたかったのだと思います。

父は、私が自分で気づくチャンスを
幾度も与えてくれていたのです。

理由を説明してわかる程度の注視力では、
所詮は、
自分で様々なことに気づき、
感じ取り、
細部に魂をこめた、
こだわりのある仕事など生み出せはしないのです。

見えない答えに真摯に向き合い、
一人思い悩む覚悟がなければ、
人は大して成長できはしないものだと、
最近、つくづく思います。










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風居

2013年08月16日 | Weblog
生前、父が建てたお墓は、
「風居」と刻まれているのみです。
文字は父の筆によるものです。

自分がこのお墓に入ると考えたときに、
若い頃は、「まぁ、いいんじゃない。」と考えていました。

しかし、やはり、
ご先祖様のこと、
子供たちのことを考えると、
木村家累代の墓と変えた方が良いのではないかと思った時期もあります。

しかし、今、また、
風居に親しみを覚えている自分がいます。


人間としての生を終えた父は、
大自然と一体化して風になると思っていたのだろうか。
そして、大空を心のままに吹き渡る風となって、

時に、鳥が梢に留まるように、
このお墓に立ち寄ろうと考えていたのだろうか。
そんなことを思います。

死生観は死ぬまで磨き続けるしかありません。

最期の時が近づいたときに、
私はどんな死生観を持っているのか。

それは父と同じになるのかならないのか。

まだまだ人生わからないことだらけです。



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自由

2013年08月14日 | Weblog

学校教育という枠の外に出て教育をやってみたら、
こんなに伸びやかに教育が出来るんだと思いました。

公立高校の教師として務めていたときにも、
私は教育行政の枠の中にいて、
割合自由に動いていた方だと思います。

しかし、外に出てみると、
全く違う視野が広がっていました。

色々な煩わしいこと、
例えば、
外圧であったり、
自己規制であったり、
慣習であったり、
権利闘争であったり、
教育思想の対立であったり、

それが、
教育行政という枠と決別することで、
純粋に教育に打ち込めるようになったのです。

そうしたもの全てと無縁の世界で、
教育の理想を存分に追求することができる。

その手応えは、何物にも代えがたいと思います。

本当に教育を良くしたいと願うのであれば、
志ある多くの若者たちが、
既存の枠を乗り越えて、
それぞれに教育を実践していくことが大切だと思います。

幕末のように、
藩校ではなく、
私塾の教育が力を発揮する時代なのです。

そうした教育をさせていただくにあたって、
私は実に多くの方々に支えられています。

その深い感謝の念は、
全身全霊をかけての行動に
転化されていきます。

24時間365日が仕事。
24時間365日が遊び。

仕事が遊び。
遊びが仕事。

私は自由を謳歌しつつ、
教育という天与の仕事を大いに楽しみつつ、
厳しい道を歩いて行こうと思います。









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お盆

2013年08月13日 | Weblog
今日は、お盆のお迎えに行ってきました。

亡くなっても魂は家に帰ってくる。

子どもの頃には、
そんなこと信じる気にもなりませんでした。

しかし、大人になって、齢を重ねていくと、
何となくそんな気がしないでもないと
感じ始めている自分がいます。

科学的に、あるいは論理的に、あるいは合理的に、
考えることをやめて、
ただ、感覚に身を委ねているだけのように思いますが…。


それはそれとして、

人は死にます。
誰もが死から逃れることはできません。

しかし、その人のことが、
誰かの記憶の中に残っている限り、
その人は生き続けているといえるのかもしれません。

私も誰かのささやかな思い出に残るような
そんな人生を生きてみることができればと思います。




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自分の行動を怠らない

2013年08月12日 | Weblog
世の多くの人たちが、

安逸を貪ることを良しとする中で、
なぜ、私たちは、「志」を立てて頑張ろうとするのか。

みんなが適当にやっているのに、
なぜ、私たちは厳しく「志」を掲げていこうとするのか。

なぜ、傷つくことを恐れず、
矢面に立とうとするのか。


The only thing necessary for the triumph of evil is for good men
to do nothing. ーEdmung Burkeー


「善なる人々が行動を怠れば、必ず悪が勝利する。─エドマンド・バーク」
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美夜古寺子屋

2013年08月12日 | Weblog

昨日は、美夜古寺子屋の
入塾式・第1講座でした。

私は、第1講座で講師として、
「聴くことの大切さ」と、
「志を持つことの大切さ」をお伝えしました。

少しでも種が蒔かれたらと思います。

それにしても、
バッカーズ寺子屋の思いを正確に受け止め、
それを地域の中で形にしていこうとされている、
美夜古青年会議所OBの皆様の熱意には頭が下がります。

教育を良くしなければと言うのは簡単ですが、
実際にこうした寺子屋を設立して、
運営して行くには、
大きな覚悟とエネルギーが必要です。

そして、何よりも、
子ども、郷土、日本、世界を愛する心が大切になります。

それが実現しているのは、
ひとえに、
思いに溢れ、行動力を持つ、
素晴らしい若手経営者たちが
沢山いらっしゃるからだとしか言いようがありません。

私も全力で、できることをお手伝いしたいと思います。


結局、「思い」の連鎖が大切なのだと思います。

打算や駆け引きと言った、
ポリティカルな発想が混ざったときから、
教育の魂は少しずつ蝕まれていくものなのです。

そのときに気づかなくとも、
5年、10年たてば、それは歴然とした形となって現れてきます。

とにかく、
自分の精神を磨き続けるための
不断の努力を重ね続けること。
そして、
教育への「思い」を濁らせないこと。

それ以外に、教育的成果を上げる道筋はないように思います。



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バッカーズ九州寺子屋・卒塾生合宿・3日目終了

2013年08月08日 | Weblog

グループプレゼンも終了しました。
素晴らしい締めくくりとなりました。

3日間楽しかったし、
実り多き合宿であったと思います。

詳細はまた、後日、お知らせ致します。

これから福岡へ向かいます。
博多駅筑紫口に到着致しますので、
どうぞよろしくお願い致します。




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バッカーズ九州・卒塾生合宿・2日目終了

2013年08月08日 | Weblog

「2030年超高齢未来に向けて、
バッカーズ九州寺子屋の塾生(である私たち)が
なすべき事は何か。」

これが最終日のプレゼンのテーマです。
実に難しいテーマです。

体験したことを踏まえ、
「私」が何をするのかを考え抜くことができたチームが
優勝するかと思います。


今日の暘谷苑での学びも、
深く大きなものでした。

人生について、
心の持ち方について
深く考えさせられました。

明日も頑張ります!

みんな元気です。
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西谷温泉

2013年08月07日 | Weblog
バッカーズ九州寺子屋卒塾生合宿2日目の朝になりました。

朝はエアコンがなくても涼しく過ごせました。

夜明け頃に煩いほどの蝉時雨を耳にしましたが、
夜がすっかり明けると鳥のさえずりに変わりました。

山には山の、
時のうつろいがあるものだと
感じさせられました。

バッカーズ九州寺子屋での
多くの人との出会いに感謝します。

福沢諭吉の時代の人たちもまた、
人との出会いによって
飛躍的に成長を遂げていたことを感じました。

吉田松陰と福沢諭吉は5歳しか違いません。
海外渡航をしたかった吉田松陰が処刑された
その翌年に咸臨丸で福沢諭吉はアメリカへ行きます。

一瞬の出会い、
一瞬のすれ違いが、
時代の流れの中で
大きな意味を持つこともあるのだと感じます。

とにかく自分が真剣に学び続け、
自分の成長を通じて、
少しでも次世代を担う若者たちに
良い影響が与えられるように頑張り続けます。







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