つきみそう

平成元年に出版した処女歌集の名

ミツバチ社会のSDGsの親和性

2021-11-27 | 講演会

 昨日は久しぶりに「燦餐の会」が開かれ、「食育の和・話・輪」の集いに友人と参加しました。1年10ヶ月ぶりです。この日のテーマは、「ミツバチ社会のSDGsの親和性」。講師は医学博士でもある養蜂会社社長の中村源次郎氏。講演会主宰の燦餐の会の会長さんです。岐阜が落語発生の地ということで、毎年学生落語大会が開かれています。策伝大賞を決められますが、中村氏はその審査員も務めておられれます。策伝は岐阜の生まれです。

 まずは養蜂の歴史から。6000年も前のスペインの壁画に蜜を採取している場面が描かれているほど古いです。過去に日本では日本ミツバチから蜜は取られていましたが、今はオーストラリアから女王バチを輸入。海外の蜂のほうが、よく蜜が採取できるそうです。

 日本の近代養蜂の発祥は岐阜のようです。もともと日本では漢方で使われていて、薬として高価に取引されいていました。中村家では、蜜を取るため、春は南の鹿児島から。最後は北海道のアカシアの蜜の採取で終わるそうです。

 女王バチは10匹くらいのオスと交尾。空中で交尾がなされるそうです。交尾を終えると女王バチは2000-3000個の卵を産みます。働きバチは、内勤と外勤に分かれて働き、1週間で絶命。

 蜂蜜の話に続き、ロイヤルゼリーやプロボリスについても話されました。ローヤルゼリーは、女王蜂だけが食べ続けることを許されるパワーの源です。プロポリスは、ギリシャ語。いろいろな効用がありますが、もともとは、ミツバチが樹皮などから集め、巣の入口や内部に塗ったもの。一つの巣に50-300gしか採取できない貴重なものらしいです。この効用については1980年代に知られるようになりました。

 1歳未満の乳幼児に蜂蜜は与えてはいけません。乳児ボツリヌス症にかかる危険があるからです。

 ミツバチは大変綺麗好きで、フンは決して巣の中にしないそうです。未だ誰も女王バチのフンは見ていないそうです。ハチの巣の中は、ほぼ無菌状態のようです。

 ミツバチによる交配も大切で、人工交配とは全く違います。岐阜の柿で最も高価なものは、天下布武というブランドで、2個で89万円。この柿はミツバチによって交配されています。

 今はそれぞれの土地での養蜂がさかんで、銀座の高層建築の上でも、なされていて、講師はお世話もされているそうです。ドイツなども趣味で養蜂をする人もあり、世界ではブラジルが多いとか・・・

 

 

岐阜新聞記事

コメント (4)
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