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論考レベル2まで

1 世界は、そうであることのすべてである。

 1.1 世界は、事実の総体である。事物の総体ではない。

 1.2 世界を分解すると、複数の事実になる。

2 そうであること、つまり事実とは、事態が現実にそうなっていることである。

 2.1 私たちは事実の像をつっくる。

 2.2 像は、写像されたものと写像の論理形式を共有している。

3 事実の論理像が、考えである。

 3.1 命題では考えが感覚的に知覚できるように表現されている。

 3.2 命題では、どのようにして考えが表現されていることができるのか。考えの対象たちに、命題記号の要素たちが対応しているからだ。

 3.3 命題だけが意味をもつ。命題の脈絡のなかでしか名前は指示対象をもたない。

 3.4 命題は、論理空間において1つの場所を決める。その論理的な場所の存在は、構成部分たちの存在によってのみ保証されている。有意味な命題の存在によってのみ保証されている。

 3.5 用いられた、つまり考えられた命題記号が、考えである。

4 考えとは、有意味な命題のことである。

 4.1 命題は、事態が現実にそうなっている・そうなっていない、ということを描いている。

 4.2 命題の意昧とは、事態が現実にそうなっている・なっていないの可能性と、命題が一致する・一致しないということである。

 4.3 要素命題が真である可能性は、事態が現実になっているか・なっていないかの可能性のことを、意味している。

 4.4 命題とは、要素命題たちが真である可能性との、一致・不一致の表現である。

 4.5 さてこうして、もっとも一般的な命題形式を提示することが可能であるように思われる。つまり、命題の記述を、なんらかの記号言語にゆだねることができるのではないか。その場合、名前の意味がふさわしく選ばれるなら、可能な意味はすべて、その記述にふさわしいシンボルによって表現できるようになり、また、その記述にふさわしいシンボルはすべて、意味を表現することができるようになるのである。

5 命題は、要素命題の真理関数である。

 5.1 真理関数は、列として並べることができる。

 5.2 命題たちの構造たちは、内的に関係しあっている。

 5.3 すべての命題は、要素命題に真理演算をおこなった結果である。

 5.4 ここではっきりするのだが、「論理的な対象」、「論理定項」(フレーゲやラッセルの意昧での)は存在しない。

 5.5 どの真理関数も、要素命題にたいして演算(_____W)(ξ………)を反復適用した結果である。

 5.6 私の言語の限界は、私の世界の限界を意味する。

6 真理関数の一般的な形式は、こうだ。[p、ξ、N(ξ)]

 6.1 論理学の命題は、トートロジーである。

 6.2 数学は、論理的な方法である。

 6.3 論理の探求は、すべての法則性の探求のことである。そして論理の外側では、すべてが偶然である。

 6.4 すべての命題は等価値である。

 6.5 口にすることができない答えにたいしては、その問いも口にすることができない。

7 語ることができないことについては、沈黙するしかない。
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