つきみそう

平成元年に出版した処女歌集の名

天国と地獄の北朝鮮 1

2024-04-02 | Weblog
福山隆氏のメルマガより

◉  金王朝一族だけの「地上の楽園(ユートピア)」

1950年代から1984年にかけて
在日朝鮮人とその家族93、
340人が北朝鮮へ帰還した。

北朝鮮を「地上の楽園」と
はやし立てたのは、
朝鮮総連はもとより
日本共産党、朝日新聞など
左派のマスコミだった。

北朝鮮は、言うまでないが
当時も今も「地上の楽園」ではなく
「この世の地獄」である。

北朝鮮は、1977年、
社会主義の最終段階に突入し
「地上の楽園」になったことを宣言した。
もちろん大嘘である。

ただし、北朝鮮の中には
ほんの一握りだけ、
文字通り「地上の楽園」を
楽しめる人達がいる。
それが、金正日をはじめとする
金王朝の一族である。 

◉ 際限ない贅沢を求める独裁者

金正日の贅沢ぶりは
「世界一」と言われた。
マルクス主義の下では、
指導者は清貧であるなどと
言うのは、大嘘だ。
金正日は少なくとも
8カ所の広大な土地に

娯楽のための宮殿
――特閣と呼ばれる――を
建てた。

ゴルフコース、馬場、
ハーレー・ダビッドソンや
100台のベンツ用のガレージ、
射撃場、プール、
映写室(1万本以上の映画フィルムを所蔵)、
ワインセラー、遊園地、ジェットスキー、
野生のキジやカモが放たれた
狩猟場などが完備している。 

それぞれの宮殿は
一大リゾートで、
車がなければ回り切れず、
医師、看護師、料理人、
メイド、ボーイ、庭師、
マッサージ師、舞踏団、
警護官など約2千人が
配置されている。

アメリカから、
居場所を悟られて
殺害されないように、
全ての特閣が
常時金正日がいる状態を
演出(偽装)している。
どこへ行くにも23~24歳の
3人の女性(看護婦・秘書・
エスコート役、6カ月交代)を連れていく。
彼女たちは24時間体制で待機して
金正恩の意のままに応ずる。

◉ 外国の贅沢品に対する強烈な欲望

独裁者のスターリンや
毛沢東も贅沢の限りを尽くしたが、
それは国産品に限られていた。
彼らとは違い、金正日は
国産品では飽き足らず、
諸外国の「モノと人」にも
手を伸ばす。

外国の本、映画、飲食物、
高級ブランドの衣服、高級車、
時計など何でも買い、
欲しい人間がいれば
札束で連れてくる。
札束で連れてこれない場合は、
拉致さえも辞さない。

映画好きの金正日は、
1978年には韓国の映画監督の
申相玉とその妻で
映画女優の崔銀姫
(1976年に離婚)を拉致した。

他にも、娼婦、ストリッパー、
トルコのベリーダンサー、
歌手などの外国人女性、
ルーマニアのナイフ投げ芸人、
スウェーデンのマッサージ師、
ロシアのポップ歌手、
アメリカのプロレスラーなどを
呼び寄せた。

一方で、
北朝鮮人民に対しては、
外国の文化・情報を
一切遮断している。
ラジオは、北朝鮮の
一局の周波数に固定し、
外国語が書かれた包装紙や
ビニール袋でさえ
完全にシャットアウトされる。

この独裁者と
人民の際立った落差が、
異常な独裁国家の特徴だ。

◉ 世界一の美食家

金正日は、日本からも
専属料理人をスカウトしていた。
それが藤本健二氏である。
藤本氏は、金正日を
「世界一の美食家」だと
評している。
北朝鮮人民は
薄いトウモロコシ粥さえ
満足に食べられず、
草や木の皮などで
命を繋いでいる時に、
金正日の普段の食卓には
20~30種類の料理が
並んでいたという。

藤本氏によれば、
金正日はフカヒレ料理が好きで、
「フカヒレとアワビのスープ」、
「フカヒレの姿煮」、
「フカヒレと湯葉のスープ」を、
三夜連続で
食べたこともあったという。

刺身は、日本式の
生け作りが好きでワサビを添えた。
ウナギ、大ハマグリ、松茸ご飯、
アジ・サバの干物(大根おろし添え)も
好んだという。
また、グルメの範疇ではないが、
ラクダの肉やカメの卵、
オットセイの腎臓、
山猿の骨髄、
タンザニアのライオン油などの
精力剤も服用していた。

舌の肥えた金正日のために、
藤本氏は、日本はもとより、
中国やタイ、マレーシア、
チェコスロバキア(当時)、
デンマーク、イラン、
ウズベキスタンなどにまで
食材の買い付けに出掛けたという。

金正日の国内産食材は、
主席専用の農場・工場で生産され、
農場の勤務員は
食物を汚さないように
出勤前に入浴し、
少しでも体に異常があれば
農場には入れられなかった。
米、トウガラシ、魚介類、
メンタイ、リンゴ・ナシ、
酒類などは、供給地が決められていた。

◉ 酒豪

金正日が酒豪だというのは
有名な話だ。
特にヘネシーXOが好きだった。
また、レミーマルタンを
年間千本以上も
パーティーに使った時期もあった。
地下倉には世界の銘酒を
1万本以上も保管しており、
有名な銘柄の日本酒も
すべて取り揃えていたという。

金正日は、
自分は水を飲んで誤魔化し、
部下にはウイスキーなど
強い酒の一気飲みを勧め、
酔っぱらわせて
本音を吐かせようとした、
とも伝えられる。
晩年は、医者の勧めで
節酒に努め、
赤ワインを少々たしなむ程度だった。

◉ ヘビースモーカー

金正日は、ヘビースモーカーで、
国産の白頭山も吸ったが、
英国産のロマンズ
(1999年にブリティッシュ・
アメリカン・タバコに統合)が好きで、
常にタバコを
くわえていた。
年上の人達や
子供と接見するときも
タバコを吸いながら臨んだ。
晩年は、禁煙を試みたようだ。

◉ サボリーー「業務に精励」の偽情報

金正日は、特閣に閉じこもって
遊んでいても、
国内の放送、マスメディアは、
「金正日同志が昼夜を分かたず
業務に精励している」と、
国民に対して
偽りの宣伝を継続させた。
「一将功成りて、万骨枯る」と
言うことわざがあるが、
この言葉は金正日政権に
ピッタリ当てはまるのではなかろうか。

写真は頂いたアネモネ



コメント (2)
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